『「鉄学」概論−車窓から眺める日本近現代史−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史 (新潮文庫)

「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史 (新潮文庫)

★『「鉄学」概論−車窓から眺める日本近現代史−』(原武史/新潮社/460円)【→amazon
開業から百四十年、鉄道はもはや、日本人と切っても切れない存在になった。その発達は都市の形成に影響を与え、文学の一ジャンルを生み、沿線に特有の思想を育てた。また天皇制支配を視覚的に浸透させる目的で活用されたお召列車での行幸啓など、国家や政治とも密接な関わりがあった―鉄道を媒介にして時代を俯瞰する、知的で刺激的な「鉄学」入門。
 
ヒトはなぜ拍手をするのか―動物行動学から見た人間 (新潮選書)

ヒトはなぜ拍手をするのか―動物行動学から見た人間 (新潮選書)

★『ヒトはなぜ拍手をするのか−動物行動学から見た人間−』(小林朋道/新潮社/1050円)【→amazon
生命に対してはより重大な危機となるのに、ヒトは銃よりもヘビを反射的に怖がることが多い。脅威へのシグナルが遺伝子にすり込まれているからだ。普段、意識もしない動作や行動、心理・感情には、人類の進化にかかわる重要な理由があった。ヒトが生き残るために働く恐怖心や不快感、喜びや興奮、性別特有の動作や感覚―そのメカニズムを解く納得のポビュラーサイエンス。
 
あっぱれ技術大国ドイツ (新潮文庫)

あっぱれ技術大国ドイツ (新潮文庫)

★『あっぱれ技術大国ドイツ』(熊谷徹/新潮社/460円)【→amazon
凝り性で働き者。そんな国民性を背景に、優秀な工業製品を生み出してきたドイツ。でもその底力は意外に知られていない。ポルシェやディーゼルツェッペリンなど歴史に残る発明家が数々輩出し、現在では、ニッチな市場に特化することで、世界的なシェアを占める無名の中規模企業が活躍する。在独20年の著者が探る、日本に似ているようでやっぱり違う、ドイツ流ものづくりの秘密。
 
怪しいアキバ漂流記 (ワニ文庫)

怪しいアキバ漂流記 (ワニ文庫)

★『怪しいアキバ漂流記』(クーロン黒沢/ベストセラーズ/780円)【→amazon
多感な思春期をひたすら「ゲームを手に入れる」ことに費やした汗と涙とパソコンとアキバのお話。「怪しいアジアの歩き方」他、怪しいシリーズが大人気の黒沢氏の告白はオタク系男子の心をわし掴みに!!
 
寄生虫のはなし わたしたちの近くにいる驚異の生き物たち

寄生虫のはなし わたしたちの近くにいる驚異の生き物たち

★『寄生虫のはなし−わたしたちの近くにいる驚異の生き物たち−』(ユージーン・H.カプラン/青土社/2520円)【→amazon
サナダムシ、マラリア原虫、エキノコックス、ウェステルマン肺吸虫、ビルハルツ住血吸虫……おなじみの面々から耳慣れない連中まで。おもわず感心してしまう驚きの生態や、あまりのおぞましさにゾッとするライフサイクルを、愛情たっぷりに語りつくす。