相手の言葉が理解できないで嫌○とかしてる人は、やはり嫌○厨房にしかなれないかもしれない

まずこの記事があるわけですが。
韓国には自分と違うものを受け入れる文化がほとんどない朝鮮日報 Chosunilbo(Japanese Edition))(2006年5月16日)

統一部のイ・ジョンソク長官は15日の「先生の日」に母校のソウル龍山高等学校を訪問した。
イ長官のこの日の講義は最初から最後まで柔らかいムードで行われた。李長官は「私も高校に通っていた頃、羽目を外して遊んだこともあれば、女子生徒の問題でグループで喧嘩をしたこともある」など、高校時代のエピソードを紹介しながら講義を始めた。
イ長官は韓国社会の南北問題と黄禹錫(ファン・ウソク)教授事件、韓米同盟などについて説明し、「韓国社会は共に歩む方法よりも、排除し合う方法に慣れており、二分法的な論理が力を持っている。自分と違うものを受け入れる文化が韓国にはほとんどない。自分と意見の違う人と一緒にいることができないという理由も、一緒に勉強ができないという理由もないという寛容さを常に持って欲しい」と話した。
イ長官は最後に詩と歴史の本をたくさん読み、数学の勉強を一生懸命するよう呼びかけ講義を終えた。

こんなの見つけたり。
韓国人、嫌韓を見る : 韓国の新聞の日本語版は危険?

韓国には自分と違うものを受け入れる文化がほとんどない
私は「↑こんなタイトルの記事をあげるな!」と感情的に
反発しているのではない。元の記事と別物になってるのが問題なのだ。
途中のほとんどの話が消えていて、結論部分だけが記事になっている。
しかも意図的な趣旨の翻訳(ぶっちゃけ誤訳)をし、それをタイトルに持ってきているのだ。
(詳しくはhamnidakさんが突き止めて下さいましたね… → 非常にグラッチェ)

そこから、こちらへ。
薫のハムニダ日記 : 致命的誤訳というか恣意的

(前略)
以上が韓国語の原文をすべて翻訳したものです。
ま、テキトーに要約すれば、政府のおエライさんが母校で講義っつーか講演して「こんな計画があるんだ」→「ほうほう」、「今の社会はこうだ」→「はいはい」、「勉強がんばれ」→「へいへい」みたいな内容ですね。
 
なのに、朝鮮日報日本語版では、前半と後半部分を「平壌から光州までグライダー飛行」と「韓国には自分と違うものを受け入れる文化がほとんどない」というまったく違う記事にぱっくり分けています。何も知らずに見たら、完全に別個の記事だと思っちゃいますね。
 
「南北をグライダーでぴょ〜ん」(←ワタクシ的解釈)といったほのぼのタイトルを「韓国には自分と違うものを受け入れる文化がほとんどない」っていうタイトルにしちゃったら、嫌韓モードな人は「ソーカソーカ“ 韓国には自分と違うものを受け入れる文化がほとんどない”んだなっ。だって韓国政府の要人がそう言ってるじゃないかっ」と、喜んじゃいますよ。
(後略)

つ、つまり嫌韓厨に対する釣りですかこの朝鮮日報日本語版の記事は。
この二人のブログの人の話をどこまで信じるかは考慮しないといけないと思いますが、要するに、「何かを嫌っている人は、それに対する十分な知識(今回の例では、相手の国の言葉)を持っていないと、釣られまくりになる危険がある」ということでしょうか。
ぼくのブログを見ている人や、リンクを張って言及している人の中にはネット右翼? みたいな主張を持っている人が目立っていて、嫌韓・嫌中、さらには反韓・反中的なことを自分のブログで書いている人も多いんですが、ぼく自身は再三言っているとおり、中国・韓国の人たちに対しては特別な感情を持っていません*1。ぼくの身近に、○国人という属性ゆえに嫌われている、という人間はいないし*2、ぼく個人は中国語・韓国語がほとんど分からないからです。
こういう情報を、韓国語・中国語にくわしい人が冷静かつ中立的に流してくれるとありがたいのですが、媚韓・媚中、あるいは「○○様がこう言っているのに、日本の政府は」みたいな反日の、歪んだ情報提供をする人、というか報道機関がありそうなのが気になるところです。
昔のテキストですが、こんなのも。
「中国人は日本人に親近感を持っていない」世論調査は誤りだった――日中間の対立を煽る「反日」「反中」報道 [絵文録ことのは]2005/03/07

2004年11月、「中国人の53.6%が日本に親近感を持っていない」という報道がなされた(詳細→日本に対する意識調査データなど参照)。これを受けて、日本の世論調査でも「日本人の中国に対する親近感が下がっている」という結果が報道された(グラフ→CHINA WATCHINGなど参照)。
ところが、実はこのもとになった世論調査に問題があったことが判明した。中国語で「親近」とは日本語の「親しみを感じる」ではなく、「親密に接している」ことを指す。つまり「中国人の53.6%は日本人と接していない」という調査結果だったというのである。もちろん「嫌いだから接しない」という人もいるだろうが、「親近感がない」と「接することがない」ではずいぶん違う。

(太字は引用者=ぼく)
あと「工作」というのも、日本では悪い意味で使われることが多いんですが(工作員とか)、中国語では普通に「作業」って意味らしいです。「道路工作員」とか言っても、別に地面に地雷を埋めてたりするわけではないみたいで…。逆に日本の「作戦」という言葉が、中国語では危険な意味を持っていそうな気がするんですけど、そこらへんはどうなんだろうなぁ。同じ漢字文化圏でも、微妙に違うところがかえって誤解を招いていそうです。
(2006年5月18日)
  

*1:各国の政府・国家体制には疑問もありますが、それは「嫌う」というより「嫌(いや)」程度の感情です

*2:出自ではなくその人の「品性」によって嫌われている人はいるかもしれません