ネットの状況

個別に個人の日記系サイトを見ていると、実は他の日記系と、ブログ的につながっているところのほうが圧倒的に少なくて、自分及びその周辺の人間(友人・知人)に見せることを眼目としているサイトのほうが圧倒的に多い。SFには実は昔から「ファンダム」という、SF業界を裏で支えていたマニア組織があって(ミステリーの場合にも、緩いけれどもそういうものは存在する)、どこそこでSFファンの○○さんがこんなことを言ってた、なんて話が、直接の面識のない人間の間でも流通してた、という過去があるので、他の一般人よりもブログ的相互言及関係が出来やすくなってたんじゃないでしょうか。
孤独に進化を遂げていった知的生命体が、ネットという媒体によって違う知性と接触する、というのは、それによって生じるトラブルも含めてSF的センス・オブ・ワンダーでしょうか。