NHKへの朝日新聞通告書全文(2005年1月21日)

NHKへの朝日新聞通告書全文(←朝日.comより転載)

NHKへの本社通告書全文 「番組改変問題」報道

 前略 貴協会は、去る1月19日に、貴協会の番組改変問題をめぐる朝日新聞の記事(以下、記事という)について記者会見を開き、記事は事実を歪曲したものであるとし、記事に発言が記載された貴協会幹部(松尾武元放送総局長。以下、松尾氏という)に、8項目にわたり、記事に記載された松尾氏の発言は取材に対する同氏の発言と正反対のあるいは発言とはまったく異なる虚偽のものであるなどと述べさせました。そして、貴協会は、同日の午後7時のニュースにおいて、「朝日新聞報道問題」と題し、上記記者会見の内容を詳細な松尾発言とともに全国に放送し、さらに、翌20日の午後7時のニュースでも、「朝日新聞虚偽報道問題」との表題のもとに、記者会見での松尾氏の発言を再度放送しました。

 しかし、松尾氏が朝日新聞社(以下、当社という)の記者の取材に対し記事記載のとおり述べたことは動かしがたい事実であり、このことは繰り返し当社が指摘しているところです。再度松尾氏に厳しくご確認ください。

 貴協会の上記記者会見及びニュース報道は、当社が、当社の記者の取材に対し松尾氏が発言したこととは正反対のあるいはそれとはまったく異なる発言を同氏の発言として記事に記載したとするもので、虚偽の事実を摘示し当社の名誉を著しく毀損(きそん)するものです。

 また、客観的かつ公平中立であるべき公共放送のニュース番組において、長時間にわたり自己弁護に終始する放送をし、当社の言い分を無視する貴協会の報道姿勢は、放送法に照らし、重大な疑問があります。

 貴協会の上記行為について厳重に抗議するとともに、ただちに訂正と謝罪の放送をするよう要求します。また、今後上記のような行為を繰り返すことがないよう通告いたします。本書面受領後10日以内にご回答ください。誠意ある回答がない場合は法的措置を取らざるをえないことになりますので念のため申し添えます。

    草々

(01/21 23:50)