堺市議会の水ノ上成彰市議会議員の朝鮮学校に関する発言でもめている様子

lovelovedog2004-10-25

産経新聞の報道はこう伝えているみたいです。
堺市議の発言、民族教育否定と公開質問へ 堺朝鮮初級学校
http://www.sankei.co.jp/news/040913/sha135.htm
記事はもう消えているみたいなので、発言した議員のサイトから孫引用。
↓水ノ上なるあきホームページ
http://www.mizunoue.com/
↓緊急特集 朝鮮学校問題!
http://www.mizunoue.com/tokusyu.htm

 大阪府堺市議会文教委員会で、水ノ上成彰市議が発言した内容は朝鮮初級学校の民族教育を否定するとして、堺朝鮮初級学校(休校中)関係者は13日、発言撤回と謝罪を求め公開質問状を同市議に送ることを決めた。
 堺市によると、水ノ上市議は6月、同校に対する市の補助金について質問。「朝鮮初級学校の教育は北朝鮮の民族教育。公益上の必要性から補助金を出すことに疑問がある」などと述べた。
 水ノ上市議は「休校なのに(補助金の)予算を計上するのはおかしいと思い質問した。民族教育を否定するつもりはない」と釈明している。
 堺朝鮮初級学校は児童数が減少。本年度から休校し、堺市は本年度分の補助金支給をどうするか検討している。

これに関して、「堺市議会における民族差別発言をただす会(仮称)」という会もある様子。
↓「堺市議会における民族差別発言をただす会(仮称)」結成についての呼びかけ
http://www.yotuba-funan.com/hackyo/tadasukai.html
その上位サイトはこんな感じ。
↓堺ハクキョの会
http://www.yotuba-funan.com/hackyo/
で、「「堺市議会における民族差別発言をただす会(仮称)」結成についての呼びかけ」で引用されている、水ノ上成彰市議が言ったとされる発言はこんな感じ。

 去る6月15日、第4回堺市議会文教委員会において、ある議員の「・・・事実上朝鮮初級学校で行われている教育は北朝鮮の公民化教育であり、民族教育であることは衆目の一致するところであり・・・補助金を出すことは疑問があります。」という日本における民族教育を歪曲するような発言、又「・・・北朝鮮金正日が日本人の拉致を認め謝罪してから大幅に児童数が減り・・・」等の根拠のない断言、朝鮮学校に対するイメージを低下させるような偏見、「・・・日本の学校に通ってくれれば何も問題はないんですが・・・」との朝鮮の子どもが民族教育を受ける権利を真向から否定する発言、「・・・補助金の交付については、廃止も含め、慎重に対処していただきたい・・・」という極めて排他的、そして在日コリアン子弟が日本で朝鮮民族として生きていく基本的権利をも否定する人権蹂躙、民族差別は決して容認する事ができません。

この「・・・」の部分がとても気になるので、水ノ上成彰市議が言ったと言っているテキストを、氏のサイトから引用。ちょっと「堺市議会文教委員会」の公式記録が載っているサイトが見つからなかったので、正式な発言かは不明です。一応、抜けている部分を太字にしてみました。

◆水ノ上 委員  朝鮮初級学校では、どのような教育がなされているのでしょうか。朝鮮初級学校も学校法人であり、その目的は教育基本法及び学校教育法に従い学校教育をするとなっております。しかし、実質上、朝鮮初級学校で行われている教育は、北朝鮮の公民化教育であり、民族教育であることは衆目の一致するところであり、このことから、義務教育年齢の児童が通学するとはいえ、補助金交付の基本的要件である公益上の必要性から補助金を出すことは疑問があります。また、堺朝鮮初級学校は、平成16年度から休校になったと聞いておりますが、本年度、この補助金の予算はどのようになっているのでしょうか、お答えください。

「民族教育を歪曲するような発言」かどうかはともかく、
1・朝鮮初級学校ではどのような教育がなされているのか
2・堺朝鮮初級学校は休校になっているのか(休校になっている学校に補助金を出しているような例はほかにあるのか)
に興味を持ちました。なんか、俺が興味を持ったのは「・・・」で省略されているところばかりなので、「堺市議会における民族差別発言をただす会(仮称)」と俺とは、興味を持つテキスト位置がずいぶん違っているような。
引き続き水ノ上成彰市議が言ったと言っているテキストを引用します。

◆水ノ上 委員  現在の補助金交付要綱では、学校が休校となっている以上、補助金が交付できないのは当然のことだと思います。

 現在、堺在住の児童で、大阪市の朝鮮初級学校に通っている児童は、たしか14名と聞き及んでおります。以前は全国で4万人の児童が朝鮮初級学校に通っておりましたが、少子化と2002年の9月、北朝鮮金正日が日本人の拉致を認め謝罪してから大幅に児童数が減り、現在では全国で1万2,000人程度と聞きます。日本の小学校に通ってくれれば、何も問題はないんですが、このような状況も勘案し、補助金の交付については、廃止も含め、慎重に対処していただきたいと思います。

「根拠のない断言」「偏見」「朝鮮の子どもが民族教育を受ける権利を真向から否定する発言」かどうかはともかく、
1・朝鮮初級学校に通っている児童は本当に減っているのか
2・減っているとしたら、その原因は何である、というような、根拠のある資料はあるのか
3・実質問題として、どれくらいの児童が朝鮮初級学校に通っており、それと日本人が通っている公立学校との補助金の差はどれくらいあるのか
4・北朝鮮は朝鮮初級学校に援助・補助金を出しているのかいないのか
5・外国の日本人学校の場合は、日本政府は援助・補助金を出しているのかいないのか
に興味を持ちました。
なお、午後の答弁で、水ノ上成彰市議は以下のように、発言の訂正をしているみたいです。

◆水ノ上 委員  先ほど私の発言に対して山口委員より発言の訂正の動議がありました。この件について私の意見を申し上げます。

 先ほど私の発言の中で、朝鮮初級学校で行われている民族教育の内容については、衆目の一致するという言葉を使用いたしましたが、このことに関しては、さまざまな意見があることは理解しておりますので、この部分を修正削除いたします。なお、私は民族教育を否定するつもりはありませんし、もちろん民族差別をするつもりは到底ございません。子どもの学習の機会を保障するという意味からも、補助金の交付のあり方について発言したところであります。この点をご理解いただきたいと、このように思います。

まぁこれに関しては、各人がネット(ブログ)であれこれ言っているみたいなので、もう少し読んでから俺も何か言うかもしれません。
googleで「水ノ上成彰」を検索
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&q=%E6%B0%B4%E3%83%8E%E4%B8%8A%E6%88%90%E5%BD%B0
少しだけ関連サイト。
↓お返事ください
http://giveus.hp.infoseek.co.jp/index.html
↓田中たけよし堺市議員(新社会党) (日本による集団的強制連行・休校中の朝鮮学校への補助金問題)
http://giveus.hp.infoseek.co.jp/giveus/takeyoshi_tanaka.html
これに関しては、「民族差別」うんぬんという思想的な問題より、単純に「休校中の学校へ補助金を出すということが妥当なのか」ということのほうが分かりやすいような気がしました。
↓以下の日記に続きます
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20041026#p1