『ディスコルシ−「ローマ史」論−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介（当分）。
　

ディスコルシ ローマ史論 (ちくま学芸文庫)

★『ディスコルシ−「ローマ史」論−』（ニッコロ・マキァヴェッリ/筑摩書房/1890円）【→amazon】
『君主論』をしのぐ、マキァヴェッリ渾身の大著。フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、神聖ローマ帝国など、群雄が割拠し、戦いに明け暮れていたルネッサンス期。権謀術数が飛び交う中、官僚として活躍したマキァヴェッリは、祖国が生き残る方法を模索し続け、古代ローマ史にその答えを求めた。不利な状況での戦い方、敵対する勢力を効果的に漬す方法、同盟の有利な結び方、新兵器への対処方法、陰謀の防ぎ方と成功のさせ方、そして、最強の国家体制…。権力がぶつかり合う壮大な歴史ドラマの中で磨き上げられた、パワー・ポリティクス永遠の教科書。
　

試験と競争の学校史 (講談社学術文庫)

★『試験と競争の学校史』（斉藤利彦/講談社/1008円）【→amazon】
試験地獄と過酷な競争はいかに制度化したか。画一的な「試験と競争」を実施するために、近代の学制は整備された。衆目監視の昇級試験、監督官の過重労働、落第の恐怖など、明治日本の学校と試験の実態を描く 。
　

遠足型消費の時代　なぜ妻はコストコに行きたがるのか？ (朝日新書)

★『遠足型消費の時代−なぜ妻はコストコに行きたがるのか？−』（中沢明子・古市憲寿/朝日新聞出版/777円）【→amazon】
IKEAやコストコが家族で出かけたい場所ナンバーワンだと胸をときめかせて語る彼女(妻)たち。ただ「安いから」「高いから」という判断基準を取っ払った価値観は、なぜうまれたのか―。高級ブランド品よりも小さな贅沢。海外旅行よりもショッピングモールでプチ遠足気分を味わう。消費は海外旅行型から身近な遠足型へ。デフレだからモノが売れない?そんなの言い訳です。
　

日本近代医学の黎明―横浜医療事始め

★『日本近代医学の黎明−横浜医療事始め−』（荒井保男/中央公論新社/1890円）【→amazon】
もうひとつの文明開化―日本近代医学の源流は横浜にあった。ヘボン、シモンズから福沢諭吉、高木兼寛まで先人たちの試行錯誤を綴る画期的労作。
　

アニメーションベーシックス　アニメ全域の基本を知る80のキーワード

★『アニメーションベーシックス−アニメ全域の基本を知る８０のキーワード−』（Ｐｌａｙｃｅ／編集／制作/ビー・エヌ・エヌ新社/2940円）【→amazon】
歴史、制作手順、職種、演出、作画、ビジネス市場…プロになる前に知っておきたい、アニメの基礎項目を網羅。