『笑えるクラシック 不真面目な名曲案内』『夢のありか 「未来の後」のロシア文学』『エルヴィス、最後のアメリカン・ヒーロー』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年8月あたり)。

★『笑えるクラシック 不真面目な名曲案内』(樋口裕一/著/幻冬舎/756円)【→amazon
クラシック音楽は堅苦しく敷居が高い、と思われている。実際、演奏する側も聴く側も真面目な人が多い。しかし、音楽を作った作曲家たちは、必ずしも真面目に聴くものとして曲を書いていたわけではない。時には羽目をはずし、笑いの要素を織り込んでいる。本書では、ベートーヴェンの『第九』やラヴェルの『ボレロ』などを中心に、笑いどころを解説。また正真正銘笑えるオペラも紹介。初心者でもクラシックが楽しく気軽に聴けるようになる本。
夢のありか―「未来の後」のロシア文学

夢のありか―「未来の後」のロシア文学

★『夢のありか 「未来の後」のロシア文学』(沼野恭子/著/作品社/2,100円)【→amazon
「明るい未来」という壮大な夢が潰え去った後新たな未来を見はるかして紡がれるさまざまな夢のかけら。現代ロシアの文学・文化の最新動向を伝える評論集。
エルヴィス、最後のアメリカン・ヒーロー (角川選書)

エルヴィス、最後のアメリカン・ヒーロー (角川選書)

★『エルヴィス、最後のアメリカン・ヒーロー』(前田絢子/著/角川学芸出版/1,680円)【→amazon
1954年、人種差別が激しいアメリカ南部で一人の白人青年の声が発せられた。黒人音楽をルーツにもつ彼の叫びは人種融合へのエネルギーとなり世界を変えていった。激しい社会変動のなか、典型的なアメリカン・ドリームの体現者となったエルヴィスは、何を成し遂げ何を残したのか。当時の文化・社会の分析を通してスリリングに読み解く。