『ぼくのミステリ作法』『シュルレアリスムのアメリカ』『世界の奇妙な博物館』

本日の読みたい本・おすすめ版(2009年1月あたり)。

★『ぼくのミステリ作法』(赤川次郎/徳間書店/571円)【→amazon
人気作家、赤川次郎が「ミステリー作家が、ミステリーについて評論めいたものを書くのは自分の首をしめるようなもの」と言いつつもトリックの手法、ストーリーの組み立て方など、処女作『幽霊列車』をはじめ、多くの自作を例にとり、手の内を披露。またドイル、クリスティ、カーなど、海外の名作の分析も交えた、ミステリー・ファンには必読の書。
シュルレアリスムのアメリカ

シュルレアリスムのアメリカ

★『シュルレアリスムアメリカ』(谷川渥/みすず書房/4,800円)【→amazon
ブルトンvsグリーンバーグ。第二次大戦のさなかニューヨークへ亡命したシュルレアリストたちは、新大陸から何を受け取り、何をもたらしたのか。シュルレアリスムと戦後アメリカ美術を架橋する。
世界の奇妙な博物館 (ちくま学芸文庫)

世界の奇妙な博物館 (ちくま学芸文庫)

★『世界の奇妙な博物館』(ロヴリック,ミッシェル/筑摩書房/1,200円)【→amazon
世界には、こんな奇天烈な博物館があった!ゴキブリの殿堂、国際スパイ博物館、イタリアの拷問と中世の犯罪博物館、ニューオリンズ歴史的ヴードゥー博物館、バッドアート美術館、ハリウッドのランジェリー博物館、東京の「寄生虫博物館」などなど。特別おかしなものに入れ込んだ人々が、溢れんばかりの情熱で蒐集してしまったコレクションを、個性派博物館で開陳する!知る人ぞ知る意外なテーマのおもしろ博物館70余りを、世界各国から紹介する、気軽に読む博物館めぐり。文庫オリジナル。

読みたい本・次点。
『日本史の中の世界一』(田中英道編/育鵬社;扶桑社〔発売〕/1,400円)
『カリスマ編集者の「読む技術」』(川辺秀美/洋泉社/740円)
『時の光の中で―劇団四季主宰者の戦後史』(浅利慶太/文藝春秋/581円)
『日本は悪くない―悪いのはアメリカだ』(下村治/文藝春秋/552円)
『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』(北尾トロ/文藝春秋/552円)
『昭和天皇のお食事』(渡辺誠/文藝春秋/524円)
『脳のなかの文学』(茂木健一郎/文藝春秋/619円)
『制服概論』(酒井順子/文藝春秋/533円)
『異形にされた人たち』(塩見鮮一郎/河出書房新社/780円)
『昭和天皇かく語りき』(久能靖監修;井筒清次編/河出書房新社/1,100円)
『狐狸庵人生論』(遠藤周作/河出書房新社/680円)
『犀星と周辺の文学者』(笠森勇/(金沢)北國新聞社/2,381円)
『よくわかる「世界の幻獣・ドラゴン」大事典―ドラゴン、ゴブリンから、ナーガ、八岐大蛇まで』(「世界の幻獣・ドラゴン」を研究する会著;ブレインナビ編/廣済堂出版/571円)
『ビジュアル戦国1000人―応仁の乱から大坂城炎上まで乱世のドラマを読む』(小和田哲男監修/世界文化社/3,200円)
『史上最悪のインフルエンザ―忘れられたパンデミック(新装版)』(クロスビー,アルフレッド・W./みすず書房/4,400円)
『冲方式「アニメ&マンガ」ストーリー創作塾』(冲方丁/宝島社/1,300円)
『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』(竹内整一/筑摩書房/720円)
『まじめの崩壊』(和田秀樹/筑摩書房/700円)
『創刊の社会史』(難波功士/筑摩書房/760円)
『デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像』(三村忠史;倉又俊夫;NHK「デジタルネイティブ」取材班/日本放送出版協会/660円)
『相対主義の極北』(入不二基義/筑摩書房/1,400円)