ダイオキシンに厳しい、九州大学の長山淳哉氏に少し興味を持ちました
以下のところから。
→[魔法使いな日々] - 2007/11b Diary
(前略)
そんな中,こちらの記事から「ダイオキシンは怖くないという嘘」という本の存在を知ったわけですが,今どきダイオキシンでこれだけ騒げるというのはある意味大物だなぁ,と思って思わず著者の名前でぐぐってみたり。
で,引っかかってきたのがこの辺だったりとか(^^;
・メディア・学者の無知が生む恫喝(市民のための環境学ガイド)
読んでみたい気はするんだけど,買う気はあんまりしないなぁ(^^; どっかの図書館にないかしら?(ぉ
ボジョレー・ヌーボー吹いた。
→長山淳哉 - Google 検索
→メディア・学者の無知が生む恫喝(市民のための環境学ガイド)
PCB恫喝 市民のための環境学ガイド
C先生:以上で、北九州のPCB処理をめぐっての林田雅浩氏の記事の話は終わりだ。
ところが、もう一つ記事があって、それがなんと油症研究班の一員だった九州大学助教授長山淳哉氏が主人公なんだ。長山氏は、油症患者の肝がん死の確率が、5.6倍も高いと著書に書いているらしいが、そのデータはどこを探しても出てこないそうだ。
A君:この小倉タイムスの記事ですか。長山氏曰く、「PCBを積んだタンクローリーが転覆したら、住民は全員移住ですよ。そこにはもう住めません」。
C先生:それがPCB処理施設反対派の論拠を与えることになった。
B君:PCBを積載したタンクローリーが転覆して、PCBが数トンも流れ出ることがあれば、それは結構大事かもしれない。しかし、急性毒性が高い訳ではないから、落ち着いて、防護を考えながら除去作業に従事すれば良い。その後、土壌汚染の大規模処理は必要になるだろうが。
C先生:大体、そんなことが起きないように対策を練るのだ。世の中、タンクローリーがそんなに転覆しているか。処理すべきPCBは、全部で5万トン。原油の消費量は、2.5億トン/年で、原油からできる製品のかなりの部分がタンクローリーで運搬されている。
A君:PCBですから、ガソリンよりは厳重な積載方式を取るでしょう。
B君:誰かがPCBジャックでもやらない限り、PCBがぶち撒かれる可能性は極めて低い。
A君:長山氏は、その講演会で参加者からの、「20〜30年前、PCBは普通に使われてきたのに、その何が怖いのか」、という極めてもっともな質問に対して、「何が起きるか分からないことが怖い」と答えたそうです。
C先生:さる学会の場で長山氏の講演を聴いて質問をしたことがある。そうしたら、なんと「ノーコメント」という回答だった。学会の場で「ノーコメント」は無いだろう。学者としての良識が無い人間だという印象だった。
今回の記事を見ると、長山氏には、恐らく、リスク管理などという発想が皆無なのだろう。多少、PCB、ダイオキシンに対する知識があるかもしれないが、渡辺先生の指摘によれば、そのデータソースは怪しいらしい。環境を語るには、全体を見渡してバランスの良いリスク管理とは何かについての何か直感があることが条件だが、長山氏にそれは無いということが証明された記事だと言えるだろう。まあ、環境音痴だ。
A君:無知ではなく音痴ですか。
B君:まあ同じこと。環境音痴が結果的に市民を恫喝している。
C先生:メディアは、それなりの商売だから、ある程度のセンセーショナリズムは仕方が無い部分がある。しかし、学者がなぜセンセーショナリズムにハマルのか。有り得る理由は、(1)それで研究予算が取れる場合がある、(2)良心を殺してでも目立ちたい、とか、(3)新聞に出ると偉くなった気分になれる、といったところまでは理解できるのだが、これでは解釈が不十分のような気がする。どうもそれ以外にもあるに違いない。しかし、全く理解できない。
ちょっとこの、「PCB処理施設反対派の論拠を与え」ている「長山淳哉」氏の記事(元テキスト)が見当たらなかったので、本日は「魔法使いな日々」の人の情報提供に依拠してみました。
ダイオキシンがどのくらい危険なのか(危険でないのか)は、たとえば以下のところなどを参考に。
→ダイオキシンの危険性神話
世の中には危険がたくさんあるが、ダイオキシンは比較的安全なようである。怖いのはそれを武器に扇動するマスコミではないだろうか?人の健康に関することは、もう少しバランス感覚を持つ必要がある。ダイオキシンを取りたくないために多量の水銀を取るようなことはしてはならない。また、たばこ一本を吸うと100pg-TEQのダイオキシンを取り込んでしまう。たばこを吸いながらのダイオキシン反対運動は慎んだ方がよい。
「劣化ウラン弾」と違って、政治的にその使用を利用している人はあまり目立たないのですが、一部で言われているほど危険なものではない、というのもある種定説です。
ということで、以下の本をちゃんと読んでから、この件に関してはまた何か言うかも知れません。
- 作者: 長山淳哉
- 出版社/メーカー: 緑風出版
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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塩(塩化ナトリウム)の致死量も、数百グラムという感じなので、割と怖いかも知れない。