君たちのニュース・クリッピング系ニュースサイトが面白いんだから、別にgoogleのえらい人に質問した人は間違ってはいない

この話は、次のテキストの続きです。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060524#p1
 
ぼくのこのエントリーに、
googleのえらい人は、なんで人間を使わないのかと質問した人間をcrazyな奴を見るような目で見た
こんなコメントなどがつけられていたわけで。
RinRin王国(2006年5月17日)

私は googleのえらい人寄り。人には人、機械には機械に向いた仕事がある。

独り言以外の何か(2006年5月18日)

googleのえらい人に賛同。質疑応答において常に問われるのは、質問者の知性である。

困ったなぁ。
日本のエンジニアリング・ソリューションの極北にある(とぼくは思っている)「はてなブックマーク」の最近の人気エントリーよりも、君たちに代表される人力ニュースサイト(クリッピング系)のところで紹介されているエントリーのほうが、ぼくには面白いんですが。
Google ニュース 日本版でピックアップ紹介されている記事よりも、2ちゃんねる 電車男 ニュース ヘッドライン BBY (news)の見出しのほうが、ぼくには面白そうなんですが。
これは単に「web2.0」の技術が十分に進化していないせいなのか、はてなブックマーカー、あるいは新聞記者といった元情報提供者がアレなのか、あるいはぼくのセンスが悪いのかは不明なので何とも言えませんが(たとえば、ニュースの拾い具合をもっとカスタマイズできるようにするといいのかも。というかカスタマイズしろ←俺)、情報の整理と提供のしかたに「人力」を排したシステムは、人力ニュースサイトの人を排除する形ではなく、共存共栄が可能なのかも、と思いました。ただ、「利益(ビジネス)」として考えると、コスト面の問題が障害になるのかな。
普通に「はてなブックマーク」を見ているとつまらないだけなので、favoriteで「この人が面白いと思うものなら、おいらにも面白いかも」というようなところをいくつかチェックしておいて、そこを見るようにするといいわけなんでしょうが、正直言って基礎登録者(ブックマーカー)の傾向としてウェブ・エンジニア系多すぎです。もっとサブカル・オタク・文科系の人が多く利用してくれると、ぼく的には基礎部分で面白いシステムになると思うんですが、どうも日々、理科系の人が増えて来ているような。
はてなブックマーク」に「理科系」と「文科系」を分けて作って欲しい、というはてなアイデアでも出して見ようか。
(2006年5月19日)
 

普通の穴が欲しかったら宮部みゆきで十分だ。それで足りなければ恩田陸と石田衣良

「DIYの店にドリルを買いに来る人が本当に欲しがっているのは、ドリルではなくて穴だ」という、消費者と商品に関する有名な言葉があります。
ドリルではなく穴 欲しい - Google 検索
そんな馬鹿なことがあるか、と思っている人も多いとは思いますが、それは「買う側」ではなくて「売る側」の姿勢をいましめる言葉で、たとえば新製品で、ものすごい勢いで何十の穴を開けることができるドリルとか、変な場所にでも簡単に、変な形の穴を開けるドリルがあったとしましょう。で、ドリルを探している人に「こんなドリルはいかがでしょうか」とおすすめするのがよくない店員です。
いい店員(あるいは、普通の店員)は、客がどのような穴を、どこに開けたがっているのか、をまず知ろうとするわけです。すると、たいていの客はそんなにすごい穴が欲しいわけではないので、「安いけれども、自分が望んでいる穴が容易に手に入り(容易に穴を開けることができ)、さらに多少は他の穴を開けるのにも使えそうなドリル」を購入の対象として選ぶことになるわけですね。
いきなり話は飛びますが、普通の町で売っている書店の品揃えが似てきてしまう、というのも、それを考えるとわかると思います。
たいていの書店の客は、そんなに特殊な(あるいは、すごい)穴を必要とはしていない、ということです。
この場合の「穴」とは「本」「本の話をする相手」と考えればいいんですね。
大学のSF研究会(ってまだあるんですか、各大学には)ならともかく、普通の人は普通の家に住み、普通の人が身の回りにいて、最近読んだ本の話にグレッグ・イーガンとか『肩をすくめるアトラス』(余談だがこの本が翻訳で出ているのを見たときには驚いたよ)などをするわけはないので。
それにDIYの店なら、数年に1つ売れるドリルであっても、それを求める客がいると想定できる場合は揃えておく必要はあるかもしれませんが、書籍はドリル業界と比べて新製品が桁違いに出ています(多分)。
特殊な穴の話をしたい人は、多分ネットで本を買い、その話をネットでする、ということになると思います。
ていうか、ぼくの場合はそういう穴の話をする(ネタにする)ために、本を読んでいます。
それから、そういう変な穴の話をしている人(これは「本」に限定されません)のテキストを読むために、ぼくはネットにアクセスしています。そういう人は、ネットでは普通です。
だから、もしあなたがある程度以上のアクセスを望みたい人だったら、ネットの中で宮部みゆきの本の話をする場合は、その話しかたが特殊である必要があります。
でないと、あなたの身内(身の回りにいる人)以外は誰もそのテキストを読まないことになるかもしれません。
 
(補足)
これは要するに、「書店に本を買いに来る人が本当に欲しがっているのは、本ではなくてコミュニケーション・ツールだ」という話です。映画でもCDショップでも同じことですね。
 
(追記)
このエントリーで「はてなポイント」を匿名のかたからいただきました。どうもありがとうございます。
(2006年5月19日)
 

ブックマークから(2006/05/19)

あとでぼくのブックマークに入れたり入れなかったりするものの候補です(アフィリエイトは「はてな」では面倒なのでやめました)。


たのみこむ - 自爆ボタン PRESIDENT

ものすごいジョーク・グッズになってました。

忘れられた少年 | introduction

クラシック音楽の世界で活躍した柴田南雄に関するデータベース」だそうです。

音楽にとって美とは何か(pdf)

なかなか読ませるテキストです。

痕跡症候群 脱オタのための基本形を考えるスレ82 ver.2006&ちょっとしたまとめ

スレッドのまとめなので、ざっと目を通しておくといいのです。

マーケットの馬車馬: 大丈夫か韓国(3) 大貧民爆弾が炸裂する日

南北朝鮮が統一された場合を、ドイツをモデルケースにして考える。

マーケットの馬車馬: 大丈夫か韓国(4) 困った隣人との付き合い方

アメとムチの二つの戦略で、韓国とどう付き合うかを考える。

マーケットの馬車馬: 平和主義を唱える人たちへ

世界の全ての人が平和を望んでも、平和はやってこない。

少年ジャンプ論

1994年に書かれた大学の卒業論文だったそうです。図表なども入って、わりとちゃんとしています。

[2005/11/01]「京の観光名所で“トイレ問題”」

観光トイレ制度というものがあるそうです。

オンラインの匿名性をめぐる議論(上)

「問題とすべきは、匿名性ではなく説明責任なのだ。」ということで。

観客動員数

球団・球場の観客動員数について、推移も含めてデータを載せています。なかなかすごいです。

『[コラム] 「大衆は無知であれ!」 - メディアが作り上げる知の格差とマッチ・ポンプ』

「提供した情報を鵜呑みにしてもらえない世界」になっている、マスコミ業界のつらさ。

民明書房図書館

架空の出版社・民明書房の出版物とその内容がわかります。

お小遣いにもならないアフィリエイト

アフィリエイトの闇の世界が2ちゃんねらーによって語られます。あまり深入りしないほうが無難です。

ヒガシマル醤油:うすくちとこいくちの使い分け

原料・作りかたがそもそも違うらしいです。

煙いブログ : 面白いWeb漫画

Web漫画の面白いものがたくさんあります。

アイドル等身大パネルミニ博物館

エロサイトへのリンクもたまにあるので注意なのです。

古写真アーカイブ

古写真の軽いリンクです。

BARKS - v.a.(洋楽) : 歴代ロック界の“トンでもない買い物”

1位のものはぼくでも買おうと思えば買えますが、それ以外は無理かもです。

全国の名物料理・メニューの元祖とか発祥といわれるお店

ここが元祖なのか、というのがわかります。

アメリカンジョーク

ノリで読ませるだけがアメリカンジョークではないのです。そういうのも多いみたいですが。

映画館マップβ - MOVIEs.ne.jp

Google Maps API を用いた映画館の地図」だそうです。東京・千葉・神奈川の映画館がわかります。

記号の読み方辞典(音訳の部屋)

こんな記号はこんな風に読めるのです。

1000ネタ大行進(高田純次 発言集840選)

高田純次というキャラクターの、楽しい発言がたくさん掲載されています。