反・劣化ウラン弾の人はもう「放射線の影響で奇形児が」って言うのやめちゃったのか。あと「きっこの日記」のすごい記述について

「ことの本質は○○ではない」ですか。
 
こんなところから。
米軍準機関紙が劣化ウラン弾使用に疑問を呈する記事を掲載! : 低気温のエクスタシーbyはなゆー共謀罪 -北国tv

米軍の準機関紙「S&S」が、劣化ウラン弾健康被害に関して新しい研究成果があったとし、軍の劣化ウラン弾使用に疑問を投げかける記事を掲載した。
この研究は北アリゾナ大学(Northern Arizona University)の研究者が公表したもの。同大学のプレスリリース
http://tinyurl.com/h6fdt
によると
ウランで細胞のDNAが傷つけられて、ガンに至るとのこと。で、従来の研究は放射線による害に重点を置いていたが、この研究はウランの金属としての属性に重点を置いている点が新しい(らしい)。

まぁ、くわしいことは新聞テキストその他を見ていただくとして、写真の説明。
Northern Arizona University, Flagstaff Arizona; Prospective Students

Northern Arizona University biochemist Diane Stearns, top, working with student researchers like Hertha Woody, has discovered that uranium damages DNA as a heavy metal, independent of its radioactive properties.

なんか日本でもよくある「うちの大学はこんな研究をしています」的な宣伝テキストみたいなんですが、それはさておき。
「重金属としてのウラン」が、「放射性特性」とは別に(独立して)ダメージを与える、と言っていますな。ベイバーストック博士を中心とした反劣化ウラン弾の人は、以下のように言っていたみたいですが、
Essay: 劣化ウラン弾の危険性と情報操作

 「劣化ウラン放射線と化学毒性は相乗していわゆる「カクテル効果(cocktail effect)」を生み、ガンのリスクをさらに増す。これら全てが憂慮すべき可能性があり、緊急にさらなる調査が必要だ」、と彼(引用者注:ベイバーストック博士)は言った。

またサンディ・ヘラルド紙のロブ・エドワーズ記者の記事ですか。原文は以下のとおり。
WHO ‘suppressed’ scientific study into depleted uranium cancer fears in Iraq - [Sunday Herald]

“The radiation and the chemical toxicity of DU could also act together to create a ‘cocktail effect’ that further increases the risk of cancer. These are all worrying possibilities that urgently require more investigation,” he said.

実際のところ、independentなのかtogetherなのか、どっちなんでしょうか。
Diane Stearnsさんの研究については、一応こんなのがありますが、
Measurement of Uranium-DNA Adducts by Inductively Coupled Plasma Optical Emission Spectroscopy (ICP-OES)(Abstract)
これは2005年の2月の奴。それから研究が進んだのかな。
あちこち見てたら、以下のところ経由で、
松坊堂日乗の逆襲: 劣化ウラン弾問題

7: Coryell VH, Stearns DM. Related Articles, Links
Molecular analysis of hprt mutations generated in Chinese hamster ovary EM9 cells by uranyl acetate, by hydrogen peroxide, and spontaneously.
Mol Carcinog. 2006 Jan;45(1):60-72.
PMID: 16299811 [PubMed - in process]

「チャイニーズハムスター卵巣細胞をウラニル酢酸に曝露した.この変異パターンより, ウランの変異原性は放射線に依るのでなく化学毒性に依ることが疑われる.」

以下の論文へ。
Molecular analysis of hprt mutations generated in Chinese hamster ovary EM9 cells by uranyl acetate, by hydrogen peroxide, and spontaneously.
これは2006年1月のものですか。専門用語が多すぎて何言ってるかよくわかんない。
で、別に「劣化ウランのせいでDNAがとんでもないことに」という論文そのものはそんなに新しいものではありません。
こんなところに要約がありますが、
劣化ウラン弾の話その2

最初に読んでみたのはMolecular Cell Biochemistry誌の2004年1月号、通算255巻1-2号、247-56ページに掲載されているEffect of the militarily-relevant heavy metals, depleted uranium and hezvy metal tungsten-alloy on gene expression in human liver carcinoma cells(Hep G2).という論文です。著者はアメリカのベセスダにあるArmed Forces Radiobiology Resarch Instituteに所属するMiller AC氏ら4名。ヒトの肝癌細胞系培養細胞であるHepG2を用いて、軍で使用される代表的な重金属である劣化ウランタングステン合金の、遺伝子発現に関する影響を調べたものです。要旨のみです。内容は以下の通り。
天然ウランよりもウラン235とウラン234の含有量の低い劣化ウランと、91-93%のタングステン・3-5%のニッケル・2-4%のコバルトからなるタングステン合金は、軍用弾薬として利用されており、これらは使用後に人体に取り込まれる可能性があるため、遺伝子毒性の有無について研究を行った。二酸化(劣化)ウランおよびタングステン・ニッケル・コバルト合金を5-50μg/mlの濃度でHepG2細胞に加えたところ、前者ではhMTⅡA、FOS、p53RE、Gadd153、Gadd45、NFκBRE、CRE、HSP70、RARE、GRP78といった遺伝子プロモーター、後者はGSTYA、hMTⅡA、p53RE、FOS、NFκBRE、HSP70、CREといった遺伝子プロモーターを濃度依存的に活性化した。これらのプロモーターの活性化によって、細胞に悪影響が出現する可能性がある。

要するに「○○ということがわかった」ということを、左寄りの人が大きな声で言う前に、わかる人にはわかっていたことでしょうか。
で、「遺伝子プロモーター」というのがどういうものか、俺にもよく分からないので調べてみました。
こんなところかな。
遺伝子に書いてある情報を引き出すのはどのように行われるのですか?

生物は遺伝情報をDNAという4つの「ヌクレオチド」と呼ばれる物質が鎖状につながった「ひも状の物質」でできていて、このDNAのひもの中で、先祖から受け継いでいる情報が刻み込まれている部分を遺伝子と呼ぶこと、ひもの全体の事を染色体と呼ぶことは遺伝子や染色体の構造について教えて下さい。で説明しました。また、染色体のDNAの大部分は遺伝子として情報を蓄えている部分でないことも説明しました。それらの遺伝子以外の部分には遺伝子をどのように発現させる(遺伝子に書いてある情報を引き出す)のか、に関する情報が入っているところがあります。
まず、一つ一つの遺伝子の情報を引き出すときのはじめと終わりを決める領域です。これらは、それぞれ「プロモーター(始めさせるところ)」と「ターミネーター(終わらせるところ)」と呼ばれます。

なんか相変わらずよくわかりません。
 
ただ、以下のテキストはちょっと疑問・問題点が多いように俺は判断し、さらにその影響力の大きさから、ワイドショー的に「噂話」がネット中に広まることを懸念しているので、言及しておきます。
さるさる日記 - きっこの日記
→→きっこのブログ: 劣化ウランの恐怖(追記)

■2006/04/25 (火) 劣化ウランの恐怖 1
政府による情報操作ってのは、平然と研究データを改ざんしたり、自分の息の掛かった学者にウソのデータを作らせたりと、あまりにも稚拙で、ちょっと調べれば分かるようなものばかりだ。たとえば、1990年から93年にかけて、ニポンがイギリスから輸入した狂牛肉骨粉の量は、合計で「333トン」なんだけど、これは、イギリスの国税局にはシッカリとデータが現存してる。それなのに、「狂牛病の原因は肉骨粉だ」ってことと「イギリスで狂牛病が拡散してる」ってことが報じられたトタンに、ニポンの農林水産省は、自分のとこのデータを改ざんして、この4年間にイギリスから輸入した肉骨粉は「0トン」だって書き換えたのだ。少しくらい減らすぶんには可愛げもあるし、あたしも騙されちゃうけど、333トンを0トンだなんて、ヨホドのバカでも分かるだろう‥‥って思うだろうけど、現実はそうでもない。
世の中には、こんな子供じみた政府の情報操作なんかに、マンマと騙されちゃうようなオメデタイ人たちが、悲しくなるほど生息してるのだ。その最たるものが、恐怖の「劣化ウラン」だ。イラクでは、この劣化ウランが原因で、数え切れないほどの人たちがガンになって亡くなったり、奇形児が産まれたりしてるし、湾岸戦争から帰って来たアメリカ兵の家庭には、たくさんの奇形児が産まれていて、それらは「湾岸ベビー」って呼ばれてるのに、未だに劣化ウランは安全だ」なんて言う政府のデタラメを鵜呑みにしてるバカがいるのだ。ホントに、オメデタイって言うか、救いようがないって言うか、平和ボケしてるって言うか、こう言うバカどもは、一度イラクへ行って、何ヶ月か生活してみてもらいたいもんだ。
自分では何も調べずに、政府の検閲を通ったデタラメなデータだけを見て、それを鵜呑みにするなんて、オレオレ詐欺に引っかかりそうなレベル、消火器やツボを買わされそうなレベルってことで、きっと狂牛肉も喜んで食べるんだろうな。ま、あたしにゃ関係無いジャンルの人たちだから、どうでもいいんだけど、賢明なる「きっこの日記」の読者にだけは、政府がインペイし続けてる劣化ウランの恐ろしさをタップリと伝えておこうと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

(太字は引用者=俺)
まず、劣化ウランと「ガン」「奇形児」「湾岸ベビー」との因果関係ははっきりしていません。
まぁ俺、バカなんだろうなぁ、バカでもいいや、俺みたいなバカにもわかるように、因果関係をはっきりさせてもらいたいものです。
一応、「ミシシッピの退役軍人に生まれた新生児の67%が劣化ウランのせいで奇形」というのは嘘(というか、勘違い)だった、ということは知ってるし、
「ミシシッピの退役軍人に生まれた新生児の67%が劣化ウランのせいで奇形」というのは本当か
ネットで流れている「劣化ウラン弾のせいでこんなに奇形の子供が」というのは嘘(というか、間違った情報)だった、ということも知ってるし、
「劣化ウラン弾のせいで奇形の子供が」という画像は本当か
劣化ウラン弾のせいでイラクの人たちや子供たちにガンが増えている」というのは嘘(というか、統計が曖昧)だった、ということも知ってますので、
バスラの病院統計によると、日本はイラクよりガンのリスク高いです
「劣化ウラン弾で苦しむイラクの子どもたち」という誤った情報にだまされないために
何かこれら以外に、政府の検閲を通っていない正確なデータみたいなものがどこかにあるようなら、自分で調べてみたいのでぜひ教えてください。調べてみた限りでは、「反・政府的な人たちが、本当のことを隠して(あるいは、本当に何も知らないで)、嘘もしくはいい加減なことを言っている」みたいな情報しか、うまく入手できませんでした。
もうこの話は、俺の日記を読んでいる人には自明のことなんですが、いろいろなところがもう、何度も何度も同じことを言うので、俺のほうも何度も何度も何度も何度も言わなければいけないわけです。
次に、政府は「劣化ウランは安全だ」とは言っていません(ちょっと印象操作が過ぎるような)。
そもそも、世の中に完全に「安全」なものは存在しません。原発も飛行機も、パンも水も危険です。それはさておき。
政府は、野党(具体的には、社民党福島瑞穂議員など)の質問に対し、「劣化ウラン弾による健康被害等については国際的に確定的な結論が出されているとは承知しておらず、国際機関等による調査の動向を引き続き注視していく考えである。」と答えています。(俺の日記の以下のところ参照→http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20040823#p1)要するに政府は「劣化ウラン弾の安全性・危険性については不明である(他の公的機関の調査を待ちたい)」と言っているわけです。もっと要約すると、「劣化ウランは安全か危険かわからない」としか言ってません。だから、俺みたいなバカは「政府が安全だって言ってくれたら、イラクで何ヶ月か生活してやってもいい。どういう意味があるかはわからないけど。だいたい劣化ウランより危険なもの、イラクにはたくさんありすぎるように思うんですが」ぐらいのことしか言えません。
「オレオレ、きっこだけど、劣化ウラン安全だって政府が言ってるの知ってた?」
きっこさんってどこの誰ですか。とりあえず消火器はいりませんから。
引用を続けます。

■2006/04/25 (火) 劣化ウランの恐怖 2
‥‥そんなワケで、アメリカの政府も、ニポンの政府も、バカのひとつ覚えみたいに「安全だ!」「安全だ!」って言い続けてる劣化ウランだけど、こんなデタラメにいつまでも騙されてるほど、世の中はバカだらけってワケじゃない。今回、北アリゾナ大学の研究チームが、劣化ウランが人体に及ぼす影響についての研究結果を発表したんだけど、そこには、ハッキリと、「劣化ウランによって細胞のDNAが傷つけられてガンに至る」ってことが明記されている。それどころか、この研究結果を米軍の準機関紙「S&S」までもが認めて、この記事を掲載したのだ。大学などの研究チームが、こう言った結果を発表しても、いっさい取り合わなかったり、まっこうから否定したりするのが米軍の機関紙や準機関紙の役割なのに、そこでまで取り上げられるほど、アメリカでの劣化ウランによる被害は、拡大してたってワケだ。
このレポートは、北アリゾナ大学の科学者、ダイアン・スターンズと、彼女の研究チームがまとめたもので、4月10日付でリリースされた。今までは、劣化ウランの「放射能」が、人体に悪影響があるとかないとか言われて来たから、論争の焦点は、この「放射能」の有無や量についてだった。だから、政府の情報操作に踊らされてるIQの低いヤツラは、「劣化ウランには放射能なんか無いから安全だ」とか、「劣化ウラン放射能は人体に影響を及ぼさないレベルだから安全だ」とかノタマッて、現実に数え切れないほど存在してるガン患者や湾岸ベビーについては、政府と一緒になって、見て見ぬフリを続けて来た。
だけど、今回発表された研究結果では、放射能の有無に関係無く、ウランと言う金属そのものの特性として、人間の細胞に触れた時に、細胞を突然変異させ、DNAのコードを書き換えてしまうってことをつきとめたのだ。そして、ウランによって書き換えられたDNAは、生産するタンパク質の量を変えてしまったり、間違った種類のタンパク質を作り出すような指令を発信し、細胞の成長に異常をきたし、その結果として、ガン細胞が発生するってことが分かったのだ。また、ウランによってDNAのコードを書き換えられた男性が、女性を妊娠させた場合には、非常に高い確率で、先天性欠損症、つまり、手足の指が無かったり、手足そのものが無い赤ちゃんが生まれるってこともつきとめられた

(太字は引用者=俺)
だから「劣化ウランには放射能なんか無いから安全だ」とノタマッているIQの低いヤツラを一人でも連れて来てほしいものです。
ちなみに、俺は「劣化ウラン弾核兵器」と言っている、IQがものすごく間違った方向で高い人を知っています。→http://www.bund.org/opinion/20040615-2.htm
「北アリゾナ大学の科学者、ダイアン・スターンズと、彼女の研究チーム」に関する元ネタは、これですね。
United Press International - Security & Terrorism - New research on uranium's effect on DNA

Phys.org news agency reported on April 7 that Stearns and her students are the first researchers to discover that when cells are exposed to uranium, the uranium binds to DNA and the cells can mutate, the uranium altering the cell's DNA code. The end result can be that the affected DNA can produce a different protein or wrong amounts of protein, affecting cell growth, some of which can metastasize into cancer cells.

それの元ネタは、こちら。
Study may help slay 'Yellow Monster'(PhysOrg.com)
これは前に紹介した→「Northern Arizona University, Flagstaff Arizona; Prospective Students」←とまったく同じテキストで、翻訳すると(多分)きっこさんが言っているとおり「ガン細胞が発生する(可能性がある)」ということは正しいんですが、「DNAのコードを書き換えられた男性」によって奇形児が生まれる、というのは、「放射能の影響で大きくなったゴジラが首都東京を火の海に」レベルの妄想拡大です。ていうか元テキストのどこらへんにそのような記述があるんでしょうか。
以下のことを、ちょっと大文字にして言っておきますね。
放射線と奇形の関係は1960年代の知識で止まっている人が多い(2005年7月10日)

JCOの事故のとき、周辺住民は奇形や遺伝的影響を心配し、専門家は発がんを心配した。

とりあえず、
1・DNAが破壊されてもそんなに心配はいらないし(しょっちゅう宇宙線とかで破壊されています)、過度に破壊された場合に心配すべきなのは「発がん」で「奇形」ではありません。
2・DNAと遺伝子は違うもので(DNAの一部に「遺伝子」というものがあるのです)、「遺伝」とは言ってもどちらかというと子孫に伝わるほうの「遺伝」ではなく、細胞分裂するときの情報をやりとりするものです。ここらへんの用語に対する誤解もあるのか、と思いました。(遺伝子治療って、次に生まれてくる子供が遺伝病にならないようにすることか、とか、遺伝子組み換えって、次に生まれてくる子供を「スーパーマン」にすることか、とか思っていた時期が俺にもありました)
3・間違った遺伝子情報による妊娠の結果は、「死産」になり「奇形児の出産」にはなりません。だから、もし本当に「劣化ウランのせいで奇形の子供が増加している」というようなことがあるようなら、「死産の割合はどうなのか」のほうを、より重点的に調べる必要があります。
引用を続けます。

■2006/04/25 (火) 劣化ウランの恐怖 3
そして、この研究結果は、米軍の準機関紙である「S&S」までもが取り上げた。「S&S」には、「劣化ウランがDNAに損傷を与えることが分かった」と言うタイトルで、北アリゾナ大学のリリースに沿った内容のものが掲載されている。「アメリカ国防総省は、劣化ウランは兵士たちの健康にはまったくリスクは無いと主張している」って言う前置きをしたり、「湾岸戦争の時に、劣化ウランの微粉末を少量吸い込んだと思われる兵士、80名を追跡調査したが、誰もガンにならなかったし、そのうちの68名は子供を作ったが、すべて正常な子供だった」って言う国防総省の言いぶんを盛り込むなど、米軍の準機関紙である立場を守りながらも、「もっと広範囲に調査すべきだ」と言う反論なども掲載している。
そして、国防総省が、「2003年5月から、イラクアフガニスタンに派兵されて、劣化ウランを吸引した可能性のある2122名の放射能検査を実施したところ、高レベルの放射能が検出されたのは、たった8名だった」と言うことから、「劣化ウランを使用禁止にするつもりはない」と発言してることを書いた上で、北アリゾナ大学の研究結果、「放射能の有無に関わらず、劣化ウランは人間のDNAに損傷を与える」と言うことを書いている。つまり、「放射能の被害は僅かだから危険じゃない」って言ってる国の見解に対して、「放射能なんか無くても危険なんだよ」って形で結んでるワケで、記事の書き方としては、とても米軍の準機関紙とは思えないようなアッパレな形なのだ。
‥‥そんなワケで、ダイアン・スターンズは、「あなたが劣化ウランの塵(ちり)を吸い込めば、放射能の有無に関わらず、あなたのDNAとウランは結合し、突然変異を起こします」って断言した。そして、この研究結果によって、放射能が検出されていないのにガンになった兵士や、奇形児が産まれてしまった兵士たちに対して、「放射能が検出されていないのだから、劣化ウランは原因ではない。湾岸戦争に行ったことが原因ではない」って言い続けて来たアメリカ政府のイイワケが、何の意味も持たなくなったってことだ。つまり、これからアメリカ政府は、何十万人と言う劣化ウランの被害者たちに、天文学的な賠償を余儀なくされて行くだろうし、自衛隊劣化ウランに晒し続けて来たニポンの政府も、同じ道を辿ると思う今日この頃なのだ。

(太字は引用者=俺)
前回「自衛隊員の子供にカニの手の子供が」というネタで、あれだけネット中を炎上させて
世界の中心で左右をヲチするノケモノ - 放射線被曝が人体に及ぼす影響に起因する、炎上と類焼に関する一考察
またこれですか。きっこさんはゴジラよりこわいなぁ。声の大きい人間が言い続ければ勝ち、ということですか。
しょうがないので、俺ももう少し声を大きくしてみます。
あと、ダイアン・スターンズはこう言っている(断言している)のしか確認できなかったんですが。

"Essentially, if you get a heavy metal stuck on DNA, you can get a mutation."
(基本的に、重金属をDNAに貼り付けると、突然変異が得られるのです)

劣化ウランの塵」とか「DNAとウランの結合」とか、どこらへんにあったんでしょうか。
 
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