『城下町大坂 絵図・地図からみた武士の姿』『雲のごとくリアルに 長い距離を旅して遠くまで行ってきたある編集者のオデッセイ 青雲編』『流行と虚栄の生成 消費文化を映す日本近代文学』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年3月あたり)。

城下町大坂 (大阪大学総合学術博物館叢書)

城下町大坂 (大阪大学総合学術博物館叢書)

★『城下町大坂 絵図・地図からみた武士の姿』(大阪大学総合学術博物館/監修 大阪歴史博物館/監修/大阪大学出版会/2,100円)【→amazon
大坂夏の陣から1868(慶応4)年1月の大坂城明け渡しまでの250年以上の間、大坂城はどのような存在意義をもち、そこと大坂の町を舞台に武士達がどのような活動をしていたのかを、当時の瓦版、錦絵、武鑑といった資料から紹介。大坂城への行列を描いた「七日市藩主大坂登城行列図」や「松平忠優大坂入城行列図」、大坂城内外での儀式を図化した「大坂諸絵図」など興味深い資料も多数掲載。★『雲のごとくリアルに 長い距離を旅して遠くまで行ってきたある編集者のオデッセイ 青雲編』(北山耕平/著/ブルース・インターアクションズ/1,680円)【→amazon
そろそろ、自分たちのメディアをつくらないか。激動の70年代。植草甚一氏の雑誌『ワンダーランド』に参加し、『宝島』4代目編集長をつとめ、日本のカウンターカルチャーの礎を築いた伝説の編集者が、いまだから語る、若者文化が炸裂した時代の青春記。 ★『流行と虚栄の生成 消費文化を映す日本近代文学』(瀬崎圭二/著/世界思想社/5,040円)【→amazon
システム化される欲望の近代。呉服屋/百貨店の機関雑誌というメディアがつくり上げた流行が、模倣や消費などの欲望、虚栄心を醸成しつつ消費の病を生むに至るまでのプロセスと、そこに刻み込まれた文学のあり様や表現の可能性、もしくは限界を明らかにする。