本日の「創氏改名」
朝日新聞2003年6月14日夕刊・窓（池見哲司）より。
麻生太郎氏の発言をそのように要約してしまう朝日新聞論説委員・池見哲司にも俺は驚いた。
「創氏改名は朝鮮の人たちが望んだ」という自民党政調会長の麻生太郎氏の発言には驚いた。
やはり朝日ソースだとそれが既成事実になっちゃうんでしょうか。他のソースだと、麻生太郎氏が言ったことは、
「当時、朝鮮の人たちが日本人のパスポートをもらうと、名前に『金』とか書いてあった。それを見た満州の人たちが『朝鮮人だ』と言って仕事がしにくかった。朝鮮の人たちが『名字』をくれといったのが始まりだ」
なんですが（ただし、実際に何て言ったかについては、麻生太郎氏の公式発言がないので不明）。
少し中略して、
麻生太郎氏の「始まり」という部分を除いて氏の発言を要約するのも、要約としては「天と地ほど違う」と思うんですが。「人間のはじまりは猿みたいなものである」というのと（←これも本当は違いますが、それはともかく）「人間は猿である」というぐらい違ってます。そりゃ「人間は猿である」と言っている人間には「人間と猿とはこんなに違う」という反論はアリでしょうが、麻生氏はどうもそうは言っていないんですから。
しかし、自分から通称として日本名を使うのと、皇民化政策の一環として法律に基づいて創氏改名させるのとでは、天と地ほど違う。
麻生氏に反論するのなら、「朝鮮人が日本人の名前を通称として使いはじめた、そもそものはじまりは朝鮮人が望んだことではなかった（日本人による強制だった）」という事実を示すことでしょうか。
朝日新聞による「麻生太郎氏の創氏改名発言問題化」キャンペーンは、まだまだ続きそうです。
※別に俺は麻生太郎氏が好きなわけではなく、「言ってもいないことを言ったと言われている人間」への同情と、そのような歪んだ報道（事実の確認ができないので、誤報とは言えないです）をするメディアへの不信＆怒りがあるからです。イデオロギーのために真実を歪ませたいのなら、報道人やめてビラ貼り屋にでもなったほうがよろしいんじゃないでしょうか。
↓ちなみにこの記事書かれた「池見哲司」さんは、googleで検索すると九州地方の炭鉱とか水俣病など、福岡方面が専門のようです。
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&q=%92r%8C%A9%93N%8Ei
今回の「窓」も、「植民地時代の朝鮮と因縁浅からぬ炭鉱経営者の家の４代目当主」と、麻生太郎氏に触れております。というか、そこらへんがメインの記事で、ある種の朝日的ベクトルは感じますが、内容的に支離滅裂とかそんなものではありません。
↓過去の、俺の日記内における「創氏改名」関連の記述がある日付
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20030605
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20030604
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