『アメリカ雑誌に映る「日本人」―オリエンタリズムへのメディア論的接近』『本格ミステリ・フラッシュバック』『幻影城の時代 完全版』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年12月あたり)。

★『アメリカ雑誌に映る「日本人」―オリエンタリズムへのメディア論的接近』(小暮修三/青弓社/2,000円)【→amazon
アメリカ人は〈日本人〉をどうイメージしてきたのか。アメリカ最大の自然科学雑誌で日本でも10万人の読者をもつ「ナショナル・ジオグラフィック」や「タイム」「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」などが描き続けてきた日本人像を丹念にたどり、サムライ、ゲイシャから企業戦士、テクノロジージャパニメーションオタク文化という変遷にオリエンタリズム=差別的なまなざしの軌跡を読むメディア論。
本格ミステリ・フラッシュバック (Key library)

本格ミステリ・フラッシュバック (Key library)

★『本格ミステリ・フラッシュバック』(千街晶之;市川尚吾;大川正人;戸田和光;葉山響ほか/東京創元社/2,300円)【→amazon
清張(1957年)以後から綾辻(1987年)登場まで。本格不遇の時期の傑作・怪作を徹底的に紹介する瞠目のガイド。
幻影城の時代 完全版 (講談社BOX)

幻影城の時代 完全版 (講談社BOX)

★『幻影城の時代 完全版』(本多正一編/講談社/5,800円)【→amazon
伝説の探偵小説専門誌「幻影城」30年ぶり再結成!泡坂妻夫栗本薫竹本健治田中芳樹連城三紀彦、ミステリ界を震撼させる驚愕の特別書き下ろし作品。

読みたい本・次点。
『里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生』(小谷野敦/中央公論新社/2,800円)
『コーヒーの鬼がゆく―吉祥寺「もか」遺聞』(嶋中労/中央公論新社/1,600円)
『ゾルゲ事件の謎を解く―国際諜報団の内幕』(白井久也/社会評論社/3,700円)
『子孫が語る河井継之助』(根岸千代子/新人物往来社/2,000円)
『日本駆逐艦物語(新装版)』(福井静夫/光人社/2,200円)
『上海租界興亡史―イギリス人警察官が見た上海下層移民社会』(ビッカーズ,ロバート/(京都)昭和堂/3,300円)
『全作品ガイド アイリス・マードックを読む』(日本アイリス・マードック学会編/彩流社/2,500円)
『徳川一族―時代を創った華麗なる血族』(清水昇;川口素生/新紀元社/1,900円)
『マヤ文明の興亡』(トンプソン,ジョン・エリック・シドニー/新評論/4,500円)
『小堀遠州の茶会』(深谷信子/柏書房/1,200円)
『思い出牛乳箱』(横溝健志/ビー・エヌ・エヌ新社/1,500円)
『詩の力』(吉本隆明/新潮社/362円)
『インドの時代―豊かさと苦悩の幕開け』(中島岳志/新潮社/438円)
『天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線』(野瀬泰申/新潮社/590円)
『幕末維新秘史』(伊東成郎/新潮社/476円)
『チェーホフを楽しむために』(阿刀田高/新潮社/552円)
『レッド・ツェッペリンコンプリート・ブック』(白谷潔弘監修/シンコーミュージック・エンタテインメント/2,800円)
『照明の科学―おもしろサイエンス』(高橋俊介監修;照明と生活の研究会/日刊工業新聞社/1,500円)