『生きられた家−経験と象徴−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

生きられた家―経験と象徴 (岩波現代文庫―学術)

生きられた家―経験と象徴 (岩波現代文庫―学術)

★『生きられた家−経験と象徴−』(多木浩二/著 岩波書店/1050円)【→amazon
空間のアルケオロジー。“家”を、住むだけの“容器”としてではなく、人間的な時間や空間が織り込まれた複合する“テキスト”として捉え、そこに輻輳する人類の思想と想像力を掘り起こす。“家”という場に投影された社会・文化の多義性と、人間存在の混沌を見極めるスリリングな現象学―。
 
雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史

雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史

★『雑食動物のジレンマ−ある4つの食事の自然史−上』(マイケル・ポーラン/東洋経済新報社/1890円)【→amazon
肥満の原因は何か?健康にも環境にも悪いものでさえ食べてしまう雑食動物の人間は何を食べるべきなのか。その答えを求めて、ファストフード、オーガニックフード、スローフード食物連鎖を追う旅が始まる。全米100万部突破のベストセラー。
 
雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史

雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史

★『雑食動物のジレンマ−ある4つの食事の自然史−下』(マイケル・ポーラン/東洋経済新報社/1890円)【→amazon
完璧な食事とは何か?トウモロコシ農場から、食品科学研究所、肥育場、有機農場、狩猟採集の森までを追い、私たちがいつも口にしている食べ物の正体が明らかに。―そして、最後にたどり着いたシンプルな問いへの驚くべき答えとは?ジェームス・ビアード賞最優秀賞(食関連著作部門)、カリフォルニア・ブック賞 (ノンフィクション部門)、北カリフォルニア・ブック賞(ノンフィクション部門)受賞作。
 
増補 スペースシャトルの落日 (ちくま文庫)

増補 スペースシャトルの落日 (ちくま文庫)

★『スペースシャトルの落日 増補』(松浦晋也/筑摩書房/819円)【→amazon
2010年秋に退役予定のスペースシャトル。機材を再利用し、低予算で宇宙への定期運航を実現させるというコンセプトのもと、年間50回の打ち上げを目指したが、実際は09年でわずか5回だった。一方で費用は大きく膨らみ、さらに国際宇宙ステーションの完成遅延など、宇宙開発全体に大きな影響を及ぼしている。なぜ、どこで計画が狂ってしまったのか。文庫化にあたっては大幅に加筆し、最新の現状をレポートする。
 
セレンディピティと近代医学―独創、偶然、発見の100年

セレンディピティと近代医学―独創、偶然、発見の100年

★『セレンディピティと近代医学−独創、偶然、発見の100年−』(モートン・マイヤーズ/中央公論新社/2730円)【→amazon
「常識はずれ」が命を救う―ペニシリン、心臓カテーテル、ピロリ菌、抗うつ剤、子宮がん検診法、幹細胞、バイアグラ…みんな予期せぬ発見だった!探していなかったものに出くわしたとき、科学者たちが発揮したのは、並はずれた直感力と画期的な創造性。失敗を飛躍に、偶然を進歩に結びつけるには?数多のエピソードとともに、真に独創的な研究開発のあり方を問う、ドラマチックな医学の発見史。
 
中世ヨーロッパの医療と貨幣危機―ある君主の検屍報告と貨幣不足問題の分析

中世ヨーロッパの医療と貨幣危機―ある君主の検屍報告と貨幣不足問題の分析

★『中世ヨーロッパの医療と貨幣危機−ある君主の検屍報告と貨幣不足問題の分析』(アールツ エーリック・アール/九州大学出版会/2520円)【→amazon
2009年九州大学経済学部の国際学術交流振興基金招聘事業として開催した、カトリック・レウヴェン大学のアールツ教授による連続講演会の邦訳集。「中世後期ヨーロッパに貨幣不足の危機はあったか」等、2論文を収録。