ネット界に流布している「嫌韓気分を高める韓国のことわざ」について検証したり考えたり

今回はこんなのを。
韓国人、嫌韓を見る : 韓国のことわざ(の謎)
要するに、ネットで流れている「韓国のことわざ」の元テキストみたいなものを探して、「韓国人はこんなに○○だ」みたいな、ネット上で構成されている偏見拡大や誤解を解こう、みたいな感じな話になっていて、なかなか面白かったです。以下、あちらのテキストを少しアレンジして転載*1
 
「母親を売って友達を買う。」
「親を売って友達を買う。」が正しい。おまけに、そういう行動をする奴を馬鹿にしているっぽい。日本だと「一文惜しみの百失い」かな。
 
「営門で頬を打たれ、家に帰って女房を殴る。」
これは普通に「江戸のかたきを長崎で撃つ」みたいな感じ。「けんかに負けて、妻の面を張る」という日本のことわざもあるみたいですが、そちらのほうの詳細は不明。
 
「家と女房は手入れ次第。」
「家と娘は手入れ次第」というのが元ネタか。しかも「手入れ」というのは韓国語ではいい意味の言葉らしい。日本語だと「躾」ですかね。でもこれも使いかたによっては人間に使うと差別的な語かも知れず。江戸時代〜近代までの女性の地位を考えると、日本的にも普通かも(現代では微妙なことわざ)。
 
「野生のまくわ瓜は、最初に独り占めした物が持ち主だ。」
これは逆説的に、そういうこと言ってる奴を批判的に扱う、ということわざなのかな。「人のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」が日本のことわざとして使われる場合を想定すればいいのかも知れず。
 
「一緒に井戸を掘り、一人で飲む。」
「井戸を掘るなら一つの井戸を掘れ」ということわざしかしか知らない、とのこと。「二兎追うものは一兎をも得ず」か。
 
「自分の食えない飯なら灰でも入れてやる。」
これは「出来たご飯に灰をかける」で、途中まで順調に行ってたことが土壇場で台無しになる、みたいな感じ。「九仭の功を一簣に欠く」? なんかもっといいのがありそうですが思いつかない。ただし、意地悪が度を過ごす、という別解もあるみたいです。
 
「川に落ちた犬は、棒で叩け。」
川に落ちた犬は、実は狂犬? 調査中みたいです。
 
「泣く子は餅を一つ余計もらえる。」
泣く子は餅をもらえるが、それとひきかえに「好意」をうしなう、みたいな。裏返すと「泣かない子は愛情をもらえる」かな。「泣く子は得をする」の真逆。
 
なんか、日本の封建時代の「へんなことわざ」を探して、擬似翻訳変換してみると面白いかも、と思いました。「武士は食わねど高楊枝」→「武士には高楊枝でも食わせておけ」、「亭主の好きな赤烏帽子」→「赤烏帽子は亭主の特権」とか。元の意味知らないと、すごいことわざがさらにすごいことわざに。
 
ただ、これらのテキストの解釈に関しては、全面的に「韓国人、嫌韓を見る」の人に依拠してますので、異論・反論がありましたらご容赦ください。
(2006年7月10日)
 
(追記・2006年7月13日)
さらにもっといろいろ見たい人はこちら。
rocketdolphinの日記 - 韓国のことわざ
 

*1:やはりハングルを知らないのは致命的なので、いずれそのうち勉強しようかとは思ってます

ブックマーク・RSSから(2006/07/10)

あとでぼくのブックマークに入れたり入れなかったりするものの候補です。
ミラーサイトとのアクセスバランスがあまりよくないので、元ネタリンクしていただけるようなら以下のところにお願いします。
愛・蔵太の少し調べて書くblog(今のところ、あちらのほうをこちらより少し早く更新するようにしています)


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共感できないキャラクターで一杯の18世紀作家ギッシング。彼の『Demos』を読む。

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