『「民主主義」を疑え!』『限界集落』『なぜケータイ小説は売れるのか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年2月あたり)。

「民主主義」を疑え!

「民主主義」を疑え!

★『「民主主義」を疑え!』(徳岡 孝夫 著/新潮社/1,575円)【→amazon
人は民主主義をさも大切な、ほとんど神聖なもののように言う。だが実践してみると、それは何よりまず退屈で、知的刺激がない。何千何万かの民が声高に己の不平不満を言うことにより、成り立つ主義だからであろう。民主主義の下では「問題」は大きくなるが「人」は小粒になる。多数決や妥協からは輝きが発しない。独裁は違う。独裁体制は、常にピシッとしている。権力は一点に集中し、すべて単純明快で美しい。戦後日本にも、凄い独裁者がいた。「民主主義」とは、何か。
限界集落ーMarginal Village

限界集落ーMarginal Village

★『限界集落』(梶井照陰/著/フォイル/1,470円)【→amazon
いいのか日本?今後10年以内に423の集落が消滅する。誰にも気づかれることなく、消えてしまうかもしれない過疎の村に住む人々の姿を真摯に、優しい視線で切り取った、写真家・梶井照陰のフォト+ルポルタージュ★『なぜケータイ小説は売れるのか』(本田透/著/ソフトバンククリエイティブ/735円)【→amazon
『恋空』『Deep Love』『赤い糸』…次々とベストセラーを生み出し、メディアミックスを展開するケータイ小説。売春、レイプ、妊娠、薬物、不治の病、自殺、そして真実の愛と過激な要素が満載のケータイ小説に若者はなぜハマるのか?その市場や社会的背景、作品分析に至るまでを鮮やかに読み解いていく。誰もがケータイを持つ時代に咲いた徒花か、それとも新しい文化の始まりなのか、ケータイ小説を読まない人でも、これ一冊で分かる画期的な内容。