漫画『学生たちの道』(西谷祥子)を読む
最近は漫画の感想ばかりです。これもなかなか面白かったです。
主人公はアンジー(アルバート)という名前の、弁護士の息子で、これがスイスの男子校(イメージとしては日本の旧制高校あたりでしょうか)で勉強をする話。あんまり学校の話などは出てこないで、アンジーの父親が死んだり、彼に片思いをしている金貸しの娘・ザザに、妹のカロリーヌとともに引き取られたり、パリで飲んだくれたりします。アンジーが好きだった学生寮の寮番の娘・ジョアンナが実は貴族のお嬢様だったり、波瀾万丈。うまく話の筋が要約できない。
サブ・キャラとして、男装の美少女・ジョルジア(ジョルジュ)がいい味を出しています。父親はポーランドの地主で、セント・アザレア学園(アンジーたちが通っている学校)の名物教師・ルイス先生の友人。母親は昔歌手で、多分ルイス先生とも友人。だからラテン語は得意で歌もうまい。亡き父の意志をついで、女性であることを隠して入学する、という設定。
ルイス先生と彼女の父親とは、やおいな関係ということでひとつ。