植草甚一『植草甚一コラージュ日記 1 東京1976』(平凡社)ISBN4-582-83186-9

昔、植草甚一スクラップブックの付録というか月報でついていた手書きの日記。こんな形で本にまとまるとは。読みにくいけどおすすめ。ところで植草甚一といえば一人称「ぼく」で有名な人ですが(『ぼくは散歩と雑学が好き』という本があるぐらいなんで)、この日記には、驚くほど「ぼく」という単語が出てこない! いや全然出てこないことはないんですが、ものすごく少ない。あまりにも少ないので、それがいつ出てくるかを拾うような読みかたしてたら、何が書いてあったのかだんだん分からなくなってきた。