天皇メモに関する真贋博打をはじめます

ちなみに、見出しは演出です。(博打・賭博は「偶然性」と関係があることなので)
 
これは以下の日記の続きです。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060722/p1
 
こんなところから。
ちょっと lovelovedog 氏を DIS っとこうか。

実はこのエントリ、例のメモの真贋についてはてなポイントで賭けしようか? (もちろん僕は真のほうに賭ける)ってもちかけるつもりで書き始めたんだけど、あっちのコメント欄に「宮崎哲弥によると、日経は公表する一ヶ月ぐらい前にこのメモを手に入れており、その間専門家に鑑定をしてもらっていた」って書き込みが出てきてもう賭けにならない気がしてきたのでやめ。

その「専門家の鑑定」情報は不確定なので(ぼくの判断では、「紙」や「筆跡」に関する専門家のイメージがあります)、id:rnaさんにこんなことを提案してみました。
http://d.hatena.ne.jp/rna/20060723

ちなみに昨日のエントリでメモの真贋について賭けをもちかけようとしたのは(実際にはしなかったけど)、どの立場にどのくらい主体的に肩入れしてるのか金額で表明してもらおうと思ったから。ゼニは嘘つかへんのや!!

コメント欄

ううむ、ぼくの「立場」というのは意味不明なんですが、肩入れするも何もなくて、「検証している人たちの、裏写りメモ解読は面白いし、それなりに説得力はある(=その可能性は少し高い)なぁ」という程度です。疑っている人たちの力の強さに騙されているのかもしれませんね。まぁとにかく、時間ができたら「徳川元侍従長」に関する資料などに目を通してから、何か言うかもしれません。今の段階で何か言うのは少し危険かもしれませんが、「チャレンジしてみませんか」というrnaさんの心意気と、パソコン駆使して裏写りのメモを一生懸命解読した人の努力を按配して、「100はてなポイント」ぐらいで「あのメモは「昭和天皇の発言である/ない」」の賭けをしませんか。もちろんそれなりの「レイズ」にも応じます。

「専門家の鑑定」対「ネット者の検証」ということで、ちょっと勝負にはなりにくい部分もありますが、まぁネタとして面白そうなんで。負けても「はずれちゃったね、てへ」と、恨みっこなしの線で。
ちょっとまだ、id:rnaさんが応じるかは不明なのでアレなんですが、応じていただけるようなら「レイズ」のための資金を募集します。
要するに「あんなのニセモノに決まってるじゃん!」と、それなりに自信を持っている人は、ぼくに「はてなポイント」を、その自信に応じた額だけ送ってください(まだですよ、まだまだ。ぼくが「いいよ」って言うまで待ってくださいね)。(追記・応じていただけました)
公募金額としては「1万はてなポイント」ぐらいまで受け付けてみようかと思います。
(追記)
読み返してみて「真贋」というのはちょっと変かな、と思いました。あの「メモ」が富田朝彦氏自身のものであること(偽造ではないこと)は、ぼくもかなり本気でそう思っています。なので、問題というか賭けの内容は「メモ」の中の「私」が「昭和天皇か否か」ということになるわけです。
 
(追記)
こんなことになりました。
http://d.hatena.ne.jp/rna/comment?date=20060723#c

rna 『オッケー。はてなポイントで1000まで受けます。真贋の確定基準が難しいかなー。8月15日時点で大手四紙+日経のうち3紙が昭和天皇の発言でないとしたら僕の負け、というのでどうでしょう。微妙かな。互いの判断と誠意を信用して自己申告ってのでもいいけど。ってこんなことおおっぴらにやっていいんだろうか。。。』

ということなので、「1000ポイント」まで募集してみます(あと900ポイント)。(追記したとおり、募集は終了しました)さすがに1万ポイントだと、買っても負けても後味が悪すぎるので、このくらいが妥当かな、とも。
さて、あのメモについて「偽造だ」「本物だ」「昭和天皇は言っている」「言っていない」と、ネットで主張している皆様、その主張は単なる口だけじゃないですよね?
あー、それから「あれ絶対昭和天皇の発言に間違いなし!」って人は、id:rnaさんにカンパ、というか「はてなポイント」を送ってみてください(と、勝手に決める。ぼくだけ「援軍」募集では申し訳ないのです)。(コメント欄に従いまして、これは「ナシ」にします)
言い忘れましたが、カンパしてもらって、ぼくが勝った場合は、カンパしてくれた人は「倍返し」なのであります。
 
(追記・2006年7月24日)
いきなり「匿名」で「900ポイント」を送ってくださったかたがいました。
ということで、募集は終了します。
どうもありがとうございました。
実名(実ハンドル)で相乗りしてくれたかたもそれなりにいたので、ていうかすでにほとんど900ポイントぐらいなのです。
参加してみたかった、という人は、そういうわけでまたの機会によろしくお願いします。
 
これは以下の日記に続きます。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060724/kaiken
 

新刊案内はじめます

今週からSF・ミステリー・時代小説の新刊案内をやるのです。
ヤングアダルトもやりたいのですが、ちょっと体制が整いそうにない)
日曜日=ミステリー
月曜日=SF
火曜日=時代歴史小説
という感じ。
原則として、その前の週の月曜日〜土曜日までに出た本を紹介。
特別にアレな本は「今週の1冊」として。
その合間に「本日の読みたい本」とかもやれるといいと思うのです。
要するに、また本が読みたくなったのです。
 

今週のミステリー(2006.7.18-22)

今回は14冊でした。今週の1冊は、これ。
 
★『極道戦艦ベニバナ』(文屋 一彦 著 池本 優龍/徳間書店/860円)【→bk1】【→amazon
西暦二〇二二年、北朝人民統治国が撃ち込んだ謎の弾道ミサイルによって、催淫作用のある毒性物質を含むニセベゴニアが、ODAIBAに咲き乱れていた。いまや麻薬組織の草刈り場と化したODAIBAでは、極左革命集団“国民解放軍”、中華系犯罪結社“幇舵”、関西系広域指定暴力団“鷲巣連合”の三つの勢力が利権を獲得すべく鎬を削っていた。その最中、小粒な侠客組織である湾岸牛神一家の若き組長・草太郎は、古くから守ってきた縄張を鷲巣連合に奪われ、瀕死の重傷を負う。主治医・白竜によって蘇生、再びODAIBAに乗り込むことになった草太郎は、鷲巣連合の恐るべき計画を知り…。
 
アクションミステリーのようです。



★『無言歌』(赤川 次郎 著/新潮社/1,365円)【→bk1】【→amazon
お父さんの恋は終わったはずじゃなかったの? 家族だから言えないこと、家族だから知りたいの。静かな家族の不協和音を奏でる、切ないミステリー小説。
 
★『十津川警部 湯けむりの殺意』(西村 京太郎 著/徳間書店/860円)【→bk1】【→amazon
警視庁捜査一課の本多課長宛に“四国の道後温泉を愛する者”という差出人からの手紙が届いた。三田村刑事が、道後温泉の老舗ホテルの娘・木下めぐみを殺したというのだ。手紙によれば、めぐみは三田村に金をせびられたり、暴力をふるわれ、実家に帰ってきた直後に殺されたという。愛媛県警に確認すると、確かにめぐみは殺されており、折悪しく三田村も、叔父の葬儀で道後に行っていた。心当たりはないという三田村だが、彼に不利な証拠が次々と発見され…。「道後温泉で死んだ女」他、温泉地を舞台にした四篇を収録。 ◆道後温泉で死んだ女◆黒部トロッコ列車の死◆城崎にて、死◆恐怖の清流 昇仙峡◆下呂温泉で死んだ女
 
★『ラストヘブン 生きて地獄を見た少年』(佐々木 禎子 著 茶屋町 勝呂/徳間書店/860円)【→bk1】【→amazon
ドライブイン『喜楽』の美人の女主人恭子が失踪。そして圭哉の父親が消える。大地のお祖母ちゃんも徘徊してどこかへと導かれていく。少年たちと少女の探査行はいつしか郷土史研究会のテーマ、キラクへとつながってくるのだ。日本全国に伝承される彷徨える幻の都市キラク…。そして少年たちに届いた祭りの前の限定招待状。
 
★『下町の迷宮、昭和の幻』(倉阪 鬼一郎 著/実業之日本社/1,680円)【→bk1】【→amazon
遠いあの頃が呼ぶ、そこにはほら…。田端の銭湯、神田の棋士、浅草の漫談師、谷中の紙芝居、錦糸町チンドン屋など、東京・下町を舞台に郷愁と恐怖が横溢する昭和レトロホラー。 ◆昭和湯の幻◆飛鳥山心中◆無窮の花◆絵蝋燭◆廃屋◆奥座敷◆まどおり◆紙人形の春◆クラリネット遁走曲◆跨線橋から
 
★『去りゆく者への祈り』(永瀬 隼介 著/実業之日本社/1,785円)【→bk1】【→amazon
中国マフィア組織の裏社会へ転落しかけた少年を救い出せ。探偵の命懸けの捜索行が、組織の裏切り者を炙り出す。
 
★『十津川警部捜査行-神話と殺意の中国路』(西村 京太郎 著/有楽出版社/860円)【→bk1】【→amazon
離婚した男女の再婚旅行に仕掛けられた鉄壁のアリバイトリック!出雲から博多に向かう急行列車の中で、毒物による殺人事件が発生した。しかし、犯人の目ぼしがつかないまま、事件は迷宮入りになってしまった。ところが、スポーツ紙に載っていたアニメ・プロデューサーの結婚の記事を目にした十津川班の西本刑事が、奇妙な符合に気づいた。迷宮入りをした事件の被害者と、新聞記事の人物との接点を発見したのだ。事件は新たな進展を見せることになる。さっそく十津川班の刑事が、事件現場に飛んだ。
 
★『牛尾刑事◆事件簿 悪の条件』(森村 誠一 著/双葉社/860円)【→bk1】【→amazon
刑事という軛を脱したとき、男は殺人者になった。悪を追うか、悪に染まるか。牛尾刑事シリーズ最新刊。
 
★『月族 月光の導き ルーンの物語』(今村 恭子 著/海竜社/1,323円)【→bk1】【→amazon
月が優しく寄り添ってくれていると感じたことはありませんか?「月族」のあなたに、時空を超えた愛の物語を。
 
★『繊月城殺人事件』(北村 英明 著/ティーケイシー/1,500円)【→bk1】【→amazon
多摩川河川敷で発見された身元不明の若い男性死体。犯人の顔が見えないまま捜査は行き詰まる。一方、博多、湯布院、清和、熊本、天草と、見えない影に怯えながら旅を続けるひとりの青年。そして起こる熊本県人吉、繊月城跡での第二の殺人。はたして犯人は?その目的とは…。ルポライター・阿久津隼人と一条彩子のコンビが絶妙のチームワークで事件に挑むシリーズ第二弾。
 
★『いいかげんワールド』(眉村 卓 著/出版芸術社/1,995円)【→bk1】【→amazon
老教授がとばっちりでまぎれこんだのは、教え子の空想が生み出した奇妙な異世界。魔法の力は身につけたものの、使い方は当の本人にすらわからない。右も左もわからぬままに、奇想天外な日常に流される暮らしだが…、ま、これも、いいではないか。相棒は猫、参謀はロボット、主人公は…老人。書き下ろしふしぎ小説。
 
★『京都葵祭殺人事件』(山村 美紗 著/ワンツーマガジ/860円)【→bk1】【→amazon
京都の葵まつりは、いにしえより続いてきた初夏をいろどる優雅な風物詩である。市内をねり歩く三百五十人の行列は王朝絵巻にたとえられる。そのまつりの女王ともいうべき斎王代西陣の繊維問屋の長女・朝子が選ばれた。だが、まつりの当日、行列の休憩所だった下鴨神社で、朝子が十二単衣姿のまま服毒死しているのが発見された。しかも彼女は妊娠四カ月だった。まつりには東京から朝子の大学時代のゼミ仲間が見物に来ていたが、そのうちの女性が次々と殺されていった…。古都の惨劇に隠された驚愕の真実とは!?長編本格ミステリー。
 
★『京都貴船殺人物語』(秋月 達郎 著/ワンツーマガジ/860円)【→bk1】【→amazon
京都じゅうが濃い霧におおわれた夏の早朝、紫式部像の建つ宇治の川岸で美しい女性の他殺死体が発見された。被害者は山科で不動産会社を営んでいたが、一週間ほど前に失踪し、家族が消息を追っていた。被害者の車からは着替えなどのほかに書道用具一式が見つかり、書き損じと思われる習字紙には意味不明の言葉が綴られていた。また失踪直後、鞍馬の貴船神社で目撃されていた。会議で京都を訪れていた民俗学者の竹之内春彦は、貴船神社で被害者の妹と知り合ったことから、この謎多き殺人事件に関わっていったが…。書下ろし長編旅情ミステリー。
 
★『シャルビューク夫人の肖像』(J.フォード 著 田中 一江 訳/ランダムハウス/1,995円)【→bk1】【→amazon
好況に沸く19世紀末のニューヨーク。肖像画家のピアンボに突然声をかけてきたのは、両目が白濁した盲目の男。シャルビューク夫人の使いと称し、法外な報酬を口にして、肖像画の制作を依頼してきた。ただし、屏風の向こうで夫人が語る過去の話とその声だけで、姿かたちを推測しなければならない、という奇妙な条件付きで。謎の霊薬、人糞占い師、血の涙を流しては死に至る奇病の流行―夫人の荒唐無稽な語りを聞くようになってからというもの、ピアンボの周辺でも不可思議な事が次々と起こるようになり…。世界幻想文学大賞受賞作家による最高傑作。