劣化ウラン弾の都市伝説化と、「もしそれが事実だとしたら」と言う形で噂を流す人たち

今のところ、こういったかたがたが拾ってくれてます。
放射線被曝が人体に及ぼす影響に起因する、炎上と類焼に関する一考察(世界の中心で左右をヲチするノケモノ)
松坊堂日乗の逆襲: 東京AB17-2939-1137
で、俺のほうは今日はこんなのを。
毎日ねむたひ:化学戦争ははじまっている

この前こんなおもしろい情報をきいた。
劣化ウラン弾には核物質が使われているらしく、それを使う軍人たちは放射能をたくさん浴びているらしい。
北海道の自衛隊はその劣化ウラン弾を使って軍事演習しているという。
イラク戦争に行った自衛隊の人は北海道から順番に行った。
これは、国内の問題にせず、もし放射能に汚染されて死んでも、イラクでそうなったことにするんだとか。
真相はいつわかるのだろうか。

化学戦争」というのが何かよくわかりませんが…何なんでしょう。放射能放射線?)を出す兵器は化学兵器ですか。まぁ、劣化ウラン弾核兵器でないことは確かですが。
あと、当然のことながら自衛隊劣化ウラン弾を持っていません。「持っているが隠している」ということもありません。
もう、どんどんすごいことになるわけですが。
あまりにすごいので、これを見本に以下のテキストを少し直してみたよ。
4・脅威! 白衛隊も国内で劣化ワラン弾を使用(衝撃! 戦慄! これが劣化ワラン弾の恐怖だ!)
あと、これとか。
FIFTH EDITION: 本当とするならば;イラクに行った自衛官の子供に被爆畸形児
遠くまで。:サマワから帰ってきた自衛隊員に何が起きているのか?(追記あり)

わたしも日記には「事実だとしたら」と仮定した上でコメントしている。

まず、インターネットを「本当はどうだったのか」ということを知るためのツールとして使っている俺には、「もしそれが事実だとしたら」という形で、本当のことに近づこうとしないで、噂(という名の情報)を流す人の気持ちが今イチよくわかりません。
もちろん俺も、うまく調べがつかないことがあるので、そのような仮定で何かを流すこともないとは言えないんですが、嘘である可能性がそれなりにあって(あるいは、かなり高くて)、その情報が流されることにより、何らかの不利益が生じる可能性すらある(あるいは、かなり高い)組織・団体・個人が存在する場合は、ちょっと躊躇してしまいます。
多分世の中には陰謀論が好きな人がいて、世界のどこかで悪いことをやったり考えたりしている組織・団体・個人がいるにちがいない、と思ってたりするんですね。俺も映画や小説はそれなりに好きなほうなので、その手の「物語」を、技法・手法として楽しむことは、俺も当たり前にしていますが、それはあくまでも「物語」としての技法・手法なわけで。
そういう、「物語」と「現実」の区別がつきにくい、「物語脳」の人は、たとえば「政府が何かを隠している(隠して、陰謀をたくらんでいる)」という可能性を、「反・政府側だって同じ」という相互陰謀論で相殺する、というのがいいかもしれないですね。反・劣化ウラン弾の組織・団体・個人は、世界征服をたくらむ中国の悪の組織に資金援助してもらってるんですよ、多分。
まぁ冗談はともかく、陰謀論は何かを擁護する側にも批判する側にも、その物語性(非現実性)の点で迷惑なんじゃないかと思います。世界の陰謀について、自分だけは何かを知っている、という立ち位置で語っている自己顕示型妄想ブロガー(ファースト・デマゴーグ・ブロガー)が一番の迷惑なわけですが、その次に迷惑なのは「もしそれが本当なら」という、物語好きの二次情報流したがりブロガーでしょうか。
火をつける側・延焼する側も知らない間に、火災はどんどん広がるわけですが、一度燃えたりくすぶったりしてしまった情報は、忘れたころにまた燃えあがるわけで、「きっこのブログ」が発火点となった「自衛隊員にカニの手の子供が」という情報の流布は、まだしばらく続くと思います。
えーと、とりあえず「もしそれが事実だとしたら」とはなるべく言わないでブログのテキストを書くようにしましょう
あと「○○が裏で何かをやっている(陰謀している)」という視点の提示は、普通の人間が近づいてはいけない領域になってしまうので、そういうこと言ったりしていると「このテキスト書いてる人は普通の人間ではない」と、普通の人は判断してしまいます。