かざきり羽関係サイトの一斉閉鎖に関するまとめ・他

↓俺の過去日記の「かざきり羽」関係の記述は以下のところにあります。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20040705#p2
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20040630#p1


↓わかりやすすぎる事件の要約
http://d.hatena.ne.jp/matsunaga/20040716#p1


多分一番まとめ的にしっかりしていると思えるのは、以下のところでしょうか。

↓Log.Arch-Type.net
http://archtype.exblog.jp/m2004-07-01/


他の証言もできれば確認したいが、これが事実ならば今回の騒動は、「人権団体」の介在を意図的に悪用し、実在の組織の権威や名前やらを脅迫じみた行為のダシにして、大勢の人々に「人権団体」(あるいは障害者等のマイノリティ)に対する偏見や恐怖感を増長させたことになる。
7月5日の段階でどうもおかしいとは感じていたが、まさかこれほど卑劣で醜悪な結果になるとは思っていなかった。

結果の「卑劣と醜悪」さは確かに感じますが、かざきり羽氏に対する「告発サイト」の一斉撤退の背後には、どうもネット関係の情報流通と、ある種の圧力団体について無知なかたがたの、最初の段階での一斉参加が原因にあったように思われます。いや、本当にこわい団体というのは世の中に存在するので、それは俺でもとても口に出して語れるものではありませんが、「差別問題について真剣に考え、それを何とかしようとしている団体」の正統なものは、今はそれほど恐ろしいものではないと思います。


ネットに不慣れなかたがたを今の時点で責める気はありませんが、次からは自分の書いたりしたことを訂正したり、何かから逃げるときには慎重にということは言っておきます。「逃げるな」とは言いません。今回はたまたまさほど危険のなさそうな事件でしたが、逃げなければならない個人・団体もありますからね。


あと、2ちゃんねるの以下のスレッドとか。


↓【全員】うに検証サイトを探してヲチ【逃走】
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/net/1089672059/


さて、俺のほうも「脅迫メール(?)」みたいなものを某氏からいただきまして、これに関しては言及しないでもいいかな、と思ってたんですが、すでにアクセス数がそれなりにあるサイトにネタとして取り上げられたことで「事件」になっていると判断し、俺のほうが出した返信メールを公開します。特定個人・団体に関しては一応伏せ字にしておきますし、俺のほうで受け取った某氏からの受信メールを公開する予定はありません。まぁ、返信メールからだいたいの内容は推測してみてください。


最初のメールの返信です。


ご連絡いただき、どうもありがとうございます。


何やら重要な人権にかかわる問題があるようですので、削除は検討したいと思いますが、さしつかえないようでしたら「とある方達」とは具体的にどのような方達で、 「当方に危険が及ぶため」というのは、どのような危険が想定される状況なのか、もう少しくわしいことをお伺いできたら、と思います。


もちろん、メールでのご連絡の内容につきましては秘匿いたします。

二回目のメールの返信です。

さっそくご連絡いただき、どうもありがとうございます。


現状では、貼ってあるリンク先(url)が消滅していること、および「かなり破壊的な力を持つ人権擁護団体」では何のことか不明なこと、「本日行方不明者も出るなど」という漠然とした情報では、被害が不明なこと、などを考慮しまして、とりあえず「かなり破壊的な力を持つ人権擁護団体」から正式な抗議が来ましたら対応を検討させていただくことにします。


お役に立てなくて申し訳ありません。

この段階では、「かなり破壊的な力を持つ人権擁護団体」が「告発サイト」を潰しにかかっている、と解釈してたんですが、どうも実情は逆で、かざきり羽氏のサイト中にある「人権侵害」的なテキストを問題にするため、「告発サイト」を利用しようとしている、みたいな感じのようです。まぁ、いずれにしても、「かなり破壊的な力を持つ人権擁護団体」とかかわりを持ちたくない、と思っているかたがたが多かったようで、この情報(伝聞情報?)が、告発サイトの一斉撤退の原因となったようです。


三回目のメールの返信です(まだ少し俺自身は誤解していた様子)。


たびたびご連絡、どうもありがとうございます。


「○○」と「××」でしたら別に、話せばわからないこともない団体だと思いますので、正式に抗議がありましたら対応を検討したいと思います。中国マフィアかマル暴系だったりした場合は、ひたすら逃げることにしようかな、と思いましたが…。


この件で失踪者・行方不明者が出ているというのも、現段階では過剰な都市伝説だと、私個人は判断しておきます。実際にそのようなトラブルがあったかどうかの判断は難しいですね。マスコミも表に出せないような事件もあったりするわけで。


まぁ、要するにここから先は自己責任(私の責任)、ということになると思いますが、いろいろ情報、どうもありがとうございます。


私のサイトは別に「かざきり羽糾弾サイト」とか、そういうのがメインのサイトではないので、今後事件になりましたら言及することはあるかも知れませんが、ならなかったら多分言及しないだろうし(そのほうの可能性が高いと思います)、言及する場合も、「△△」様および関係者様の個人名・サイト名などは出さないよう配慮させていただきます。また、今回メールでいただきました件につきましても、特に言及はいたしません。

最後の「今回メールでいただきました件につきましても、特に言及はいたしません」という部分に関しては、少し約束違反になってしまいましたが、まぁこんなわけです。


俺個人は、かざきり羽氏の言論には、障害者に関します差別表現もあるとは思いますが、それについては自己責任で、実際に障害を持つかたがたから正式に抗議がありましたらかざきり羽氏が謝罪なり弁明なり自分の表現の正当性なりを主張すればいいことだと思います。多分そういうかたがたの主張は「抗議」ではなく「もう少し○○に対する理解を深めていただければ幸いです」というようなニュアンスの「お願い」になるとは思いますが…。俺はこういった形での、ネットでの「叩かれキャラ」ぶりに、イラクの人質事件の例の三人と通じるものを見ることで、今まであまり好意的ではなかったその三人に、逆に同情の念がわいてしまったぐらいです(これは前にも述べたことではありますが)。

「はてなダイアリークラブ」と関連して違和感を語る

↓以下のコメントから
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/comment?date=20040205#c


# DocSeri 『ここに書いて読んで頂けるものかどうか判りませんが。以前から「はてなダイアリークラブ」という存在そのものに否定的な人がいることは認識しておりましたが、はっきり公言なさっている方を他にお見かけしないのでお訊きします。何が嫌なのでしょう。』
これは多分、キーワード「24」のコメント欄に関連してのことだと思いますが、違っていたらすみません。


↓そのコメント欄に、俺は次のように書きました
http://d.hatena.ne.jp/keyword/24?kid=51366&mode=edit#c


lovelovedog 『「○○自体に反対」ということが削除理由になるのなら、俺は「はてなダイアリークラブ」自体に反対なんですが。したがって××とか△△といった「はてなダイアリークラブ」も容認できないんですが。そういう私感で削除キーワードにするの、いい加減にやめてもらえないでしょうかね、cider_kondoさん』
コメント読み返してみると「反対」というのはやはり言いすぎで、「否定的」というニュアンスに比較的近いでしょうか。何が嫌かというと「つながっている人たち同士の気持ちよさげなのが気持ち悪い」ところですかね。そういうことやりたい人は多分、パソコン通信時代の「会議室」「フォーラム」あるいは草の根ネットワーク時代にはさぞ楽しい「つながり」を楽しめたんじゃないかという感じです。まぁ、ネットの原点とは言えるかもしれませんが、そういうのどんどん捨てる方向で、俺自身が生きてきた(少なくとも、サイトやダイアリーの方向を保ってきた)からでしょう。「ReadMe!面白サイト研究会」とか「劣化ウラン弾研究会」みたいなものを、みんなであれこれやる、みたいな発想は、俺の頭の中には出てこないんですね。創作や研究、あるいは「100選」みたいなネタは、個人レベルでやって、その「個性」でつながるのが楽しいところなんじゃないかと。年齢や生きている環境も違う複数の人間が「映画」や「音楽」のベストをみんなで作ったりとかして、楽しいですか。作っている人は楽しいかも知れないですが、読んでても俺は全然楽しくないんですけど。


かざきり羽」関係で撤退したサイトや、2ちゃんねる関連スレッドの「梅(埋め)」作業に残されたテキストに感じる、少し口に出しにくい違和感(キモチワルサ)あたりにも、どうも俺個人が「はてなダイアリークラブ」に対して好意的な形で興味を持つことができない理由と通じるものがありそうです。みんなで何かをやりたがる人間は、誰かが何かをやれと言ったらはじめて、○○だからやめろと言われたらみんなやめる、みたいな人間なんだろうな、と思います。そういう沢山の人間は、何かを自主的に考えることを望まない少数の人間にとって都合のいい存在なのかも知れないです。


同じようなことを、もう少し賢げな言いかたで言っているサイトも発見しました。


↓磁石と重石の発見
http://d.hatena.ne.jp/dokusha/20040717


人間はすべてを知ることなどできはしない。不確かな情報を元にどこかで<決定>をするしかない。この<決定>を個人に<権利>として付与するとは、それによって個人を認めると言うことに他ならない。更に、その<決定>に対する<責任>を引き受けることにより、個人は自由を得る。権限と責任が表裏一体となり、個人を形作る


↓ネ タ の タ ネ
http://d.hatena.ne.jp/hizzz/20040716


このような考察から、「インターネット」上であろうとも、狭く身近な仲間とだけ連絡をとりあっている使い方だったり、自分の興味のある情報だけを集め、気にしない情報を入れないままで、心の世界が狭いとなると、後はすべて自分とは無関係な「彼ら」(they)としてはねのけることになり、外部者に対しては無関心のまま排他的になる。いっしょに遊べる相手、おもしろい相手しか相手にしないので、いますでに知っている仲間でも、すでに知っていることにしか目を向けないことになりがちであり、知っていてもおもしろくない人や弱い人にたいするまなざしが欠如しがちになる。また、わかっているつもりの自分自身のことでも、すてに知っていること、できることしかしようとしないので、新しいことに対してはなかなか心を開こうとしない、狭い「われ」の世界→閉じこもりを憂慮し、「インターネット」というものの内実は、innternetではなくinnnernetであると憂慮している。