サマーワの給水車には日本でもおなじみのあのキャラの絵が

サマーワ「キャプテン翼」大作戦 −給水車が配る夢と希望−(←Blogになった Diary from Flower Park...)

 最後に出会ったのが、「キャプテン・マージド」です。イラク人スタッフと雑談していた時でした。いつものようにサッカーの話で盛り上がっていると、アラブのキャプテン・マージドが話題になりました。よくよく聞いてみると、それは何と日本の「キャプテン翼」のことではありませんか。しかも、イラク人の大多数は翼君が日本人であることを知らない!アラブのマージド君だと思っている!これには驚きました。その瞬間、私の頭の中で4つの点が一つの線で繋がりました。
 「給水車に子供の憧れるサッカー選手「キャプテン翼」を乗せたらどうだ?」

 まず企画の前に立ちはだかったのが「キャラクター肖像権」です。漫画やアニメのキャラクターには肖像権という権利があり、権利を持っている人や会社の了承なしには勝手に使うことは出来ません。誰が許可を持っていて誰の許可を得たらいいのか、これが問題です。どうやって調べようかと思っていたところ、幸運が舞い込みました。帰国する前に夕食を共にした在クウェート日本大使館の高橋参事官夫妻に「キャプテン翼」計画の話をしたところ、高橋夫妻が集英社の「少年ジャンプ」(キャプテン翼が連載されていた)の関係者と知り合いで、この企画を集英社に繋いでくれることとなったのです。帰国すると早速、集英社のライツ事業部というキャラクター肖像権を管理している部署に赴き、日本が供与する給水車イラクで大人気のキャプテン翼を使わせてもらいたいとお願いをしました。
 イラクの子供たちが喜ぶのなら、きっと集英社も二つ返事で引き受けてくれるだろう、そう思っていのは大間違いでした。イラクへの陸上自衛隊の派遣にキャプテン翼を協力させていると見られるのではないか、社内は大激論となったそうです集英社が結論を出すまでの間、時間だけが無情に過ぎていきます。
 そして、1週間。集英社の担当の方から、「高橋先生の意見も伺って相談した結果、お受けしたいと思います」との返事がありました。最終的に、イラクの子供達やサッカー交流のためにODAに協力することは良いことではないか、との判断があったようです。

(太字は引用者=俺)
イラク復興のためとはいえ、当事者・担当者はなかなかあちこちに気を配らなければならないようです。しかし『キャプテン翼』って、世界中で有名なキャラクターだったのですか。
ニュースとしては去年の暮れに話題になったらしいんですが、外務省の公式サイトで内部事情が語られているのが面白いです。
キャプテン・マージド!(箱崎日記:漫画・アニメ)

若林源三=ワリード,大空翼=マージド,岬太郎=ヤースィーン,石崎了=ウマル,浦辺反次=サーミル,森崎=バッシャール(シリアの大統領だよ),来生哲兵=ナースィル,滝一=フサーム,井沢守=カマール,岸田=カースィム,?=サイード,高杉真吾=ルイ。サイードは誰だったけ? 髪型と服装でしか区別できないのが辛い…。ちなみに日向小次郎=バッサーム(キャプテン・バッサーム),若嶋津=ラアド,三杉=サリーム。

で、検索で見つけたこんなブログも面白かったです。
ワシントンDC雑記
米国事情などについて語っている人。レイアウトも語っている内容も、いかにもブログな感じです。ていうかカスタマイズ不十分なところも…。