『文芸怪談実話』『人はなぜ歴史を偽造するのか』『透明な力 不世出の武術家佐川幸義』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年7月あたり)。

文藝怪談実話―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)

文藝怪談実話―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)

★『文芸怪談実話』(遠藤周作/ほか著 東雅夫/編/筑摩書房/945円)【→amazon
文豪たちはお化け好き!?―若き日の遠藤周作三浦朱門が熱海の宿で体験した迫真の幽霊目撃談。泉鏡花ら大正昭和の文人墨客をふるえあがらせた田中河内介にまつわる霊威譚の連鎖。小泉八雲から小林秀雄まで、山下清から水木しげるまで、三遊亭圓朝から淡谷のり子まで…古今の文豪を中心に、文化各界の多彩な名人上手が、達意の筆で描きだす怪談「実話」の傑作を一巻に蒐めたアンソロジー
人はなぜ歴史を偽造するのか (光文社知恵の森文庫)

人はなぜ歴史を偽造するのか (光文社知恵の森文庫)

★『人はなぜ歴史を偽造するのか』(長山靖生/著/光文社/760円)【→amazon
明治四十四年、教科書から一度に五人の天皇が消されるという事件が起きた。一方で、われこそは本当の天皇なりと名乗る男が登場、政治家たちを巻き込んで事態は思わぬ展開を見せていく。織田信長豊臣秀吉徳川家康がでっちあげた偽の家系、明治政府高官が書いた義経ジンギスカン説…など、時代と人人の思惑が歴史を変える瞬間を描いた「もう一つの日本史」。
不世出の武術家 佐川幸義 透明な力 (文春文庫)

不世出の武術家 佐川幸義 透明な力 (文春文庫)

★『透明な力 不世出の武術家佐川幸義』(木村達雄/著/文芸春秋/660円)【→amazon
90歳を過ぎた小さな老人の襟に、空手や剣道や柔道などの高段者たちが触れただけで、一瞬のうちに何メートルも吹き飛ばされてしまう―魔法のような武道を操る唯一人の男、「大東流合気武術」師範の佐川幸義。その佐川師範の生涯と語録を、大東流奥伝四段の著者がまとめ、佐川師範が内容を認めた唯一の書。

読みたい本・次点。
『警察裏物語 続』(北芝健/著/バジリコ/1,260円)
『カラヤンと日本人』(小松潔/著/日本経済新聞出版社/893円)
『機械化の文化史 ものいわぬものの歴史』(S.ギーディオン/著 栄久庵祥二/訳/鹿島出版会/9,240円)
『個人化社会』(ジグムント・バウマン/著 沢井敦/訳 菅野博史/訳 鈴木智之/訳/青弓社/5,250円)
『古代エジプト ナイル河畔に築かれた王国三千年の興亡と至宝の文明』(河原よしえ/著/新星出版社/1,575円)
『決定的瞬間 暗号が世界を変えた』(バーバラ・W.タックマン/著 町野武/訳/筑摩書房/1,470円)
『ロシア語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』(常岡浩介/著/アスキー・メディアワークス/780円)
『ヨハネス・ケプラー 近代宇宙観の夜明け』(アーサー・ケストラー/著 小尾信弥/訳 木村博/訳/筑摩書房/1,575円)
『もっと、狐の書評』(山村修/著/筑摩書房/861円)
『妖精と妖怪のあいだ 平林たい子伝』(群ようこ/著/文芸春秋/560円)
『見事な死』(文芸春秋/編/文芸春秋/540円)
『みつえ雑記』(青木光恵/著/宙出版/851円)
『宮崎アニメは、なぜ当たる スピルバーグを超えた理由』(斉藤守彦/著/朝日新聞出版/735円)
『武将列伝 江戸篇』(海音寺潮五郎/著/文芸春秋/720円)
『武士はなぜ歌を詠むか 鎌倉将軍から戦国大名まで』(小川剛生/著/角川学芸出版/2,730円)
『フランチェスコ・ピアンタの奇矯な彫刻 エンブレムのバロック的表象』(マリオ・プラーツ/著 伊藤博明/訳/ありな書房/3,780円)
『偽りの日米開戦 なぜ、勝てない戦争に突入したのか』(星亮一/著/大和書房/740円)
『TOKYO建築50の謎』(鈴木伸子/著/中央公論新社/777円)