『日本映画と戦後の神話』『敗戦の記憶 身体・文化・物語1945-1970』『東京案内』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年12月あたり)。

日本映画と戦後の神話

日本映画と戦後の神話

★『日本映画と戦後の神話』(四方田犬彦/著/岩波書店/2,940円)【→amazon
戦後、さまざまな神話を構築してきたヒーローたち―力道山ゴジラ山口百恵昭和天皇、寅さん、ヨン様。彼らに熱狂したわれわれは、いったい何を見ていたのか。何が「国民的」神話を作りだすのか。観客が欲したもの、作り手が意図したもの。映画がもつ「神話」形成という装置に警鐘を鳴らしつつ、「神話」解体をめざし多様な表象に迫った、日本映画への注目のアプローチ。
敗戦の記憶―身体・文化・物語 1945~1970

敗戦の記憶―身体・文化・物語 1945~1970

★『敗戦の記憶 身体・文化・物語1945-1970』(五十嵐惠邦/著/中央公論新社/2,625円)【→amazon
アジア・太平洋戦争の敗北の記憶は、戦後の社会や文化にどのような影響を与えたのか。本書では、終戦の主因は原爆投下と昭和天皇の「聖断」にあるという「物語」誕生の経緯から説きおこし、「肉体の文学」、加藤周一丸山眞男らの「日本人論」、ゴジラ力道山に代表される大衆文化、東京オリンピック三島由紀夫野坂昭如の短篇などをたどる。
東京案内 (復刻版 岩波写真文庫―川本三郎セレクション)

東京案内 (復刻版 岩波写真文庫―川本三郎セレクション)

★『東京案内』(/岩波書店/735円)【→amazon
この頃は、東京案内の定番が決まっていた。皇居、国会議事堂、東京駅、銀座、日本橋、上野、浅草など。六千枚の中から嚴選された二百枚。優れたカメラの眼を通した東京の姿。