『雲の「発明」 気象学を創ったアマチュア科学者』『美 機械式計算機の世界 手回し計算機を中心として』『マンガの国ニッポン 日本の大衆文化・視覚文化の可能性』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年1月あたり)。



雲の「発明」―気象学を創ったアマチュア科学者

雲の「発明」―気象学を創ったアマチュア科学者

★『雲の「発明」 気象学を創ったアマチュア科学者』(リチャード・ハンブリン/著 小田川佳子/訳/扶桑社/1,995円)【→bk1
雲で気象を読むのは、じつは非常に近代的な考えかたである。雲は、不定形でつかみどころがなく、移り変わるものの代名詞だったのだ。時は、19世紀初頭―科学が大衆の「娯楽」として人気を博した時代。ある科学講演会で、アマチュア学者が、聴衆に大興奮を巻き起こした。彼は、雲を分類し、名をつけたのだ。それは、画期的な“発明”だった!一介の素人研究家が「気象学」という新たな地平を切りひらき、ゲーテの絶賛を浴びることになったのだ…知られざるドラマをあざやかに描き、LAタイムズ・ブックアウォードに輝いた、科学歴史ノンフィクション。

美 機械式計算機の世界―手回し計算機を中心として

美 機械式計算機の世界―手回し計算機を中心として

★『美 機械式計算機の世界 手回し計算機を中心として』(渡邉祐三/著/ブレーン出版/1,801円)【→bk1
現在、世間に出回っている「機械式計算機」の多くは、かっての輝きを失って状態の悪いものが多く、「機械式計算機とは、そのようなものだ」という誤解を招き兼ねません。出来るだけ綺麗に、計算の出来るよう修復した機械と、その機能美を楽しんでもらいたいと、ビジュアルな冊子を刊行しようと考え、多くの方のご協力を得て表題も「美 機械式計算機の世界」とし、刊行の運びとなりました。これまでに日本では画像を中心とした「機械式計算機」の刊行はありません、今回は資料としての「現物」が豊富な「手回し計算機」に絞って取り上げております。

マンガの国ニッポン―日本の大衆文化・視聴文化の可能性

マンガの国ニッポン―日本の大衆文化・視聴文化の可能性

★『マンガの国ニッポン 日本の大衆文化・視覚文化の可能性』(ジャクリーヌ・ベルント/著 佐藤和夫/訳 水野邦彦/訳/花伝社/2,100円)【→bk1
マンガは、なぜ日本でこれほどまでに人気があるのか?情報化社会とマンガはどのような絡み合っているのか?情報化社会の先駆的存在としての日本のマンガ―。気鋭のドイツ人研究者による独創的考察。