オンデマンド出版(みたいなもの)の可能性と、「はてな」の新サービス

以前から、自分の日記を本にする、というサービス(はてなダイアリーブック)は、「はてな」のほうで提供していたんですが、こんなサービスも知らないうちにはじめていたとは(俺が知らなかっただけですかそうですか)。
はてなダイアリーブック・他のユーザーの日記を本にする

いつも読んでいるあの人の日記を、本にすることができます。さらに本体価格の1/9を原稿料として、その日記の作者様にはてなポイントでお支払いします。
他のユーザーの日記を本にする場合は、注文フォームから、日記にしたい相手のユーザー名を入力してください。はてなよりそのユーザーに確認のメールを送信し、製本の了解がとれ次第、通常の印刷作業に入ります。
入稿完了後、はてなにて原稿料を注文ユーザーのはてなポイントから引き落とし、依頼されたユーザーへお支払いします。

実は「他人の日記を本にして読みたいんですが、そういうサービスは難しいですか」というメールを俺が「はてな」の人に送ったのはもうずいぶん前のことで(「はてなアイデア」ができるかできないか頃の話です)、その時には「ちょっと難しいかも」という回答だったんですが、こんな需要があるかどうかわからないサービスを採用していただき、どうもありがとうございます。このサービスが「はてな」の営業的な面で足を引っぱったりしていると申し訳ないので、俺の日記でささやかながら宣伝しておきます
もともとは、「この人の日記が本になってたら、多分俺、買っちゃうかも」という、ひとり妄想オンデマンドな発想だったわけで、だったら別にテキストで落として、pdfファイルに加工して、個人的にプリントアウトすればいいだけのことなんですが、「はてな」のサービスとして公に「どうぞご利用ください。」になった(なっていた)のはありがたいことです。
さて、ここからが編集者(みたいな人)のお仕事です。
はてなダイアリーを利用しているユーザー・数十万人(何人なんだろうなぁ実際には)のうち、「本にしてまでも読んでみたいと思う日記テキスト」を見つけて、それを自分の日記の中で紹介してみませんか。
それは、できたら「あまり有名でない人」のほうが、俺としてはありがたいし、ロングテール的にもいいことのように思います。
で、そのことによって「紹介料」が得られるようになったり、それで生活できるようになったりすると、その人は「編集者」ということになります。日記を書くことによってオンデマンド出版の収入が得られ、それで生活できるようになると「著述業(作家)」ということになるのと同じですね。
俺に、ちょっとやってみろ、ということですか。「はてなダイアリー」だけで定期巡回なところが600ぐらいあるんで、どれがいいかなぁ。あんまり考えないで適当に一つ選んでみます。
Cheep
やはり「はてなダイアリー」は、インドアで知性派の人が多いので、映画・文学・音楽に関するオモシロテキストは死ぬほどあるのです。そうじゃない奴を、ついでにもう一つ。
きのこ キノコ 茸 木の子
まだ隠し玉として取ってあるものがいくつかあります。
まぁ、たいていの日記は「プリントアウトされて読まれるほどの内容ではない日記」なのですが(俺の日記も多分その程度のものです)、今後「オンデマンド出版で読まれることを意識した日記」みたいなのがある程度増えてくると面白いんじゃないかな、と思いました。