『戦国廃城紀行−敗者の城を探る』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日3冊紹介(当分)。
 

戦国廃城紀行---敗者の城を探る

戦国廃城紀行---敗者の城を探る

★『戦国廃城紀行−敗者の城を探る』(澤宮優/河出書房新社/1785円)【→amazon
今は残っていないが興味深い戦国時代の城がある。歴史の敗者となって壊された城である。三成の佐和山城小西行長宇土八幡城、大谷刑部の敦賀城など、十数城の紀行と探索。
 
天平の三姉妹―聖武皇女の矜持と悲劇 (中公新書)

天平の三姉妹―聖武皇女の矜持と悲劇 (中公新書)

★『天平の三姉妹−聖武皇女の矜持と悲劇』(遠山美都男/中央公論新社/882円)【→amazon
聖武天皇には三人の娘がいた。生涯不婚を定められ、孝謙天皇(重祚して称徳天皇)となって権力を振るった阿倍内親王光仁天皇の皇后でありながら、夫を呪詛したとして大逆罪に処された井上内親王恵美押勝の乱に加わった夫を失った後、息子たちの謀反に連坐、流罪とされて没年すら伝わらない不破内親王。凄惨な宮廷闘争の背景にあったのは何か―。皇位継承の安定のために人生を翻弄された三人の皇女の物語。
 ★『奈良の都−その光と影』(笹山晴生/吉川弘文館/2415円)【→amazon
天平文化が華開いた奈良朝は、律令国家が完成し、その矛盾が現われた時代であった。平城京遷都から一三〇〇年、藤原不比等聖武天皇光明子、したたかに生きる民衆など、奈良の都に生きた人々を鮮やかに描く。