『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘

★『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』(水木悦子・赤塚りえ子・手塚るみ子/文藝春秋/1500円)【→amazon
おやじの秘密、しゃべっちゃおうか。水木しげる赤塚不二夫手塚治虫の娘たちが語る、父の素顔。
 ★『戦争と美術と人間−末松正樹の二つのフランス』(司修/白水社/6300円)【→amazon
画家が迫る、ある抽象画家の光と闇。第二次大戦中のフランスで、一人の日本人が捕らえられ幽閉された。長く孤独な軟禁生活の果てに、彼が描くものは形を失っていき、ここに、ひとりの抽象画家が生まれた―。闇を体験した人間と芸術の本質を問う。
 
ほとけの履歴書 奈良の仏像と日本のこころ (生活人新書)

ほとけの履歴書 奈良の仏像と日本のこころ (生活人新書)

★『ほとけの履歴書−奈良の仏像と日本のこころ』(籔内佐斗司/日本放送出版協会/735円)【→amazon
二〇一〇年は、平城遷都からちょうど千三百年目に当たる年。奈良の寺院と深い交流を持ち、実際の仏像制作や保存修復に携わる名うての彫刻家であり、さらには「平城遷都一三〇〇年祭」のマスコットキャラクター「せんとくん」の生みの親でもある著者が、「奈良のみほとけ」を訪ねながら、その仏像から派生する彫刻技法や作者の思い、時代背景を縦横に見る。仏像から日本の仏教、果ては日本人のこころに迫った会心の書。
 
魔術的リアリズム―メランコリーの芸術 (ちくま学芸文庫)

魔術的リアリズム―メランコリーの芸術 (ちくま学芸文庫)

★『魔術的リアリズム−メランコリーの芸術』(種村季弘/筑摩書房/1365円)【→amazon
1920年ドイツ。表現主義と抽象全盛の時代に突如現れ、束の間妖しく輝き、やがてナチスの「血と大地」の神話の陰に消え去った、幻の芸術があった。歴史の狭間に忘れ去られた画家たちの軌跡を克明にたどり、仇花のごとき芸術の誕生と死を通して、ある時代の肖像を鮮やかに描きだした名著。
 
マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか

マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか

★『マンガのシステム−コマはなぜ物語になるのか』(ティエリ・グルンステン/青土社/2940円)【→amazon
マンガの体系内部においてイメージが優位なのは、本質的な意味の生成がイメージを通して行なわれるからである。コマ割り、コマ枠、余白、ページ構成、吹きだし―その機能とシステムとはなにか。