原子力財団の広報に対する、左寄りの人の抵抗感

こんなところから。
文科省所管の原子力財団の広報に「劣化ウラン弾は安全」の記述が!
http://blog.melma.com/00111843/20040821105545


一応、北海道新聞のほうから転載。
↓「白血病に結びつく理由ない」 劣化ウラン弾「安全」の記述 原子力財団の広報資料  2004/08/21 07:49
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040821&j=0022&k=200408217954

 米軍が湾岸戦争イラク戦争などで使用し、現地の子供の白血病多発などとの関連が指摘される劣化ウラン弾放射能について、文部科学省所管の財団法人・日本原子力文化振興財団(東京)が企業などに配布した広報資料に、「安全」と受け取られかねない記述があることが二十日分かった。白血病との関係を否定するような表現もあり、研究者や市民団体から疑問の声が上がっている。

 資料はA4判、十ページで、「劣化ウラン弾による環境影響」と題され、六月に七百八十部が電力会社など原子力関連企業や報道機関に配布された。

 劣化ウラン放射線量が天然ウランの百分の一であることなどを根拠に、「天然ウラン中のウラン成分より安全」と記述。「白血病、がんに結びつく理由はほとんど考えられない」としている。

 こうした記述について、京大原子炉実験所の小出裕章助手は「安全なウランなどなく、(天然ウランとの)比較自体がナンセンス」と指摘。

 「劣化ウラン弾禁止ヒロシマ・プロジェクト」の森滝春子世話人広島市)は「イラクなど被弾地域で子供の白血病やがん増加が病院統計などで示されている」、「劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク」(東京)の柳田真さんも「根拠を明確にせず白血病と無関係と断じている」と批判。

 同財団は一九六九年、「原子力の平和利用知識の普及啓発」を目的に設立され、社民党党首の福島瑞穂参院議員は今月上旬、「国連でも劣化ウラン弾は非人道的兵器とされ、財団の設立目的に照らしても不適切」と、政府に見解を求める質問主意書参院に提出した。

 同財団は「コメントできない」とし、文科省は「国が口を出すことではない」としている。

ということで、ようやくこの公報資料を見ることができました。
劣化ウラン弾による環境影響----IAEAとUNEPの報告から
http://www.jaero.or.jp/data/publish/pamphlet/press/pdf/no111.pdf
なんか、コピーできないモードになっているので、「4.まとめ」の章だけ手打ちで引用。

 天然ウランは、放射性物質の中でもともと放射線の弱いものである。劣化ウランは、それより100分ん1も放射線の影響が小さいものであり、いろいろな種類のウランの中でも最も安全なウランである。環境の放射線を計る通常の方法で計っていったら、劣化ウランがあっても周辺環境のレベルと同じだったと推察される。国連の機関が、劣化ウラン弾が使用された湾岸戦争コソボ紛争などの地域で環境調査を行なった。それらの報告では、将来のリスクとしてはあくまで「可能性がある」というものであり、現状で直ちに腎臓障害などの健康問題に結びつく証拠は得られていないというのが結論となっている。なお、巻末に上げた学術の参考文献には、劣化ウラン白血病と関係する可能性を示す記載はなかった。

俺の感想としては、「劣化ウラン白血病と関係する可能性を示す記載はなかった」と言っているので、異義がある人は「劣化ウラン白血病と関係する可能性を示す」ような参考文献を示せばいいと思うんですが、どうも感情的な反発コメントが多くて、少しついていけない感じです。


劣化ウラン弾の使用・製造を禁止しよう(2ちゃんねる軍事板過去ログ)
http://yasai.2ch.net/army/kako/1001/10013/1001304925.html
例によって「ソースは2ちゃんねる」なので、取捨選択して情報を判断しなければならないんですが、参考テキストとしてメモ。


一応ここも。
劣化ウラン弾禁止ヒロシマ・プロジェクト
http://www.nodu-hiroshima.org/
劣化ウラン兵器禁止市民ネットワーク
http://www.nodu.net/
頭が痛くなるテキスト多くて、お腹いっぱいです。


↓一応、こちらに続きます。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20040823#p1