白リン弾に関する国会でのやりとり

共産党の人のこんなブログから。
千茶庵の日日草 - うたう市会議員で・・・
白リン弾の使用をやめよ

アメリカ軍はイラクで「白リン弾」を使用してることが12日の参院イラク有事法制特別委員会での日本共産党仁比聡平議員の質問で明らかになった。
白りん弾は2500度もの高温で150メートルの範囲で人も動物も焼き尽くす。
罪のない民間人が犠牲になる。
白リン弾の使用はただちにやめるべきだ。
アメリカの無法行為を追認する自衛隊派遣はすみやかに撤退すべきだ。

明らかにしたのは「イタリアの放送(テレビ)」で、それをデンパとデンパな人が伝えたわけですが。
国会ではこんな感じだったみたいです。
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  • 参 - イラク人道復興支援活動… - 閉1号 平成17年12月12日

○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
イラクをめぐっては、有志連合の中からも撤退、削減やその検討表明が相次ぎ、米国内でも世論の撤退圧力が強まるなど、米国のイラク政策そのものが問い直されています。その主要な背景は、今日もなおイラク情勢の深刻な悪化が続いていることにあり、その根源は、米軍が無法な侵略戦争に続いて居座りを続け、抵抗する勢力への武力弾圧を繰り返していることにあります。実際、米軍駐留の長期化に伴い、アブグレイブ収容所での拷問、虐待や民間人を巻き込む無法な掃討作戦など、その実態が極めて残酷なものであることがこれまでもいろいろ指摘され、そのたびに国際的に問題にされてきました。
まず、麻生外務大臣にお伺いをいたします。
イタリア国営放送の報道をきっかけに、先月新たに、米軍が昨年十一月のファルージャ掃討作戦において民間人に対して白燐弾を使用していたことが明らかになりました。多数の民間人が虐殺され、むごい遺体の映像も報じられました。実際そういう、実際にそういう事態が起きたことを大臣は率直にどうお感じになるのでしょうか。
国務大臣麻生太郎君) 白燐弾という言葉がなかなか通じないと思いますんで、いわゆる白い燐、いわゆる煙幕に使われるものが白燐弾というものだと思いますんで、これはいわゆる通常の焼夷性を持った、焼夷性というのは焼くという意味、焼夷弾の焼夷ですけれども、焼夷性を持った爆弾とは種類が違うというのはもう御存じの上で質問をされたということに、前提に立って答弁をさせていただきたいと存じます。
二〇〇四年の十一月にこれは出されたということを米国政府も認めております。これは、今申し上げましたように、攻撃対象の識別等々、いわゆる敵の追い出し等々のために使用し、イラクの民間人を攻撃の対象としたことはないと言って、あらゆる手段を講じたということを説明をしております。
ちなみにこれは、白燐弾というのは通常の武器でありまして、いわゆる非合法の武器というようなイメージのものではございませんので、そういった意味で、私どもとしては、こういった問題というものはなかなか難しい話であって、どう考えるかと言われても、私ども、その掃討作戦というものは治安維持のために必要と思ってやられたところなんであって、民間人が巻き込まれたというのは、日本の戦争のときも同じように多くの民間人が戦争によって巻き込まれておりますんで、そういった意味におきましては、いろんな形で戦争というものはこういった市街戦になった場合には非常に悲劇を生むという一つの最たる例だと存じますが。
○仁比聡平君 大臣はこの攻撃の映像などをごらんになったんでしょうか。白燐弾というのは酸素と反応して激しく燃焼いたしまして、二千五百度を超える高温で百五十メートルの範囲にわたって人も動物も焼き尽くす。人体に触れると骨まで焼き尽くされてしまう。実際に私もその写真を、遺体の写真を見て、本当にむごい兵器だと思いました。これが迫撃砲によってファルージャ市内に撃ち込まれたと従軍記者は言っています。住民は炎の雨が降ってきたと証言しています。ロイター通信が市内に降り掛かる炎の雨の映像を報じているんですね。
民間人が密集する地域にこういった攻撃を行うなら、多数の民間人が犠牲になることは明らかじゃありませんか。どうしてこれが米軍の言うような、民間人に対して行ったものではない、そういう弁解ができるんでしょうか。私はジュネーブ第一追加議定書により禁じられた無差別攻撃にほかならないと思いますが、大臣、もう一度お答えください。
国務大臣麻生太郎君) 今お話がありました、二〇〇四年十一月にイラク暫定政府治安部隊の治安部隊と駐留米軍が、今、ファルージャにおいて今のような話があったということを言っておられるんだと思いますが、事前にファルージャの住民に対して市外に退避するよう手配を進める等、可能な限り民間人への被害を回避する努力を行ったものと私どもも承知しておりますし、私どももその現場にいたわけではありませんけれども、そのような形で聞かされておりまして、私どもとしては、今申し上げたようにこれは爆弾でありますから、いわゆる、私ども、私どもとしてはそのものがいわゆる通常兵器使用禁止条約の対象になっている武器と考えてはおりません。
○仁比聡平君 大臣、しっかり検証もせずにそういう発言をされる。
実際にこれはインターネットで公開されている映像ですけれども、赤ちゃんが着ぐるみにくるまれたまんま、目鼻がもう分からないほど焼け溶けてしまって、実際に民間人じゃないですか。罪のないこういう人たちが実際に犠牲になっている。それを政府自ら一切の検証もせずに、アメリカ政府のその発表の言うがまま。それでどうして独自に今後判断をしていけるというんでしょうか。民間人を仮にねらって攻撃すれば、それはもう無差別攻撃です。人口が密集する地域での攻撃は、ジュネーブ第一追加議定書で言えば五十一条五項に抵触する重大事態である可能性が極めて高いわけです。日本政府自らちゃんと検証して事に臨む、イラク問題に臨む、そういう姿勢が必要なんじゃないでしょうか。
別の角度で伺います。テロ掃討の名で多くの罪のない民間人を犠牲にする、こんな無法が行われれば、イラク国民の怒りと反米感情が高まることは当然ではありませんか。これがテロ勢力や武装勢力に攻撃の口実を与え、情勢を悪化させている元凶なのではないでしょうか。いかがですか。

なんかこれなら、日刊ゲンダイ東スポの記事(それも見出しの末尾に「か」とか「も」とか「へ」とか書いてある奴)を元にしても、国会で与党に対する質問ができそうです。
「インターネットで公開されている映像」が使えるなら、「きっこのブログ」のプリントアウトした奴も使えそうです。
米軍、ファルージャ白リン弾使用
野党としての共産党には期待しているところもあるので、ちゃんとした情報収集(情報のウラをもっとしっかり取ったり、独自の情報網を利用したりとか)と、それにもとづくちゃんとした質問(与党議員が「い、いったいどこでそのような資料を…」と驚くような質問)をしてもらいたいと思いました。
白リン弾に関しては、多分今のところ以下のところが情報として一番整理されているのでは。
WP Rhapsody, Iraq FAQ
取り急ぎ、大東市議会議員で共産党の千秋昌弘さんにはメールを出してみました。