安倍晋三幹事長街頭演説(要旨)

http://www.jimin.jp/jimin/info/kanjicyou/enzetsu.html
ネタ元はこちら。
↓ネット発 声を挙げよう!
http://hp1.cyberstation.ne.jp/negi/DEMO/


 みなさん、私が幹事長に就任した時に、民主党菅直人さんが何て言ったか。「毒まんじゅうタカ派政権」。下品な表現じゃありませんか。タカ派と言うのは私のことなんでしょうか。タカ派とかハト派というのはもう古い表現です。タカ派と言うのではく、どういう安全保障、外交でどういう政策をやって、国益とみなさんの命を守っていくのか。それが問われているんです。タカ派と言うのは今やダイエーホークスのファンのことなんですよ。
 今から何年も前に大阪で原敕晁さんというまじめにコックをしていた方が北朝鮮によって拉致をされてしまいました。その実行犯が辛光洙というスパイであります。この辛光洙というスパイが原敕晁さんを拉致して、原敕晁さんになりかわってパスポートを取って、免許証もとったんです。そして、次の拉致の相手は誰かと探していたのかもしれません。もしからしたら別の拉致にも加わっていたのかもしれません。この辛光洙というスパイは韓国で捕まって拘置されていました。私は国会の外務委員会で辛光洙を日本の警察はちゃんと事情聴取するべきであると主張しました。韓国政府にこう要求すべきだと主張しました。そのときに民主党の人たちは「安倍さんは何て強硬なことを言うんだろう。乱暴なことを言うんだろう」と、「安倍さんはタカ派だ」と私に言ったわけであります。しかし、私はもし辛光洙の事情聴取ができていたなら、横田めぐみさんのことがわかったかもしれない。有本恵子さんのことがわかったかもしれない。当然の権利として私は警察にちゃんと尋問しろと要求したんです。しかし、当時の私は力がありませんでしたから、その尋問を実現することはできませんでした。
 しかし、そのときに辛光洙というスパイを何と「人道的に辛光洙を釈放するべきである」と韓国政府に要求をした国会議員が居たんです。それは誰でしょうか? それは民主党菅直人さんなんです! 
釈放を要求するのがハト派であって、尋問を要求するのがタカ派であるなら私はタカ派と呼ばれて結構であります。そんなことを言う政党に私たちは将来を任せるわけにはいかないんです。私たちは断固たる決意を持ってこの国の安全を守っていきます。
今の「何となく反・左寄り(右寄りというほどではありません)」の風潮では、こりゃ人気が出るよなぁ、と納得。

「報道」に関する面白いやりとり(「報道は嘘がたくさんある」by福田康夫)

参議院・国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員・会議録(2003年10月9日)より
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0205/157/15710090078005a.html


内閣総理大臣小泉純一郎君) 道路公団の藤井総裁の進退につきまして、石原大臣から、去る日曜日、報告を受けましたが、石原大臣の意向を尊重して手続等、また藤井総裁の考えもあるでしょうから、遺漏なきようにしっかりやってもらいたいと。そして、新しい総裁を選任する場合には改革意欲に富んだ適材を起用してほしいということを指示しているわけでありまして、その線に沿って石原大臣は適切に対応してくれるものと思っております。
○齋藤勁君 私、扇前国土交通大臣ではそういった総理の、総裁の思いというのは伝わらない、だから新しい大臣に託したという人事ではなかったのかなというふうに思うんですね、その部分についてはですよ、その部分については。しかし現在、残念ながら多くの国民の前に、一体どうなるんだということで、言葉は適切ではないかも分かりませんが、御本人には失礼かも分かりませんが、だれがということは別にして、今度の一連の今の流れについて醜態を私はさらけ出しているんじゃないかというふうに思わざるを得ないですね、だれがということは別に、今の辞任劇に対しまして。
 さて、もう一つ、総理なり官房長官にお尋ねしたいんですが、私どもは五日に前自由党の皆さん方と民主党と合併をいたしまして、合併大会が日曜日にございました。この日に石原大臣が藤井総裁と延々五時間にわたりましていろいろこのことで話し合うというのがまたすぐ報道では明らかになっているんですが、この日にあえて、合併大会に、この内閣官房幹部は日曜日決着について、これは首相の意図と、こういうことを言っている方がいるみたいなんですけれども。「したたか小泉流」、「与党の改革姿勢をアピールする「したたか小泉流」」、電撃更迭劇というのをねらったんだというようなこの報道があるんですが、そういうねらいを、ねらいはあったんですか、ねらいは、思われたんですか。
内閣総理大臣小泉純一郎君) まあ何があってもいろんなことを言いますよ、勝手に書いている記事であってね。そういうことはないと思います。
○齋藤勁君 そうだと思うんですよ、常識的にはね。通常、ウイークデーでも、これはやっぱり長い国会の中でいろいろやっぱり工夫しますよね、いろんな会議については。これまた、私ども、日曜日ですからと思うんですけれども、この報道を見る限り、閣僚の一人は、「国交相のイニシアチブではない。すべて官邸主導で動いている」とか、詳しく書いてあるんですね。すばらしい情報量を持っているんではないかなというふうに思います。「更迭する気なら四日までに聴取する選択肢もあった」とか、ずっとありまして、これが全く一方的なマスコミの報道であると。総理あるいは官房長官として、こういう閣僚というのはいたのかどうかというのは、閣議で聞くのか非公式に聞くのか別にしまして、そういったようなことをする気は全くない。
内閣総理大臣小泉純一郎君) 結果を見ていろいろ推理するのは御自由ですけれども、もっともらしい推理というのはたくさんありますよね。
 私、昔、学生時代に読んで感心したのは、ジンギスカン源義経であるという推理小説。あれを読むと、本当に義経ジンギスカンだったんじゃないかと思わせるぐらい、歴史的な事実と推測を重ね合わせていくわけですよ。
 どなたがどういう推理なさっても御自由ですが、それは私があえて批判するところではありません。むしろ私は何やっても批判される立場ですから、その批判は甘んじて受けて、ともかく改革を進めていく、それに尽きると思います。
○齋藤勁君 報道を見る人というのは、ああそうなのかなというふうに思うわけですよ、一般的に。ですから……(「報道の責任だよ」と呼ぶ者あり)いやいや、これは天下の報道、報道って、新聞ですよ、これは。新聞。私の新聞じゃないんですよ、第三種ですから。
 だから、私は今、このことに別に費やすつもりはないんですけれども、官房長官、ここに書いてあることを、それは全く、それはもうそうですなんて言えないと思いますけれども、ただしかし、一閣僚がこういうことを言っているという記述がありますから、私はあえてしつこく聞かしていただいているが、そういうことについては何も調べられない、そのままに放置をしておくということですね。この報道は無視しますということなんですね。
国務大臣福田康夫君) 私は、報道でその名前が書いてあるわけじゃありませんよね、だれが言ったというようなことをね。報道は、福田官房長官がこう言っただとか、そういうことでうそが随分たくさんあるんですね。言ってないことが言ったというふうになっちゃっているんですよ。それをそう書いてあるから信じようというのは、それはお金払って新聞買っているわけですから、それはお気持ちはよく分かりますけれども、やっぱりよくそこの辺は吟味する必要もあるんだということでございまして、それが本当だというふうに思われない方が私はいいんじゃないかと思っております。
○齋藤勁君 よく、これを聞いている方が、ああ官邸というのはそういう感覚でマスコミと対応するなり国会で論戦しているんだなというふうに思う一つの私は出来事だと思いますよ。
齋藤勁氏というのは、民主党・新緑風会の議員です。
新聞が、「民主・自由党の合併」と「藤井総裁と石原大臣との話し合い」が同じ日にあった、というのは報道ですが、それに対して「したたか小泉流」というテキストを書くのは、憶測にもとづく解説で、「お金払って新聞買っている」(福田康夫)部分としては少し無駄かな、と思いました。そういうのが読みたい場合は週刊誌を買うわけで、その分本来の「報道記事」に紙面を割いてもらいたい、とか。
↓「したたか小泉流」で検索して見つかったページ(毎日新聞
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200310/06m/071.html

  ◇民主の合併大会日に−−したたか小泉流

  異例の「日曜日決着」について、内閣官房幹部は「あえて民主党合併大会にぶつけようという首相の意図」と言っている。衆院選をにらんで新民主党の出はなをくじき、与党の改革姿勢をアピールする「したたか小泉流」と見えなくもない電撃更迭劇だった。

  藤井氏の進退について首相官邸は表向き「国交相の専権事項」(福田康夫官房長官)と説明してきたが、閣僚の一人は先週末、「国交相のイニシアチブではない。すべて官邸主導で動いている」と内幕を語っていた。

  実際、国交相は、小泉首相ASEAN東南アジア諸国連合)訪問出発(6日)をにらみ、直前の5日を選んで藤井氏を聴取した。「更迭する気なら4日までに聴取する選択肢もあった」(内閣官房幹部)わけで、メディアの視線を民主党合併大会からそらすため、「わざとぶつけた」説には説得力がある。

しかし確かに、このような場で質問して「ぶつけました」と総理が言うわけないので、野党の質問としては「このことに別に費やすつもりはないんですけれども」と当人が言っている通り、しなくてもいいような質問のように思えました。
いや俺も、絶対ぶつけたな、とは思ってますけどね。
「ああ官邸というのはそういう感覚でマスコミと対応するなり国会で論戦しているんだなというふうに思う一つの私は出来事だと思いますよ」というのは、質問した議員の捨てぜりふですが、俺は逆に、小泉純一郎氏と福田康夫氏の、新聞という報道メディアに対するクールな姿勢は、とても評価します。世の中で「新聞がこう言っている(書いている)」というようなことについても、これなら「自分たちでよく調べて真実かどうか確認したい」と言い切れるような人たちのように思えました。