「レイプを肯定的に、ある種の快楽として書く少女漫画」って「どれだけ多い」の?

 以下のところから。
東京都青少年健全育成条例改正案と少女漫画について - 無言の日記−It’s Nothing, Don’t Mention That

エロ少女漫画を読んでみれば、それがいかに男性向けエロ漫画のチープな模倣と、少女向けファンタジーの粗悪な合成品であるかは、すぐにわかると思います。たとえば“レイプ”に対する男性側のファンタジーと女性側のファンタジーは本来全く別のものであるはずにも関わらず、レイプを肯定的に、ある種の快楽として書く少女漫画がどれだけ多いか(ギリギリでヒーローがちゃんと助けに来てくれる場合も多いですが)。

 エロ少女漫画とか、少女漫画に関してはそんなにくわしくないので、コメント欄で質問してみました。

lovelovedog
「レイプを肯定的に、ある種の快楽として書く少女漫画」の具体例(できれば複数)と、「(そういうものが)どれだけ多いか」と、多い、と断言できるような具体的な統計値のようなものはどこかにありますか。突然ですみません。

lepantoh
前エントリに書いてありますけど、基本は私が15の時(約10年前です)「少女コミック」を一定期間(半年以上)読んでいて、その時あまりのエロ描写へのなだれ込みが多く、不快になって、友達と一緒に「これはないね」と購読をやめた、という個人的な体験がベースになっています。当時妹は小学生で、いかに目当ての漫画以外読ませないようにするか、子供ながらに苦心していました。というわけで、具体的な統計値を調べる気持ちも、提供する気持ちもありません。正直関わりたくないです。
「レイプを肯定的に、ある種の快楽として〜」なら、ちゆさんの所にもいくつかありますよ。私が見たものはもっと稚拙だった印象がありますが(さらに数年さかのぼるので。↓にも書いたとおり、3週連載が多く、迷走している感じでした)。で、それどこで何に使うんですか?

「約10年前」の「個人的な体験」ということなら分かりました。特に「どこで何に使う」ということはありません。そのような事実(レイプを肯定的に、ある種の快楽として書く少女漫画が多いか・少ないか)が確認できたら、その事実に関する、2010年12月現在の状況を、自分の日記の中の記録として残しておくだけです。残されたテキストは、規制賛成派・反対派の誰かに、事実として使われるかも知れませんが。


>lovelovedog
質問1。「レイプ 少女漫画」で検索するだけでhttp://www.cafeglobe.com/news/media/index2_030904.htmlhttp://cagami.net/dansyaku_blog/archive/000100.htmlなどいくらでも「具体例」が見つけられると思いますが、自分で「もう少しは調べ」てみましたか。
質問2。質問するあなたは、では、質問に答えますか?

 調べてみましたけど、「具体例」はそのリンク先では、2作品だけしか見つからないですね。それも昔の作品。多いか・少ないか、という話なら「少しは昔にあった」ぐらいのことしか言えないです。
 「いくらでも」ということですが、2ちゃんねる系のスレッド&スレッドまとめサイトでも「レイプを肯定的に、ある種の快楽として」描いている漫画の具体例はともかく、具体的な統計値のようなものはうまく見つけられませんでした。
 あと、何か具体的な質問をしていただけないと、答えられるかどうか分かりません(答えられない質問も想定できます)。
第30回 どう思う? 少女マンガ雑誌のレイプシーン続々の性描写 - メディアの森の女たち | カフェグローブ

更新日:2003年9月4日

 これらは、「数年前」の「特定雑誌」の「特定時期(2003年秋)」に、レイプを題材にしたものがそれなりにあった、という、この人(和田真由子さん)に見える範囲内での多いか・少ないか、じゃないのですか? 作品名が挙げられていないテキストも「具体例」と言えるかどうか…。
【11/29の更新】レビュー「あなたに繋がれたい」(前編) (The 男爵ディーノBLOG)
↑これは「新條まゆ」という漫画家の、『あなたに繋がれたい』という作品に限定しての話ですね。作品は「2000年7月」のもの。「どれだけ多いか」と断言できるような、今現在の量に関する話ですか
 あと、関連テキストも目を通して見たのですが、すぎ恵美子氏『東京エロガンス』は「イケメンならインポだろうが覗き魔だろうがレイプだろうが許される」という感想が、リンク先のテキストには添付されていましたが、『愛+少女』は、粗筋を読んだ限りでは、「レイプを肯定的に、ある種の快楽として書く少女漫画」のようには思えませんでした(個人の感想ですが…)。

lepantoh
xさん、ありがとうございました。私の「あの時誰も何も言わなかった」というコメントに対する反証にもなってますね。もちろん、この方が今回声を上げるかどうかはわかりませんが。
こんなのもあることはあります。少コミの実体を知らしめるスレまとめサイト http://www37.tok2.com/home/girlscomic/matome.html
最初の問題意識にこのように記載があります。
・初めに目を引くようなエロシーン
セックスに至る描写もなくエロを描くために
しばしばレイプ設定を活用。
パンチラくらいにエロを抑えてることもあり。
・後付けでレイプの説明
意味のないエロシーンのためのレイプを
『愛だから』『好きだから』と説明
・レイプ問題のうやむや化
主人公がヒーローを好きになった、またはヒーローも
レイプに走らざるを得なかったのね、とほだされる。
あるいは何も考えてない。ヒーローマンセー。
・和解、交際後のエロシーン
ここで一区切り。あとは毎月一エロシーンを堅持。
・マンネリ化が進んだらヒーローを変えてまたレイプ
ということで、自分自身勉強不足でした。長文コメすみません。

 このリンク先ですが、
週刊少女コミックの実態を世間に知らせるスレ まとめサイト
 見出しにもある通り「週刊少女コミック」という特定雑誌の、なおかつ「2007年」までのデータですか。
 既刊コミックスとして挙げられている作品が2つあるんですが、「レンアイ至上主義 水波風南」「僕は妹に恋をする 青木琴美」の紹介テキストを読む限りでは「レイプを肯定的に、ある種の快楽として」描いている、という描写は見つかりませんでした(別方向でエロいことは分かりましたが)。
 あと、「ちゆ12歳」の以下のテキストですが、
「少女コミック」のエロ描写まとめ(2004年〜2005年) - ちゆ12歳
 これも、見出しにある通り、「週刊少女コミック」という特定雑誌の、「2004年〜2005年」までのデータですか。
 
 今のところ、「少女漫画」という特定ジャンルで、「レイプを肯定的に、ある種の快楽として」描いているものが「どれだけ多いか(少ないか)」に関する情報は、多分ぼくの調べかたが悪いんだろうと思うのですが、うまく確認できませんでした。
 ある人が、ある雑誌に関して、少し前には「レイプを肯定的に、ある種の快楽として」描いている漫画があった(多かったか少なかったかは不明)、と言っていたことは確認できました。
 その手のことに関する情報をお持ちのかたはコメント欄で教えてください。コメント欄は「なぞなぞ認証」になっていますが、「沢城みゆき」と入力すれば多分大丈夫です。
 具体的な統計値のようなもの(客観的判断の資料になるようなもの)を、できれば2010年12月現在の日付に、なるべく近いものでお願いします。