中越地震で柏崎刈羽原発を止めたがってた人たちは今何を考えているのかを考えてみる

JANJANの以下の記事から。
↓今は柏崎刈羽原発を停止させる時(経過報告)
http://www.janjan.jp/area/0410/041031259/1.php
自分のテキストをちょっと転載2つ。
[4667] 東京電力の公式発表その他

こういうものがありました。

新潟県中越地震における柏崎刈羽原子力発電所の状況について(pdfファイル)
http://www.tepco.co.jp/kk-np/16110203.pdf

水平方向で150ガル、上下方向で100ガルを越えると自動的に停止するそうですが、今回の地震に関しては「敷地基盤」の「南北方向」では132ガルを記録したものの、「原子炉建屋基礎」部分では54ガルだったそうで。

地震の被害の影響が一番出るのは地表なわけで、地下・半地下の場合はほとんど影響を受けない場合もあるし、さらに構造物が硬い岩盤の上に作られている場合は、さらにゆれが少ないという状況はあると思いますが。

富士常葉大 防災ゼミナール・地震の揺れの違い 地下は地表の数分の一
http://www.shizushin.com/feature/jisin/jisin_kikaku_2/kikaku6/20040726000000000033.htm

 阪神・淡路大震災では、神戸の地下鉄で駅の柱が破損した一例を除いて、地下構造物にひどい被害はなかったと報告されています。

まぁ、電車は安全のため運休はしたみたいですが。

阪神大震災から復旧の過程
http://www.rail.ac/uline/dia/199501.html

1995年1月17日早朝5時46分に発生した兵庫県南部地震により鉄道にも未曾有の被害をもたらされた阪神大震災神戸市営地下鉄も例外ではなかった。 神戸市営地下鉄北神急行とそれに関係する鉄道の復旧の過程をまとめた。

記者のかたのテキストと直接は関係ありませんが、気になるのは「「柏崎刈羽原子力発電所の停止を求める要請」に関するQ&A」の、以下のものでした。

http://www.kisnet.or.jp/net/Q&A.htm

Q1.柏崎刈羽原発の建設場所は固い岩盤上なので、大地震が近くで起きても大丈夫ではないでしょうか?

A1.柏崎刈羽原発のある場所は大砂丘地でした。地盤として弱いため人工岩盤を作った号機もあります。

「大砂丘地」だからといって地盤が弱いということもないと思うんですが(これは少し調べてみたいですが、誰か調べてくれるとありがたいことです)、「人工岩盤を作った号機」とは何号機で、それは今回の地震で具体的にどれぐらいの被害をこうむったんでしょうか。少なくとも「何号機」なのか、だけは知りたいところです。

地震で町ではこんなに被害(地割れその他)が」みたいな写真を載せて「原発危険! 停止しなくちゃ!」みたいな煽り具合には、ちょっと「劣化ウラン弾ガイガーカウンターを近づけている人」と通じるものを感じました。地震で被害の大きいのは地表部分に建っている建築物で、地下・半地下のものは、さほど影響は受けないというのは常識っぽいと思うんですが。あと、ほんの数百メートルぐらいでも、ガルの数値が小千谷市内でもずいぶん違っていたり。
以下のところに、「1500ガル」を記録した「小千谷市土川」の地震計(K-NET小千谷 NIG019)が見えますが、
新潟中越地震被害調査速報:小千谷市土川・上ノ山
http://staff.aist.go.jp/yoshimi.m/damages_hp/oj_tsuchikawa/
周りは田圃を埋め立てて作った土地で、土台(地盤)は柏崎刈羽原発の建てられているところとは比較にならないくらい弱いのでは。
分かりやすい揺れ具合の違いが見られるグラフのあるサイト。
↓2004年新潟県中越地震 ─強震動と震源過程─
http://taro.eri.u-tokyo.ac.jp/saigai/chuetsu/chuetsu.html


JANJANからの引用をもう一つ。
[5168] 原発止めろという人と、東京電力の人の説明

どうも、俺の予想以上に食い違う部分が多いようなので。

一応、東京電力側のプレス・リリースは以下のとおり山のように出ているわけですが。

↓TEPCO : 柏崎刈羽原子力発電所 | プレス発表
http://www.tepco.co.jp/kk-np/nuclear/press/press-j.html

どうやら停止していたのは「7号機」のようです(これも11月13日から発電開始中)。

原子力発電所地震対策
http://www.tepco.co.jp/cc/pressroom/jishin01-j.html

そのいろいろある中で、気になったのは以下のテキストでした。

↓11月8日付朝日新聞「声」の欄に寄せられた、読者からのご意見に対する弊社の考えに
ついて
http://www.tepco.co.jp/cc/kanren/04111501-j.html

 11月8日付朝日新聞「声」の欄に寄せられた、読者からのご意見に対する弊社の考えについて、以下に掲載いたします。
 なお、11月12日に、朝日新聞「声」担当の方に、弊社の考えを掲載いただくようお願いいたしましたが、残念ながら下記の内容では掲載いただけない旨の回答をいただきましたので、弊社ホームページへ掲載いたしました。

なんで新聞に掲載されなかったのかは不明ですが、最近はネットの普及で、新聞に掲載されなかった企業側の説明も、「新聞に掲載されなかった」という事実も含めて、こうやって読めるわけです。

またこの、新聞に掲載されたほうの読者のかたの「声」も反・原発なサイトに掲載されていたので、読むことができました。

↓余震の続く間は原発の停止を(04年11月8日の朝日新聞に掲載)
http://www.kisnet.or.jp/net/toukou.htm

余震が続くなかで、住民団体原発の一時停止を要望していましたが、東電は設計上の基準以下の揺れで問題ない、として運転を続けています。
(中略)
余震がなくなるまでのわずかな期間でも全面停止して頂きたいと思います。

ひょっとして、この件に関しては新聞の広告欄で公告してください、と、東京電力にミツギモノ(広告料)を要求するために、投稿はボツにしたのかな、とか深読みしてみましたが、それは深読み(憶測)のしすぎでしょうか。

なお、JANJANの「今は柏崎刈羽原発を停止させる時(経過報告)」という記事(=俺がご意見板に書いている元記事)を書かれた「北岡逸人」さんは、朝日新聞の読者投稿欄に掲載された投稿をネット上で公開しているサイト(プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク)の事務局長をしているかたのようですが、そういうことはちゃんと「記者情報」で情報提供して欲しいな、と思いました。

これに言及するのも、ひょっとしてJANJANの「個人情報」チェックに引っかかりますか。俺は以下のサイトで知りました。

↓元・北岡逸人(はやと)新潟県柏崎市議会議員のホームページ(保存版)http://www.kisnet.or.jp/wash/k.htm

で、やはり気になる俺の以下の質問には回答は難しいでしょうか、「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」事務局長の北岡逸人さん? 「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」にあったQ&Aですが、

↓「柏崎刈羽原子力発電所の停止を求める要請」に関するQ&A
http://www.kisnet.or.jp/net/Q&A.htm

Q1.柏崎刈羽原発の建設場所は固い岩盤上なので、大地震が近くで起きても大丈夫ではないでしょうか?

A1.柏崎刈羽原発のある場所は大砂丘地でした。地盤として弱いため人工岩盤を作った号機もあります。

「人工岩盤を作った号機」とは何号機で、それは今回の地震で具体的にどれぐらいの被害をこうむったんでしょうか。少なくとも「何号機」なのか、だけは知りたいところです。「人工岩盤を作った号機もあります」と断定しているところを見ると、この「Q&A」を作ったかたはご存知のようなので、とても興味を持ちました。また追加の疑問ですが、「地盤として弱い」と断定する、その根拠は何でしょう? 必ずしも「大砂丘地だったから」地盤が弱い、ということもなさそうなんですが。

一応、「砂丘」と「地盤」に関しては、こんなサイトなど。

↓注意が必要な地盤(軟弱地盤、造成地、斜面など)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kabataf/jiban.htm

 液状化現象の起こりやすい箇所としては、自然堤防縁辺部、旧河道、旧沼地、湿地、砂泥質の河原、砂丘、人口海浜埋立地、盛土地などがありますが、液状化現象が発生するためには地下水位が高いことが1つの条件ですので、地形的に周辺より低く、水を多量に含んでいるような箇所はその可能性が高くなります。
(中略)
 なお、砂丘の砂粒子はバラバラで互いに結合していないため、砂丘上の建物は文字どおり砂上の楼閣となり、地震にいかにも弱そうですが、必ずしも砂丘地震に特別弱い地盤であるとはいえません。軟弱地盤と比較すると被害が少ないことが多いようです。地盤砂丘の厚さ、砂丘下位の地盤、地下水位などと関連すると思われます。

↓住宅地盤相談室へ寄せられたご相談内容 - No.73 -
http://www.jiban.co.jp/SOUDAN/qa/qa073.htm

※ 砂地盤であっても、自然に形成された砂丘で、しかも堆積してからの経過年数が数百年から数千年を経ていれば、地盤として安定しています。

その後分かったこと。
人工岩盤の上に建てられているのは「7号機」。
↓( 6 ) 東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所第7号機に係る重要事項(マンメイドロックについて)に対する報告について(報告)
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan1994/genan006/genan-si006.htm
↓「柏崎刈羽原子力発電所の透明性を確保する地域の会」第18回定例会
http://www.tiikinokai.jp/meeting/teirei18.html
こちらは「資料」のほうが重要。