『ポール・セザンヌ《サント・ヴィクトワール山》』『ナチス第三帝国を知るための101の質問』『眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年12月あたり)。

ポール・セザンヌ「サント・ヴィクトワール山」

ポール・セザンヌ「サント・ヴィクトワール山」

★『ポール・セザンヌ《サント・ヴィクトワール山》』(ゴットフリート・ベーム/著 岩城見一/訳 実渊洋次/訳/三元社/2,730円)【→amazon
セザンヌが獲得した「画像言語」が「見ることに徹底すること」であると理解したとき、それが私たちの現実の見方を方向づけそこに描き出された絵画世界を一変させる。従来のセザンヌ理解を批判的に論じたベームの解釈学的実践の試み。
ナチス第三帝国を知るための101の質問

ナチス第三帝国を知るための101の質問

★『ナチス第三帝国を知るための101の質問』(ヴォルフガング・ベンツ/著 斉藤寿雄/訳/現代書館/2,100円)【→amazon
ナチス研究の第一人者が、第三帝国の全貌を101の問答で明らかにする。
眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

★『眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎』(ダニエル・T.マックス/著 柴田裕之/訳/紀伊国屋書店/2,520円)【→amazon
ヴェネツィアのある高貴な貴族出身の一族は、謎の不眠症に苦しんでいた。この病気は中年期に発症し、異常発汗や頭部硬直、瞳孔収縮を引き起こし、やがて患者は不眠状態に陥って死んでしまう。この一族の数世紀に及ぶ物語を軸に話は展開、やがてこの病がクールー病狂牛病と同じプリオン病だとわかる。プリオン病の起源を探るうちに、80万年前の食人習慣へとたどり着く。 呪われた一族、食人慣習、スクレイピー狂牛病・・・、すべてがプリオンに集約された後に見えてきたものとは?