8月15日は終戦記念日なので『火垂るの墓』関係テキストにリンクしておきます

 こちらです。
映画『火垂るの墓』で高畑勲監督が伝えたかったこと(アニメージュ1988年5月号から)

全体主義よりはいっそ妹を殺すほうを選ぶぜ、だったのか。

(追記)
 twitterで得た豆知識。
 アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』中の自主制作映画「朝比奈ミクルの冒険」で朝比奈みくるが投げ込まれた池は、『火垂るの墓』で清太と妹が住んでいた横穴の近くにあった池と同じ。
朝比奈みくるが投げ込まれた池をマップ記法で紹介してみる - 後天性無気力症候群
CinemaScape/Comment: 火垂るの墓

この映画に出てくる舞台のおばさんの家は西宮市の満池谷という所で夙川駅から北東に行ったところにある。ここから兄妹が住んでいた池のほとりは非常に近い(グーグルマップで是非探してみて)。映像でも出てくるんだけど池の給水ポンプ場の様な白い塔があってニテコ池といいます。
戦争が終わってほら穴の向かい側の家の令嬢が疎開先から帰ってきてレコードをかけるシーンがあるのだがこの場所にはあの松下幸之助の大邸宅がある。野坂が考えたか高畠が考えたか知らんが今で言う勝ち組負け組みをこのシーンで表現しているわけだ。このニテコ池を舞台に選んだのは多分に松下への当てつけだろう。
で、ハルヒ関連の話で言えば原作での映画撮影場所(池にみくるが落とされるシーン)はアニメではロケ撮影の関係上隣町の池に変わったのだけど本来このニテコ池だったようだ。池の近くの鶴屋さんの大邸宅、というのはもちろん松下邸を意識したものだと思う。あと鶴屋家が所有している鶴屋山は甲山だ。ホタルの方のアニメでは最初空襲にあった街からも小さく見えているシーンあり。この山は両アニメに頻繁に出てくる。