推理小説に描かれた文京区

ついでにもらったプリントにこんなのがあった。あと「文京区ゆかりの文人たち」「文学作品の舞台を訪ねて・小石川地区」とか。普通の人だったら「D坂の殺人事件」(団子坂・乱歩)ぐらいしか出てこないですね。しかしこのプリント、団子坂は「螺旋階段をおりる男」(夏樹静子)「殺人者の一夜」(結城昌治)なんだよな。
他に、具体的な舞台になっているミステリーを挙げると、
聖橋:「陽だまりの挽歌」(河野典生
湯島聖堂:「ヒマラヤクラブ」(陳舜臣)「ガラスの城」(松本清張
喜福寺(本郷六丁目):「流人」(真木洋三)
小石川植物園:「血ぬられた薔薇」(高木彬光
などなど、妙にマニアック。マニアックというより昭和ミステリ趣味の人が作ったみたいな感じです。
鴎外記念本郷図書館(「シーラカンス殺人事件」内田康夫)、本駒込図書館(「灰色の仮面」折原一)、真砂図書館(「眠りなき夜」北方謙三)、水道端図書館(「幻書辞典」紀田順一郎)と、図書館が舞台のミステリーもけっこうあるようで、さすが文京区、というか。
こういうのをインターネットに載せておいてくれるとこちらも助かるんだが、文京区の図書館はまだネットによる蔵書検索も予約もできないレベルみたいです。