劣化ウラン弾の歌・他


 劣化ウラン弾はー とても危険なものですー
  そう語るー 研究員はー 素手で掴んでるー
 粉塵になってー 大気を汚染するー
  そう語るー リポーターもー マスクをつけてないー
 カウンターを近づけてー 「通常の○倍の放射能!」
  と叫ぶー 温泉地とー 同程度のー 軽い放射能
  半減期はなんと45億年!  それは安定してると いうことだ。

    (嘉門達夫「ゆけゆけ川口浩!」のメロディーで歌ってください)

少しふざけすぎているようですが、面白いかな。
asahi.comの北海道ニュースでは、こんな記事も。
↓高校生、派遣反対/劣化ウラン弾の危険性訴え(朝日新聞
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji=6033

  イラク国内に残されたままの劣化ウラン弾による被曝(ひばく)の危険性を訴え、自衛隊の派遣に反対する高校生がいる。札幌市西区に住む立命館慶祥高3年今井紀明さん(18)だ。「市民を被曝させていいのか」と毎日、訴えをつづった「劣化ウラン通信」を発行し、札幌市議や報道機関にファクスを送っている。だが、反応はほとんどない。「劣化ウラン弾のことも含め、もっと関心を持ってほしい」という。

  旭川や札幌の自衛隊員はサマワへ派遣される可能性が高い。だが、サマワも含め、国内の各地には91年の湾岸戦争で米軍が対戦車用兵器として使用した320トンもの劣化ウラン弾が残されたままになっている。いまもその放射能が、近隣住民や兵士にがんや白血病などを引き起こしているとされる。

  今井さんは11月22日からA4判の用紙1ページの通信を発行。第4号では、イラク派遣要員の自衛官と交際している女性に会った話を報告した。女性は劣化ウラン弾がどんな兵器であるか、どんな被害が出ているのかまったく知らなかった。事実を知った女性は「許せない」と表情をゆがめたという。

  今年の5〜6月にかけて、イラクバグダッドとバスラで放射能測定などの調査をした慶応大の藤田祐幸助教授によると、バスラの子どもの悪性腫瘍(しゅよう)の発生数は90年に年間20人だったのが、02年には同160人と8倍にふくれあがっているという。

  今井さんは2年の時、ベトナム研修旅行で訪れた孤児院で、米軍がベトナム戦争で使用した枯れ葉剤の後遺症に苦しむ子どもたちに接した。目の前の消えそうな命を救えない自分の無力さを知った。帰国後、札幌市内の写真展で劣化ウラン弾イラクに残した悲惨な傷跡を目にした。「ベトナム戦争の二の舞いになるのでは」。今井さんはインターネットで劣化ウラン弾に関する国内外の論文を読み、上京して研究者の講演会を聞いたり、電子メールでやりとりしたりして知識を深めた。

  そんな時、自衛隊イラク派遣が取りざたされた。「今、動かないと取り返しのつかないことになる」と、通信の発行を思い立った。

  今井さんは劣化ウラン弾禁止キャンペーンをする市民団体「NO DU(劣化ウラン弾禁止)札幌プロジェクト」(仮称)を結成した。メンバーは、アフガニスタン支援活動を通じて知り合った弁護士やNGOスタッフら計10人。サマワ放射能汚染の実態を市民に広めることを活動の中心に据え、粘り強く訴えていくつもりだ。

  今井さんのメールアドレスはnoriaki‐chuba@nifty.com
(12/11)

このかたの「劣化ウラン弾通信」はどこで見られるのか不明でしたが、メールマガジンは以下のところで登録できる様子。
MOS(media of student) (ID:16338)
http://melten.com/m/16338.html

 そもそもこういった活動をはじめたのは、市民活動が非常に衰退し、活動も現実的に派遣を阻止できる力がなかったからです。たとえば、陳述書を議会議員に送ることや数の少ないピースウォークことだけでは現実的にはあまり力がなく、その行動自体がマスコミには目新しいものだとは考えられず、大きく取り上げられることはできませんし、一般市民にも伝わりません。

 そこで考えたのが、一人でもできて、マスコミが興味を持てる活動です。自衛隊派遣予定地サマワ劣化ウラン弾汚染をその対象に選びました。これは派遣論議には絶対に出てきてもいい話題なのですが、マスコミは全く報じていません。知っているのかもしれませんが、東京新聞中国新聞などの地方新聞が多少伝えるだけで、主要マスコミは動きません。

市民活動がなぜ衰退してしまったのか、に対する考察と、それに対してどうすればいいか、を考えてみたほうがいいのでは。