『「丸の内」の歴史−丸の内スタイルの誕生とその変遷−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

★『「丸の内」の歴史−丸の内スタイルの誕生とその変遷−』(岡本哲志/ランダムハウス講談社/2500円)【→amazon
日本のビジネスセンター「丸の内」を、実際の設計図から文学作品まで、膨大な資料のもと、極めて実証的に調査し、時間軸に沿って立体的に再現した「丸の内」350年の歴史パノラマ。
 
「満洲」の成立 -森林の消尽と近代空間の形成-

「満洲」の成立 -森林の消尽と近代空間の形成-

★『「満洲」の成立−森林の消尽と近代空間の形成−』(安冨歩深尾葉子・編/名古屋大学出版会/7770円)【→amazon
赤い夕陽と凍てつく大地、森を切り裂く鉄道と疾駆する馬車、特産の大豆と独自の紙幣、大商人と移民、廟会とペストなど、相互のダイナミックな連関を解き明かし、中国本土とは異なる社会システムとその形成過程を初めてトータルに捉えた画期的著作。生態系から経済・政治・宗教まで。
 
読んで歩いて日本橋―街と人のドラマ

読んで歩いて日本橋―街と人のドラマ

★『読んで歩いて日本橋−街と人のドラマ−』(白石孝/慶応義塾大学出版会/2100円)【→amazon
今は遠く懐かしい、東京下町日本橋の賑わい。本書はこの地に生まれ育った著者が、時代とともに姿を変えた街の姿を、愛情深い思い出とともに綴るエッセイ。日本橋散策のための最良の一冊。
 
アフリカ問題―開発と援助の世界史

アフリカ問題―開発と援助の世界史

★『アフリカ問題開発と援助の世界史』(平野克己/日本評論社/3465円)【→amazon
われわれは「アフリカ」を通して世界の苦悩と対峙している。通説を破る援助論。
 
「象徴天皇」の戦後史 (講談社選書メチエ)

「象徴天皇」の戦後史 (講談社選書メチエ)

★『「象徴天皇」の戦後史』(河西秀哉/講談社/1575円)【→amazon
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴(日本国圏法第一条)。この曖昧で抽象的な規定の内実を、政治家、宮内庁、知識人、そしてメディアはいかに作りあげたか。敗戦後の昭和天皇退位論から、「人間宣言」とそのアピールたる全国巡幸、明仁皇太子の外遊と成婚までを辿り、戦後天皇制の本質を鋭く抉り出す。