多分亀田の次の試合はみんな見るだろうし、ジブリの次の作品も見られるだろう。なぜならそれは「共通の話題」だから

ぼくの日記のこれとか読んでみてください。
普通の穴が欲しかったら宮部みゆきで十分だ。それで足りなければ恩田陸と石田衣良
人は選ぶものが多くなると選ばなくなるというのが昔からの俺の自論だ
コンテンツ提供商売としての出版業とか編集者
「ユリイカ」トークショーを巡るバトルなど
 
あと、これとか。
切込隊長BLOG(ブログ) - 『ゲド戦記』が不評のようなのに商売人根性が炸裂し興行成績は優秀な件についての考察
松浦晋也のL/D: 映画のマーケティングを考える
テレビ離れは本当か、ネットとテレビは仲がいい、同じ時の中にいる
 
たいていの人間は、本や映画や音楽なんてのは「人とその話をする」という目的のために読んだり見たり聞いたりするだけのことで、したがってそれは部数が3000部以下の本だったり、都内で1館でしかやっていない映画だったり、インディーズで直接買わなければならないCDだったりすることはめったにありません*1
近くの書店やCD屋で売ってたり、ロードショーとして近くの映画館でやっていたりする、あるいはテレビをつけるとやっていたりするモノが「共通の話題」なので、たとえば「昨日のテレビの『○○』見た?」という話はしても、「昨日の切込隊長の日記読んだ?」という話は、ぼくのサイトの10倍ぐらい影響力と読者数のあるブログであってさえも、日常生活の中では出てきません。
マスメディアに出て、何か言うこと、何かを言っている人の意見がいかに重要か、というのがわかると思います。
おまけに、テレビの場合は出続けないといけないわけで、久米宏がテレビ以外の場所で何かを言ったとしても、それがどのような媒体であっても(たとえ朝日新聞であっても)テレビほどの影響力はないし、今現在の久米宏の影響力は多分切込隊長以下です
時をかける少女』は、ぼく以外の人もお勧めしているから見に行きますよね。それでは『王と鳥』は?
Yahoo!ムービー - 王と鳥

解説: 独裁王国の高層宮殿を舞台に、肖像画から現実の世界へ抜け出てきた人物たちが繰り広げる騒動を描く傑作アニメのディレクターズカット版。監督のポール・グリモーと脚本家ジャック・プレヴェールが未承認のまま、1952年に『やぶにらみの暴君』として発表されるや世界中で絶賛され、高畑勲宮崎駿など多くの作家に影響を与えた。その後作品の権利とフィルムを取り戻したグリモーが手を加え、1979年に完成。現代にも通じる時代を鋭く捉えた隠喩(いんゆ)の数々が痛烈。

あの伝説の名作で、ミニシアターでアニメ見ていた世代の人ならみんな知っている『やぶにらみの暴君』の完全版というか。
Yahoo!ムービー - 王と鳥のユーザーレビューなんて、ぼくが見た時点では32件ですよ32件。『ゲド戦記』は3243件なので、ゲドの100分の1というマイナーぶり(ちなみに『時をかける少女』は571件)。
実は、こんな映画をやっていることすらぼくは知らなかったのでした。
やはり宣伝とかに気づかないといけないですな。
ということで、来週までには見に行く予定です。
 
これは以下の日記に続きます。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060812/miru

*1:ネット上の「人」と話をする場合は別です