パチンコはなぜ儲からないか

もうここ数年ぐらいパチンコをやっていないので(タバコの煙と騒音が苦手なのです)、現状と少し認識が違っていたら申し訳ないんですが、こんなところから。
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パチンコ産業の現況
平成7年から17年にかけて、パチンコをする人の数は2,900万人から1,710万人に減っていて、売上 貸玉料は309,020億円から287,490億円と微減。ただ最近は「パチンコ店」というより「パチンコ・パチスロ店」という感じで、パチスロの売り上げの伸びが、パチンコの落ち込みを支えてきている、という感じでしょうか。
どうも、パチンコの自動台というのは「1分間100発以内」に決まっているようで(いささか古いデータですが、これは改正されたんでしょうか)、
パチンコ産業の歴史

昭和44年 (1969) 遊技機の新基準決まる(連発式復活、1.発射速度を1分間100発以内、2.出玉1回15個以内)。景品上限額500円に。

玉1個が4円なので、客は1分間に「400円」を投資することになります。
そのうち、8〜9割は客に還元されるので、まぁ9割還元としても、1分間に40円、1時間で2400円、1日(10〜23時の13時間)いると31200円、ひと月(30日)毎日通ったら93万6000円の赤字になるのが普通なわけです。
そんなお金を毎日パチンコに使う人は滅多にいないと思いますが(それだけ使える人は、馬券を何十万も買ったほうが、効率のいい娯楽だと思います)、月に2〜3万円の小遣いでは、パチンコは毎日1時間も遊べないので、別の遊びを考えることになる、というのが普通の人の生活でしょうか。たとえば活字の本だったら1000円ぐらいで2〜3時間は楽しむことができます。映画はロードショーで見るとけっこうな値段で、諸経費をあわせるとパチンコとあまり変わらない値段になる場合もあるかもしれませんが、DVDだったらもっと全然安く楽しめます。
パチンコの台の値段は、ぼくがやっていた時代でも20〜30万円ぐらいだったので、今だともっとするような気がします。
まぁパチンコは、店の諸経費(人件費・台購入費その他もろもろ)を払って、時間つぶしをする遊びというイメージがあります。
ただ、パチプロというか、新装開店の店を中心に回って、それなりの生活を立てられた人も昔はいたんですが、今はどうなんでしょうか。
以下のデータによると、「還元率」は97%らしいんですが、
吹風日記 - 宝くじの異常、幅3000kmのボウリング、世界で最も有利なギャンブル
そうすると、店の取り分は1時間で720円、というのでは、人件費も出せないのでどこかで何かがあるような気がします。