『ネブラスカ魂』----アラン・ラッドの身長が気になって気になって

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あらすじ ネブラスカ魂 - goo 映画(ストーリーの結末が記載されていますのでご注意ください)
 鉄道保安官、っていうのかな、まぁ鉄道関係の犯罪者を扱う職業の、俗称ウィスパー・スミス(囁きのスミス=アラン・ラッド)が、昔の友人であるマレイ(ロバート・プレストン)の悪党の仲間入りに対して同情したり、その妻マリアン(ブレンド・マーシャル)とあれこれある話。ネブラスカというとサウスダコタカンザスの間に位置する州で、風景があまりホコリっぽくなくて美しい。話も、牛追いではなく列車強盗なのが「西部劇」としての歴史としてはもう後期・末期なのがわかります。しかし話はかなり滅茶苦茶で、その滅茶苦茶な話に半端な悪党マレイのルックスが実に合っているという、B級西部劇のお手本のような映画でした。列車を転覆させて荷物を奪うという、いくら悪党でもそれで生計を立てていくのは大変だろうというバカ犯罪を繰返し、事故シーンに重ねてマレイの高笑いが映像として重なる、という、1970〜80年代後半にまで至るB級アクション映画の元祖みたいな演出が心から笑えます。でもって気になるのはヒーローのアラン・ラッドと、ヒロインとの身長差をどうやって映像でゴマかしているか、というところで、もう、二人が並んで歩いたりするところなどは足元なんて映したりしないんだよね。1948年製作のカラー映画で、セットその他も含めてそれなりに金がかかっている、にもかかわらずたまらなくB級な作りは、平日の昼間の12チャンネルで大幅にはしょって放映されるにうってつけの映画という感じでした。悪口を言っているわけではなく、こういう映画を俺はひょっとしたらけっこう望んでいるのかもしれない、という感想です。