『太陽の科学−磁場から宇宙の謎に迫る−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

太陽の科学 磁場から宇宙の謎に迫る (NHKブックス)

太陽の科学 磁場から宇宙の謎に迫る (NHKブックス)

★『太陽の科学−磁場から宇宙の謎に迫る−』(柴田一成/日本放送出版協会/1019円)【→amazon
人工衛星「ようこう」「ひので」などの最新成果により、太陽は爆発を繰り返すダイナミックな天体であることがわかった。磁場の作用で、パチンコのようにプラズマが射出するメカニズムや、それが磁気嵐となって地球に影響を及ぼすプロセスを解明する。また、黒点の少ない時期(極小期)イコール太陽活動不活発期であり、黒点減少と気温変動との密接な関わりについても詳しく解説。さらに、太陽研究の知見を援用し、原始星、活動銀河中心核など爆発だらけの宇宙における天体進化の核心にまで迫る。太陽研究の基礎から最先端の成果まで詰まった、知的興奮の書。
 
沈黙の海-最後の食用魚を求めて

沈黙の海-最後の食用魚を求めて

★『沈黙の海−最後の食用魚を求めて−』(イサベラ・ロヴィーン/新評論/3990円)【→amazon
環境先進国スウェーデンでも見落とされていた重大な問題とは!?魚の消費国日本にも重要な意味をもつ一冊。スウェーデン・ジャーナリスト大賞&環境ジャーナリスト賞受賞。
 
悩ましい翻訳語―科学用語の由来と誤訳

悩ましい翻訳語―科学用語の由来と誤訳

★『悩ましい翻訳語−科学用語の由来と誤訳−』(垂水雄二/八坂書房/1995円)【→amazon
ベストセラー『利己的な遺伝子』をはじめ科学啓蒙書の良書を長年翻訳してきた著者が、あまたの憂うべき誤訳・迷訳の中から、49の重要翻訳語に注目。誤りの原因を丹念に調べ、現状の混乱ぶりを描き出す一方、翻訳の現場から生まれた秀逸な新訳語を提案する。
 
バイオフィーリアをめぐって (叢書・ウニベルシタス)

バイオフィーリアをめぐって (叢書・ウニベルシタス)

★『バイオフィーリアをめぐって』(スティーヴン・R.ケラート&エドワード・O.ウィルソン・編/法政大学出版局/7140円)【→amazon
生命への愛、それは人間に生得のものか。エドワード・O.ウィルソンをはじめ、学際的な視座をもつ20人の研究者による多面的な考察。
 
ここまで来たナノテクノロジー -産業化する原子の世界― (知りたい!サイエンス)

ここまで来たナノテクノロジー -産業化する原子の世界― (知りたい!サイエンス)

★『ここまで来たナノテクノロジー−産業化する原子の世界−』(吉田典之/技術評論社/1659円)【→amazon
10億分の1メートル。この原子レベルのスケールがナノテクノロジーの世界だ。新しい機能を創出するこの領域は、中学生レベルの理科の知識も含む驚くべき深さと広さを持つ。こうしたナノテクの全貌を、企業などへの取材を交え基礎から最先端まで紹介する。