南極子猫物語
こんな本が出ているわけですが、
- 作者: 北村泰一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/02/06
- メディア: 文庫
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なぜ一五頭のカラフト犬は無人の南極に置き去りにされたのか。そもそも日本初の南極観測事業とはどのようなものだったのか―。南極第一次越冬隊の隊員にして、タロジロとの再会を果たした唯一の人物である著者による、映画『南極物語』にも描かれていない探検と観測の一年。そして犬たちとの日々―。50年を経て甦る、素晴らしい本物の感動。
タロジロの話は、実はこの本には最後の数ページしか書いてありません。もっぱら北村泰一氏による南極探検の話。
で、その本の中にこんな記述がありまして。帰りの便について。p306
第一便には、私と子犬一頭とカナリヤ二羽が乗った。
(中略)
第二便に菊池と佐伯と子犬四頭、第三便には西堀、作間、それに子犬一頭、猫一匹、第四便、中野、村越と大塚。かくして、第一次越冬隊は全員帰船した。
えー!? 猫とカナリアも越冬したのか! と興味を持った次第。
ネットで検索すると、いろいろな人のブログテキストとかに当たります。
→南極越冬隊 猫 - Google 検索
いろいろ、参考になりそうなところを紹介してみます。
→ココナツ・カフェ: 南極越冬隊のネコ「タケシ」くん情報!
第1次南極越冬隊といえば、『南極物語』にもなった犬のタロ・ジロが有名ですが、実は越冬隊には「ネコ」もいた!しかも、その絵本があった!という情報を以前お伝えしましたが・・・
その絵本がついに都立図書館から地元の図書館まで来てくれました。
それと、岩波新書の西堀栄三郎越冬隊長『南極越冬記』(岩波新書)と、プロジェクトX『極寒南極越冬隊の奇跡 2~南極観測・11人の男たち 』も借りました。
やっと、初めて南極で越冬したネコ、しかも珍しいオスのミケ猫たけしくんの写真や、映像を見ることができましたよ!
絵本なんて出てたんだ。ところが、
ところがなんと、宗谷が帰港したどさくさの中、行方不明になってしまってそれきりなのだそうです・・・!!!
それはびっくりだ。
→ココナツ・カフェ: 南極越冬隊ネコもいた!
しかもこのネコのたけしくん、縁起のいいようにと、三毛のおすだったとか!
↓で、この本の紹介。図書館で借りなくても、どうやら2006年4月に増補復刊したので、比較的簡単に手に入るみたいです。
- 作者: 阿見みどり
- 出版社/メーカー: 銀の鈴社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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タケシがいたから、1年がなごやかだったのかもしれない-。第1次南極越冬隊隊員たちのアイドルこねこタケシ。タロ・ジロたちと一緒に南極へいったこねこの、ほんとうにあったおはなし。巻末にページを増補。
三毛猫じゃなくてチャトラ猫になっているので、絵本的な別の物語になっているんだろうな。
絵本のくわしい内容は、以下のところなど。
→こねこのタケシ 南極大ぼうけん
無人の南極で、奇跡的に生き延びた、2頭のカラフト犬タロ、ジロのお話は有名ですが、実は、もうひとつの話、こねこが第一次越冬隊員とともに南極に渡っていたのをご存じですか。この絵本は、越冬隊員とともに南極に渡ったこねこのタケシの実話です。
だいたい、ヘリコプターの形が違っている気がする。(追記:確認してみたんですが、第一次越冬隊の際は「ベル47G」を搭載していたみたいなので、絵本のほうが正しいようです、すみません)
最終的には、以下のページが一番くわしかった。
→南極猫の記録
タロやジロが南極へ上陸する1年前、犬ではないある動物が昭和基地で暮していた。昭和32年1/29午後8時57分(日本時間1/30午前2時57分)に南極のオングル島リュツォウホルム湾に上陸を果たし、午後9時15分に日の丸を掲げて昭和基地を命名した永田武ら第1次南極観測隊の中で、建設したばかりの昭和基地で越冬を試みる西堀栄三郎ら11人と一緒に、なぜかオスの三毛猫が混ざっていたのである。この猫はたけし=写真右=といい、川崎生まれで南極上陸時には1歳であった。無論、猫が自分から南極へ行きたいなどと言った訳もなく、オスの三毛猫は珍しくて縁起がいいという話から永田武隊長が越冬隊員らの慰安用のペットとして連れてきたものだった。
ただ、『南極越冬隊タロジロの真実』では、タロジロと一緒に越冬した、と書かれているので「タロやジロが南極へ上陸する1年前」というのはあちらのテキスト作成者の勘違いかも。
(追記)
引用テキストの冒頭部分は、以下のように改められていました。
感動の再会からさかのぼる2年前、タロやジロがまだ無名の犬として南極で労役にいそしんでいたのと同時に、犬ではないある動物が昭和基地で遊び暮していた。
まとめると、猫の「タケシ(たけし)」は、
1・三毛猫のオス
2・南極で越冬した世界初の猫
3・日本に帰国した直後に行方不明
なんか、カラフト犬のタロ・ジロに匹敵するぐらいの物語を感じます。
南極の写真は、以下のところなどにいろいろあります。
→南極〜地球の未来を見つめる大陸からのメッセージ
→第一次南極観測隊隊員、菊池 徹の記録