『嘘八百−明治大正昭和変態広告大全−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

嘘八百 明治大正昭和変態広告大全 (ちくま文庫)

嘘八百 明治大正昭和変態広告大全 (ちくま文庫)

★『嘘八百−明治大正昭和変態広告大全−』(天野祐吉/筑摩書房/840円)【→amazon
1990年代に大きな話題を呼んだ、『もつと面白い廣告』と『嘘八百』シリーズ(全四巻)から、著者が選び抜いた“変態”広告の傑作を一冊に。「広告は人間の欲望の写し絵である」という著者の視点から、明治・大正・昭和の面白広告が勢ぞろいした。毛生え薬やら乳バンド、さらには身長の伸びる機械などなど、これは近代日本の大衆のもうひとつの欲望史であり生活史でもある。
 
科学の社会史〈上〉戦争と科学 (岩波現代文庫)

科学の社会史〈上〉戦争と科学 (岩波現代文庫)

★『科学の社会史 上 戦争と科学』(廣重徹/岩波書店/1050円)【→amazon
一体、いかなる歴史的・社会的条件が、日本に近代科学を存立させ、展開させたのか。本書は、その早世がいまも惜しまれる科学史家の主要著作である。上巻では、総力戦体制へと向かう戦争の時代に焦点をあわせる。軍国主義超国家主義の台頭と強化が、科学研究に発展の契機を与え、その成長の基礎を築いたことを明らかにする。
 
科学の社会史〈下〉経済成長と科学 (岩波現代文庫)

科学の社会史〈下〉経済成長と科学 (岩波現代文庫)

★『科学の社会史 下 経済成長と科学』(廣重徹/岩波書店/1050円)【→amazon
日本の科学は、戦時総力戦体制のもとに構築された基盤の上で成長し、戦後の経済政策に即応することで大きな飛躍を遂げた。下巻では、敗戦・復興から高度成長へといたる時代の科学に焦点を当てる。時代と科学を見すえる著者の鋭い眼差しは、科学の未来を考えるうえで多くの示唆に富んでいる。
 
大数学者 (ちくま学芸文庫)

大数学者 (ちくま学芸文庫)

★『大数学者』(小堀憲/筑摩書房/1155円)【→amazon
1832年5月29日夜、刻一刻と迫る決闘の瞬間に追い立てられながら、2篇の論文を書き残したエヴァリスト・ガロア。凶弾に斃れ死を悟った彼は、「僕は、20歳で死ぬためには、あらんかぎりの勇気を奮ったのだよ」とつぶやいたという。しかし彼の遺した方程式論は、その後“ガロア理論”として大発展することになる―。激動の19世紀に、二十代で不朽の業績を挙げた大数学者たちにはそれぞれの劇的な生涯があった。ガロアのほか、ガウス、コーシー、アーベル、ヴァイエルシュトラス、リーマンを軸に現代数学誕生夜話をドラマチックに描き、多くの若者に夢と勇気を与えてきた名著。
 ★『失敗の科学−世間を騒がせたあの事故の“失敗”に学ぶ−』(池田圭一/技術評論社/1659円)【→amazon
どんな大惨事も、きっかけは1つの“失敗”から。複雑に交錯する事故の背景をひもといていくと、ありきたりなヒューマンエラーや組織体制の問題が見えてくる。ニュースでさんざん取り上げられたあの事故やその事故の根本原因は何だったのか?科学的観点による事故レポート集。
 
ヘンな間取り

ヘンな間取り

★『ヘンな間取り−思わずツッコミたくなる日本の愛すべき間取り−』(ヘンな間取り研究会/イースト・プレス/500円)【→amazon
入れない部屋、使えない収納、くつろげないバス・トイレ…思わずツッコミたくなる日本の愛すべき間取り。