日本は共産主義国家ではないけれど協賛主義国家なんだなぁ、と思いながら愛・地球博のニュースを見たり読んだり

lovelovedog2005-03-27

とりあえず、以下のサイトなど。
各事業に対して協賛・協力いただける企業・団体名について
だいたい、愛・地球博のどういうイベントに、どういう企業が金を出しているか、がここを見るとわかります(もっとくわしくわかるところもあるかもしれませんが、とりあえず)。
日本の新聞社のほとんどが「オフィシャル・パートナー」になっていますね。
金曜日(2005年3月25日)の朝、ボーッとテレビのニュースを見てたら、ラサール石井がTBSの「ウォッチ!」で少しだけ批判的なことを言ってたので(最終回ということもあったですかね)、ちょっと興味を持って、記事を探してみました。これだったかなぁ。
見切り開幕 大丈夫? 愛知万博東京新聞

 「自然の叡智(えいち)」をテーマに愛知県長久手町などで25日開幕する愛・地球博愛知万博)。開幕前の内覧会では名古屋市中心部から会場へ通じる鉄道の駅や会場入り口の混雑ぶりが際立った。主な要因は交通機関の輸送力の不足、入場時の厳しい持ち物検査。当初から心配されていた問題点がほとんど解決されないまま本番に突入する。 (愛・地球博取材班)

リニモ 輸送力不足にテロ対策 混雑必至

 首都圏から会場に行くには、JR名古屋駅から名古屋市営地下鉄藤が丘駅へ出て、日本初の実用リニアモーターカー東部丘陵線リニモ)に乗るのが便利で、しかも未来の交通を楽しめる。

 だが、リニモはもともと大量輸送用ではなく、沿線住民の利用者数を基本に造られている。輸送能力は地下鉄の四分の一程度。内覧会では藤が丘駅で最大一時間半待ちとなった。

 関係者は「一日十万人以上も予想される大イベントの輸送手段として対応できるはずがない」と話す。このため、多くの来場者が予想される開幕から三日間、藤が丘駅万博八草駅から会場まで、急きょバスでピストン輸送することになった。

 会場から離れた場所に駐車場を設けてシャトルバスで運ぶパーク&ライド方式も採用したが、内覧会での利用者は三割程度。“自動車王国”の愛知だが、「目的地まで車で行くならいいが、遠くの駐車場に止めて乗り換えるのは面倒」と話す人も多かった。

◆構造的問題 寄り合い所帯で思惑交錯

 内覧会で混雑に拍車を掛けたのが今回の万博に導入された「テロと食中毒防止のため」の弁当類、ペットボトルなどの持ち込み禁止規則。会場入り口では金属探知機と警備員による厳しい持ち物検査が行われるため、人の流れが止まり、限られた招待客の内覧会でも一時間以上待たされた。

 昼食にありつけない「ランチ難民」の発生は避けられそうもない。しかも、来場者への周知が徹底しておらず、入り口で警備員と来場者のトラブルになることも想定される。

 問題が表面化しても対応が後手に回るのは「博覧会協会が寄せ集め組織だから」(関係者)との指摘も。協会は愛知県の六十六人を筆頭に、経済産業省三十二人、愛知県警と名古屋市が各十六人、国土交通省警察庁など役所と民間企業から出向した約四百六十人で構成する。ある職員は「担当者が本庁のえらい人の顔色ばかりうかがっているため、時間がかかるケースもある」と話す。

◆過剰反応

 過去になかった厳しい持ち物検査や混雑時の警備の仕切りは警察が主体。警察出身の会場警備の担当者は「自衛隊イラク派遣、米国の万博への参加など愛知万博はテロの対象になる可能性がある」と強調。「弁当類にも凶器類を隠す恐れがあり、ペットボトルの中に爆発物を入れることも否定できない」と話す。

 神戸大の大塚裕史教授(刑法)は「安全を確保したいなら駅や建物などハード面を充実させる方が先。市民の行動を極端に規制するような過剰な警備はふさわしくない。不快にならない程度の必要最小限にとどめるべきだ」と話している。

◆真の開幕は

 実は「過去の万博において、開幕後にまで工事がずれ込むのは当たり前だった」(外国人ジャーナリスト)。これに対し協会は、開幕時に全館オープンという史上例がない目標を掲げ続けた。

 だが結果は、開幕前日になっても開会式を横目に工事が進められ、南米四カ国で構成する「アンデス共同館」では、内装の設計図もできていない状況だという。

 予定通りに開会式は執り行われたが、会場全体がハードとソフトの両面で整い、二十一世紀型万博を形作る真の開幕までには、なお時間がかかりそうだ。

で、毎日新聞の「愛・地球博トヨタ博だ」的テキストとか(引用は面倒なので回避)。
愛・地球博:21世紀博の肖像/上(その1) 世界向け、トヨタ“見本市”
愛・地球博:21世紀博の肖像/上(その2止) 全面協力、実は主導
↑こういった記事を、万博前には載せていたんですが、直前のテキストはこんな感じ。
特集:愛・地球博 あす開幕(その1) 水面彩る自然賛歌

 ◇「こいの池のイヴニング」、光と音のファンタジー−−毎夜30分、魅惑ショー

 日本の温泉ザル「スノーモンキー」をメーンキャラクターにした屋外ショー「こいの池のイヴニング」(アサヒビールKDDIブリヂストン毎日新聞社協賛)が毎日午後8時から30分間、長久手会場のセンターゾーンに位置する「こいの池」で開催される。演出は米国の現代舞台演出家、ロバート・ウィルソンさんが担当する。テーマは「自然に寄り添う未来を夢みる」で、光とオブジェ、音のファンタジーを水上に繰り広げ、観客を「時空を超えたマジカルな旅」へと誘う。

(太字は引用者=俺)
愛・地球博における毎日新聞トヨタ批判は、実は「ミツギモノ(広告の入稿)が少ないので、もっと出すように」というメッセージなもあるのかな、と思ったり。
ジャーナリズムが批判すべき対象としては、政治と同じく行きすぎた商業主義(コマーシャリズム)もあるとは思うのですが、その財政基盤が広告収入や新聞購読料といった商業主義でもあるところが話をややこしくしていますね。
万博というのは本当に面白いんでしょうか。
本日の画像は、「愛知窮迫モリゾー」を使ってみました。
↓大きい画像は、こちらから見られます。
http://toppy.net/myamya/myamyasp14.gif