『奇談異聞辞典』『江戸歌舞伎の怪談と化け物』『戸板康二の歳月』
本日の読みたい本・おすすめ版(2008年9月あたり)。
- 作者: 柴田宵曲
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 文庫
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江戸時代の随筆集は怪談奇談の宝庫である。博覧強記の柴田宵曲が、『耳嚢(みみぶくろ)』『甲子夜話』をはじめ107種もの随筆集から奇談異聞の記事を抜粋、見出しをつけ、五十音順に配列した本書は、近世奇談随筆の一大アンソロジーである。おびただしい文献から選り抜かれた奇談異聞の数々は、まず読物として面白く、同時に、河童・天狗・竜・狐狸・魚怪・幽霊・化物屋敷・ろくろ首・舟幽霊・異人・奇石・隠し里など、全国各地の怪異妖怪譚の貴重な資料集でもある。
- 作者: 横山泰子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/11
- メディア: 単行本
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化け猫・妖狐・怨霊・妖怪―怖いけれど面白い娯楽の王様。宙乗り・水くぐり・早替りとさまざまな仕掛けを駆使して観客を恐怖と陶酔に誘う江戸歌舞伎大スペクタクルショーへの招待。
- 作者: 矢野誠一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 文庫
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都会的なエスプリを身上とし、演劇評論、推理小説、随筆など多ジャンルで活躍した文筆家・戸板康二。豊かな才能の傍らには、多くの文人たちとの交流があった。久保田万太郎、折口信夫、福田恆存、芥川比呂志ら昭和を代表する文人たち、また演劇、歌舞伎人たち。彼らとの交わりと、「東京人」戸板康二の感性を、彼を師と仰いだ著者が深い哀惜をもって描く、渾身の評伝。
読みたい本・次点。
・『教科書の文学を読みなおす』(島内景二/著/筑摩書房/756円)
・『雑談王 岡崎武志バラエティ・ブック』(岡崎武志/著/晶文社/2,520円)
・『時間の正体 デジャブ・因果論・量子論』(郡司ペギオ‐幸夫/著/講談社/1,785円)
・『大江戸富者と貧者のなるほど経済学』(泉秀樹/著/大和書房/600円)
・『小沢昭一がめぐる寄席の世界』(小沢昭一/著/筑摩書房/840円)
・『男と女の民俗誌』(八木 透 他著 山崎 祐子 他著/吉川弘文館/3,150円)
・『漆はジャパンである』(北国新聞社編集局/編著/時鐘舎/1,890円)
・『わたしは花火師です フーコーは語る』(ミシェル・フーコー/著 中山元/訳/筑摩書房/1,050円)
・『理論と逸脱 文学研究と政治経済・笑い・世界』(綾目広治/著/御茶の水書房/3,360円)
・『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日 初版』(カール・マルクス/著 植村邦彦/訳 柄谷行人/付論/平凡社/1,575円)
・『ヘブンズ・コマンド 大英帝国の興隆 上巻』(ジャン・モリス/著 椋田直子/訳/講談社/2,310円)
・『ヘブンズ・コマンド 大英帝国の興隆 下巻』(ジャン・モリス/著 椋田直子/訳/講談社/2,310円)
・『ヘレニズム文明 地中海都市の歴史と文化』(P.プティ/著 A.ラロンド/著 北野徹/訳/白水社/1,103円)
・『アメリカの宗教右派』(飯山雅史/著/中央公論新社/798円)
・『日本の数学西洋の数学 比較数学史の試み』(村田全/著/筑摩書房/1,050円)
・『猫ケ島 北海道から沖縄まで50の離島に暮らす猫』(相沢秀仁/著 相沢京子/著/二見書房/1,470円)
・『名古屋の品格』(岩中祥史/著/学研/756円)
・『追悼譜』(佐高信/著/筑摩書房/840円)
・『手に職。』(森まゆみ/著/筑摩書房/819円)
・『武満徹エッセイ選 言葉の海へ』(武満徹/[著] 小沼純一/編/筑摩書房/1,575円)