町村外務大臣は何を話したか

ニューヨークで町村さんが話したことがテキスト化されてました。
外務省: 町村外務大臣のニューヨークにおける政策スピーチ(戦後60年を迎えた日本の世界戦略と日米関係)

御列席中のメッツファンの皆様には申し訳ありませんが、こちらに駐在していたとき、私はヤンキースの大ファンでした。当時はスケジュールが許せば、161番通りとリバー通りの交差点にあるブロンクス(地区)の(ヤンキース)スタジアムに通っていたものです。その時は、まさか日本人選手がピンストライプのユニフォームに身を包み、クリーンナップ・バッターとして打席に立つ日が来るとは、夢にも思いませんでした。ちなみに、米国では別のゴジラも映画スクリーン上で暴れ回っていると聞き及んでおります。
一方、日本では、大相撲の世界でも同様のことが見受けられます。約400年もの大相撲の歴史の中で、横綱まで登りつめる力士はこれまで68人しかおりません。しかし、この10年間で2人の米国出身の力士が、この憧れの地位を得ているのです。
さらに、日米両国の若い世代では、「漫画(manga)」が共通の言葉となるほど大変な人気となっていますが、日本のポップ・カルチャーを紹介する「リトル・ボーイ」展が現在ジャパン・ソサイエティーで開催され、好評を博していることは喜ばしい限りです。

ベースボールや相撲はともかく、「リトル・ボーイ」展にまで言及していたとは(本日の画像は、その会場)。まぁ、政治的に発言を取りあげるなら、この部分でしょうか。

多くの人々が最近の日中関係や日韓関係の現状を心配していることは私もよく承知しています。私は、過去に対するこれら諸国の感情についてはよく理解しております。この関連で、中国や韓国は、小泉総理大臣の靖国神社参拝が今の状況をもたらしていると主張しています。私はここでその誤解を解いておきたいと思います。すなわち、小泉総理大臣が靖国神社を参拝するのは、日本は二度と戦争をしてはならないことを誓い、そして、戦争の時に心ならずも戦場に赴かなければならなかった方々に哀悼の誠を捧げるためなのです。そして、そういう方々の犠牲の上に今日の日本があることを再確認しているのです。

英文もあるので、見てみてください。