『学歴貴族の栄光と挫折』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
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学歴貴族の栄光と挫折 (講談社学術文庫)

学歴貴族の栄光と挫折 (講談社学術文庫)

★『学歴貴族の栄光と挫折』(竹内洋/講談社/1365円)【→amazon
学歴と教養はいかに輝き、そして消えたか?エリートはどのように作り上げられたか。「一高」を頂点とする旧制高校の担った「教養主義」は、戦争を経てどう変転したか。学歴貴族から見た近代・戦後社会史。
 ★『可能性としての文化社会学−カルチュラル・ターンとディシプリン−』(大野道邦/世界思想社/3465円)【→amazon
文化と構造を突破口に、ディシプリンスタディーズとの間でゆらぐ社会学の再生の可能性を理論的に探究し、苦痛、自殺、名誉、記憶、災害、歴史的事件、歌舞伎といった具体的事象の分析を試みる。渾身の意欲的論考。
 ★『観光経験の人類学−みやげものとガイドの「ものがたり」をめぐって−』(橋本和也/世界思想社/2310円)【→amazon
わたしたちは、観光という経験になにを求めているのか?観光の歴史、これまでの研究、内外の事例などを織りまぜつつ、第一人者が観光経験の意味をわかりやすく読み解く。観光立国や地域おこしを企図する関係者必読の書。
 ★『切手が伝える暦と時計の世界史』(串田均/彩流社/2100円)【→amazon
暦と時計の歴史は人類の文明史でもある。正確な暦と時計を持つことが政治権力の象徴であり、宗教と深く関わりあった時代から、腕時計、電波時計の現代まで。時を計り、時を刻む営みを約400点の切手で概観。
 ★『構造主義進化論入門』(池田清彦/講談社/966円)【→amazon
突然変異、自然選択だけでは、説明できない自然界の生物多様性ギリシア哲学から分子生物学まで、進化論の変遷を検証し、生命をシステムとして捉える構造主義的観点から、革新的進化論を提唱する冒険の書