本日の「素粒子」(朝日新聞)とそれへのツッコミ。2003年6月25日づけ夕刊


 地下鉄はどこから入ったんだろうと心配で心配で、夜も眠れないという漫才師が昔いたが、眠られぬ夜を過ごす人は今も多かろう。
   ×  ×
 戦争の大義大量破壊兵器」がどうしても見つからぬ米大統領
 パイプラインの爆発で酷暑のなか停電続くバグダッド住民。
 盗っ人はいつ現れるか、夜を徹して見張る山形さくらんぼ農民。
 汚職暴力団絡み、金たかりにセクハラもいた国会を「国権の最高機関」と教える学校の先生。
はじめの部分が「春日三球」を指しているのだとしたら、彼は「地下鉄の車両」を「どこから入れたんだろう」ということを考えると、「夜も眠れなくなる」と言っている(いた)んだが。そして、それは「心配」とは関係がない(俺の考えでは「考えすぎて」じゃないかと思うんですが)。
わずか四十字の中で、4つも間違う男。それが素粒子担当の河谷史夫(フミー)。すごいです。
彼の言っている「漫才師」が別の誰かを指しているのなら、その誰かが誰なのかは知りたいですな。とはいえ、「地下鉄はどこから入ったんだろう」ってのは5W1Hが乱れてて、何がなにやら。小学生の作文なら先生に赤線入れられて「意味不明」と書かれるレベルなので、そんなことを起きてて言うような漫才師は日本に存在しない気がする。
なお、次のフレーズでは「眠れない」人たちを4種類挙げているが、最後の「学校の先生」がどうして眠れないのか、皆目分からない。あなた(このサイトを読んでいるかた)は分かりますか。
あと、バグダッドは「酷暑」だが、それは多分昼に限定してのことで、停電が続いても住民は夜は眠れる(日本のような熱帯夜にはならない)。というより、停電なら住民は寝るしかすることがないのでは。
…「素粒子」の人は、真実を報道する「記者」としての基本が苦手のようです。アジテーションしか出来ないなら、記者である必要はないと思いました。